90.吸血鬼ゴケミドロ
最高傑作の、コント集大成★★★★★★★★★
’68年、佐藤肇監督作品。
日本映画史上に燦然と輝く、SFホラーコメディの最高峰!!!!!!!
お笑い精神ハジケる作品でも、さすがに全部が全部面白いコントっていうのは、そうはないと思う。
この作品は、最初から飛ばしっぱなしで、すごいテンションのまま疾走を続けていた。
コントって、現代性であるとか、時流に即したもの、と思っていたが、この作品に関しては、いつまでも鈍ることのない光を発しているようだ(作品の中でも燦然とUFOが光っていたし)!
ストーリー・・・
旅客機の飛行中に、この機に爆弾が仕掛けられている、との情報が入った。
どうやら自殺志願者らしいが、犯人不明のため、乗客の手荷物をチェックし始める、フライト・アテンダント(佐藤友美)達。
乗客達は突然の持ち物検査に、様々な反応を示す。だが実は、同時に、東南アジアの主犯テロリスト(高英男)もこの機に同乗していた。
と、鳥が横殴りに機にぶつかって来て死亡するなど、あり得ない光景に不穏な空気がよぎる乗客達。
と、そこへ前方に眩しい光が見え、未確認飛行物体らしきモノが大量に枚挙して来ていた。
機は操縦を失い、どこかに不時着してしまう。
辛くも助かった、副操縦士(吉田輝夫)を始めとする生存者たち。
不時着した砂漠のような光景のそこには、実は、宇宙からの生命体、ゴケミドロが地球侵略にやって来ていたのだ!
この宇宙からの侵入者は、人間に乗り映ると、吸血鬼となって人間の生き血を一滴残らず吸い上げてしまう。
果たして彼らの運命やいかに・・・?
エエト・・・。
この作品をまだ未見な方の中で、SFやホラーやカルト作品なんかが苦手だったり、・・・
このざっと述べたあらすじで、ものすごいテンション落ちてしまった方も、中には、いらっしゃるかと思いますが(笑)
実はこれ、最初に述べたように、コントなのです。
爆走するコントというか、最初から最後までスベり知らず。天井突き抜け系のこのセンス!痺れました。
ちなみにDVDをたった5本しか持っていないこの私が、即買い。
昨日の記事の『黒蜥蜴(’68年)』と、この作品を、渋谷シネマヴェーラで同時上映で見ましたが、上記作品を私がどれだけ一生懸命記事書いたか、読んでくださった方がいらっしゃると大変嬉しいのですが。
それでも、DVD即買いしたのはこちらの作品!あはあはあはw
イヤ、『黒蜥蜴(’68年)』もいつか欲しいとは思います。うん。ただ私、コレクター的感覚が全くないのですよね。・・・
しかし笑いのセンスというのは常々思いますが、人それぞれで、お笑いは好きでもブラックユーモアなんかは全く解さない人もいるし、この作品のように、主人公・正義漢の吉田輝夫の天然ボケぶり、この微妙な匙加減に笑えない人には、私のように、最高傑作のコント、とは感じられないかもしれません。
:::::::::この先、ネタバレまじりの感想:::::::::
見所は随所随所にあって、高英男の額がパックリ割れて(ぷっ★)ゴケミドロが侵入するシーンとか、ちょっと液体が顔について残ってるんだけど、次のシーンでは綺麗に拭き取れているとか、このシーンが2度か3度あったりしますし。
それに吉田輝夫!
彼は主人公で、この映画の正義感である副操縦士なんですが、正義感の癖に天然ボケぶりを、思う存分発揮する。
まず、まだゴケミドロにまだ乗っ取られていない状態の政治テロ(高英男)が、フライト・アテンダントを盾に、皆に機から出て行くよう脅しつける。その時、銃を手に脅迫するんだけど、正義漢は動じず、動こうとしない。政治テロをひたと見据えて、睨みを利かせる。
だが、政治テロが、「ヲイ!」と言って、銃を一振り(・・じゅ、銃なんだから、振るこたないのに)すると、正義漢、
「・・・行こう。」
なんだよ、ただゴネてみただけですか?・・・ていう(爆)
それから、ゴケミドロを実際に目にしても、いつまでも宇宙生命体の存在を信用しない代議士に向かって、・・・
「・・・どうすれば一体、信じるようになるんですか」
って、ここでもやられました私(大爆笑)
また、不倫している代議士とその取引先とその妻の三角関係、人の家庭のことなんか放っておけばいいのに、・・・ゴケミドロがやって来て自分たちの命も危ない、その時に、痴話喧嘩の仲裁までして・・・まさか、と思ったけどやっぱりここでもやってくれた。
お、面白すぎます・・・。
“正義漢が天然ボケ”って、緊急事態に際してこんなに面白いなんて、・・・。
吉田輝夫のこの間の絶妙な取り方、これって、本当に演技でここまで出来るものなのか!
笑わせようと思って演じていたら、こんなに面白くできたとは思えない。
本気で演じてここまで面白い、っていうんだとしたら、その顔がやけにハンサムでシリアスだからか。シリアス演技で笑わせるのって、よっぽどの才能がないと無理だと思う!
やっぱりお笑いやコントでも、自分がまず笑ったり、フザケたりしては、面白さが激減してしまう、というのはありますよね。
同じ理由で、ダチョウなんかは私、時々イラ、っとしてしまうんですね。
間の取り方なんかも、いかにもわざと臭くて、その癖顔に出ていたり。
竜ちゃんなんかは、うまく怒ってる時と、イマイチな時があって、「ここオイシイ」と思ってる心の声がいかにもその表情から聞こえてしまって、時々笑えないんだよね、私には。最初から笑いを期待している、ベタな笑いの好きな人にはたまらないのかもしれませんが。
それから、鳥が飛行機に当たって死ぬシーンが幾度か出て来ますが、旅客機が飛ぶ高度に、鳥は飛んでないと思うんですけど。
ここも、スゴイ面白い、と思える人と、本当に怒ってしまう人がいるのかな、明らかにアホやってるんだから、笑うとこだと思うんだけど(違う?)。
それから、一番イカレてるのが、飛行機に爆薬を仕掛けた自殺志願者でもなく、政治テロ犯でもなく、精神科医で(笑!!!!!)、
「極限状況に置かれた人間の行動に興味がある、フフフ・・・」
なんて言って、悪魔的な笑いをする。どう見てもイカレた表情で、そんなのもまた面白くって仕方なかったです私。
そしてフライト・アテンダントに催眠療法
をするんですが、そう言えばフロイトも最初は精神分析創設より前に催眠から入るんだよね。あれまたよく考えれば面白いっちゃ、面白い(笑)。
それから、日本語をどう考えても理解しているとしか思えない外人設定、これも笑いに笑いました。「時限爆弾が仕掛けられている」と日本語でのアナウンスに、
「What did you say? Time bomb?」て(笑)
この人の日本語理解力にはかなり笑わせてもらいましたが、最後、英語が分からないはずの代議士も、そんな事してないで逃げようと、英語で話しかけられて
「うん。」
あ、だめ・・・今度はそう来たか!
もう、笑いのツボとかセンスだとか、かなりすごいものがある。
あとゴケミドロとの格闘シーンで、ここ一番て時に、そこにあったバケツをかけるのも、もう、一生私には忘れられないシーンとなりました。
余談ですが、とあるネット上の書き込みで、外人さんが、
「ちっとも怖くない。恐るべきシーンで笑ってしまった。こんな無駄使いはせずに、なんか別のものを買うべし!」と、英語で書いていた。
思わず、「国へ帰れ」と言いたくなった。
私の友達のアメリカ人はAlanと言うのですが(実名挙げてごめん)、変人であるがゆえに“i”をその名に加えてAlian(エイリアン)と名乗っています。
そしてエイリアンのタトゥー(派手派手しい柄のアメリカンタトゥー)を彫っている。
『サイン』を見て大爆笑できた、彼にこの作品を薦めたいと思う。
2006/09/13 | 映画, :カルト・アバンギャルド, :崇拝映画
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コメント(32件)
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映画評「吸血鬼ゴケミドロ」
★(1点/10点満点中)
1968年日本映画 監督・佐藤肇
ネタバレあり
TB有難うございました。
笑いすぎて椅子から転げ落ちました。
でも、10点中の1点です。だって、作者は真面目に「戦争は嫌だ」と主張し続けているのに、お笑いになってしまっているのですから。映画は狙い通りで出来てなんぼと思っているので、どうしてもこういう評価になりますね。最初からコメディならぐっと評価もUPですよ。
脚本を書いた高久進氏は「昆虫大戦争」でも同じ反戦テーマを蒸し返していて、これしか能がなかった模様。
昔のSF映画(の宇宙人)は必ず地球人の暴力性を非難するんです。かのエド・ウッドも、もう少しまともなハリウッドのSFも、欧州のSFも。しかも大声を張り上げて。
オカピーさまへ
・・・・・・え
これって、コメディじゃないんですか??
だって、どう見ても、このタイミングといい、何といい、「あらゆる手を尽くして笑わせようと」していますケド??????
『昆虫大戦争』ですね・・・分かりました
行ってみます!!!タイトルからして面白そう♪
“昆虫”に“大戦争”・・・何とも期待できそうで。
エド・ウッドも、ジョニデ主演のかの作品を見た時に実際の監督作品もいくつか見たのですが、あれはいまいち笑えませんでした・・・。
ちょっとバカバカしかったです。
でも、この作品ですが、本当にコメディでなかったら、こんなタイミングでギャグを繰り出すでしょうか?
吸血鬼ゴケミドロ
68年の作品。タランティーノがベタ誉めしてたので見たんだけど面白すぎ。タイトルのネーミングセンスからしてやられたねw 飛行機に爆弾を仕掛けたという脅迫がきたと連絡が入る。それで乗務員が鞄を調べていくんだけどわけわからない奴ばっかり。軍事産業で儲けた金子信…
吸血鬼ゴケミドロ
68年の作品。タランティーノがベタ誉めしてたので見たんだけど面白すぎ。タイトルのネーミングセンスからしてやられたねw 飛行機に爆弾を仕掛けたという脅迫がきたと連絡が入る。それで乗務員が鞄を調べていくんだけどわけわからない奴ばっかり。軍事産業で儲けた金子信…
はじめまして
TBありがとうございました。
こちらからもTBさせてくださいね。
吸血鬼ゴケミドロ
あらすじ
60年代後半の日本。
羽田から伊丹空港に向かう小型旅客機は
パイロットがかつて見たこともない異様な赤い色をした空の中を通過していた。
狭い客席では外国の要人の暗殺事件が話題になるなど重い空気の中、機体に何羽もの鳥が機体に激突して死ぬ光景が乗客…
<吸血鬼ゴケミドロ>
1968年 日本 85分
監督 佐藤肇
脚本 高久進 小林久三
撮影 平瀬静雄
音楽 菊池俊輔
出演 杉坂英:吉田輝雄
朝倉かずみ:佐藤友美
徳安:金子信雄
百武:加藤和夫
真野剛造:北村英三
佐賀敏行:高橋昌也
寺岡博文…
とらねこさん、TBありがとうございました。
私もこの映画楽しかったです。
随分細かな所まで観察なさってますね。
記事を読ませていただき、もう一度楽しむことが出来ました。
べれさま
こんばんは!
コメントご丁寧にありがとうございました。
後ほど改めて伺います。
みのりさま
こんばんは!
コメントご丁寧にありがとうございます!
この映画めちゃめちゃ面白かったですー☆
昔の日本人も、本当面白かったんですね!!
侮れません!(爆)
後ほど改めて伺いますね。
☆★吸血鬼ゴケミドロ★☆
1968年8月公開の松竹製作の特撮映画。 『スペクトルマン』などを製作した“Pプロ”が原案・特撮などで協力している。
【内容】
羽田発伊丹行きのジェット旅客機が謎の発光体と遭遇し…ある岩山に不時着する。 生存者は10名のみで、その中には寺岡なる暗殺者も…
余りがっかりさせたくないのですが、監督も脚本家も大真面目なんです。しかし、今観るとコメディになってしまう。「巨人の星」や青春ドラマが現在からかわれているのと同じ現象です。
SF映画は「2001年宇宙の旅」によりA級映画に昇格し、まともな映画ジャンルにカウントされるようになりました。この映画の公開が本作と同じ1968年。コメディは、ジャンルが定着しないと派生しません。つまりSFコメディが派生するのはこれより後ということになります。
しかし、本作は、怖いと評価する(実際かなりいます)より可笑しいと評価するほうが正しいとは思います。
「昆虫大戦争」には戦争を嫌がっていた外国女性がまた変な役で出てきますよ。
トラバありがとうございます。 「ゴケミドロ」は松竹特撮映画の最高傑作だと思います。 ギララや昆虫大戦争よりも絶対にいい!。 ☆最近、ゴケミドロが確かNHK衛星第2で放送していた気がします…?。
吸血鬼ゴケミドロ
和製終末SFホラー
吸血鬼ゴケミドロ
1968年(松竹)
監督 佐藤肇
脚本 高久進 小林久三
音楽 菊地俊輔
協力 ピー・プロ
主演 吉田輝雄 佐藤友美 高英男 金子信雄
ラストの投げっぱなしな終末感が人気なのか幼少時から「ゴケミドロ」の響きが独特で名前だ…
先にも書かれてますが自分はコメディというよりブラックユーモアってジャンルになる映画だと思います。
どんな映画でもやりすぎると笑っちゃうものですが。
オカピーさんへ
再びコメントありがとうございます。
>SF映画は「2001年宇宙の旅」によりA級映画に昇格し、まともな映画ジャンルにカウントされるように
ここの部分はおっしゃる通りなんだろうと思います。でも、コメディという“ジャンル”が確立されるには、そのジャンルの普及というのがあるのかもしれません、そこは否定しませんが。
でも、もともと風刺の精神だとかカリカチュアというのは、ジャンルの普及問わずにあるものではないのですか?
どことも分からないところへ漂着した、という設定で、気がつけばすぐそこに高速道路があったり、逃げなければいけない時に是が非でも自分を先に行こうと言う代議士であったり、人々の醜い部分を面白おかしく描き出そうとしたり、おフザケの部分もままあるのがこの作品なんだと思います。
ま、それが結果的に、私に言わせれば“コントっぽい”と、いうことになってしまう。
で、じゃあ、私のこの文ですけど。
申し訳ありません、実はですね、私は当たり前の事を書きたくないんですの。
オバカ映画に向かって、自分も負けないくらいのオバカぶりを発揮しようと思って書いたんですよ。
普段のバカぶりだったら自信があるんですが、どうもこの映画のバカぶりには負けますた!
タランティーノの映画をもじったブログタイトルを冠していながらタランティーノに一切触れていないところを見ても、人と同じことは書きたくないという精神でしてね、当たり前のことは言いたくない私です。
で、ま、あえてこの作品はコントだ!
と、言ってみたのですわ。
映画秘宝館さまへ
こんばんは!
コメントありがとございました。
そうですね、本当この作品は面白かったです。
そうか、『ギララ』や『昆虫大戦争』なんかもご覧になったのですね!
昆虫大戦争、探したんですが、DVDでは手に入らないのかもしれませんね。
私ビデオが壊れてしまったので、昔の作品をなかなか見ることが出来ず、・・・。
この映画を映画館で見れてとてもラッキーでした。
arudentな米さまへ
TB&コメントありがとうございました。
おっしゃる通りですね、コメディというより、ブラックユーモアですね。
あまりに気合が入っているので、正真正銘のコントのように感じてしまいました。
タランティーノだったら、どんな風にこの作品を言うか、考えながら書いてしまいました。
TBありがとうございました。
タイトルからして、最高です。
英語タイトルの、『GOKE-BODYSNATCHER』って
いかがなものでしょう。「ゴケ」と発音してもらえるのか
「ゴーク」と読まれてしまうのでは、とか要らぬ心配をした私です。高英男の熱演(しかも額が割れてるよ…)に引き込まれました。
吸血鬼ゴケミドロ
先日夜中にWOWOWで放映していたのでつい見てしまったと言いますか、ついに見た!と言った方がいいのか、よく分かりませんが『吸血鬼ゴケミドロ』です。東宝特撮黄金期に松竹が撮影したSFホラー。1968年制作で、監督は佐藤肇。
岩山に不時着した飛行機。自分勝手な生存者たち…
rivarisaiaさま
こんばんは!
コメントありがとうございます!
そうですね、“ゴーク”って読まれちゃいますよねぇ(爆)
なぜ“吸血鬼”も英語にしなかったんでしょうかね?『Gokemidoro the Vampire』とか、超カッコいいですよねー!
また遊びに行きますね。
おはようございます♪
子供の頃観たおぼろげな記憶とレビューとの差に「あれれぇ?こんな映画だったけ?」とチト混乱中のたおです^^;
これだけ面白いとなると、やはり観なおしてみなけりゃなんないですねぇ^^
たおさんへ
こんばんは!
たおさーん♪たおさんもよろしかったら、観て下さいよぅ〜。お願いします。
そうなんです、牛頭の時を思い出しました。映画に完全にやられて、泣く泣く挙げた記事でした。
手に入りますか?もし入らなければ、お貸ししますので、連絡下さい♪(笑)
赤い空
宇宙生命体ゴケミドロ。地球侵略にやってきた目的は「人類皆殺し」そうハッキリと宣言してくれちゃう律儀なお方。最初から最後までツッコミどころが盛り沢山。1968年の物なのに今でも十分楽しめるのがスゴイ!『吸血鬼ゴケミドロ』タランティーノが大絶賛。そしてオマージ…
吸血鬼ゴケミドロ
数々のSF映画やホラー映画に影響を与えたカルトの中のカルト和製ホラー作。謎の宇宙生物ゴケミドロに取り憑かれた吸血人間の恐怖をハードに描く。出演は吉田輝雄、佐藤友美ほか。
リアルタイムで映画は映画館で見ないとカケラも良さは理解できない。小学校の低学年でガメラとの2本立てで見た。子供ゴゴロにインパクトが強すぎてた。すぐ後に見たガメラの回転ジェットが虚しく思えた。笑いの通ぶっておられるが、所詮イナカモンのコメントだとすぐに理解できる。
あびこ映劇さんへ
生まれる前の作品だったので、リアルタイムで見ることが出来ませんでした。
リアルタイムで見たら、この作品を面白いと感じずに、真剣に素晴らしいと感じることが出来るのでしょうか。
「吸血鬼ゴケミドロ」
「吸血鬼ゴケミドロ」-トラウマを与えた作品。
晴雨堂スタンダート評価
☆☆☆ 良
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔
??.
多くの方が言われているように、本来これは生真面目に作られた作品ですね。今観ると失笑を禁じえないシーンが多いですけど。
しかし、子供の頃に観れば、高英夫の顔は、夜にトイレに行けないくらいのインパクトはあります。
「ギララ」のランニングや、「ガッパ」の主題歌とか、「ガメラ」の烏賊みたいな宇宙人とか、狙っているとしか思えないのが、昔の映画のいいところです。
ただし、仮面ライダーのショッカーの骨戦闘員は、当時から狙っていたと睨んでいますが。あの造詣は素晴らしすぎる。
バラサ☆バラサさんへ
こんばんは。コメントありがとうございました。
ただ、この時大分長いことコメントのやりとりをしていて、後の方に方になっていくとこの方も「ホラーというよりは笑いに近い」と言ってたりします。私もだんだん意固地になってしまってますが…。
ブログやり始めの頃で、人と議論するのが面白かったのですが、あまり加減を知りませんでした。
この作品だと、真面目にやっているその姿が面白いというのもあるかもしれないですね。
確かに、後から考えれば狙ってるとしか思えなかったりしますが、そうしたものを創り出せたことが素晴らしいですもんね。
仮面ライダーのショッカーってあれですネ。思いついたのがすごい!