rss twitter fb hatena gplus

*

83.ゴースト・オブ・マーズ

ゴースト・オブ・マーズジョン・カーペンター監督督・脚本のSFアクション映画。
音楽も全部彼の作曲による。演奏は、アンスラックス、バケット・ヘッド。ヘビメタファンも必見だ★
なかなか楽しい佳作♪
B級SFと、侮ってはいけない!


西暦2176年、地球人は火星を植民地化していた。
そこへ、幽霊列車が到着する。ただ一人の生存者、メラニー(ナターシャ・ヘンストリッジ)の証言の形で物語りは進んでゆく。

ある炭鉱で謎の古代遺跡を発見した人間の手により、禁断の封印が解かれてしまう。それは火星の先住民族の亡霊たちを閉じ込めていたパンドラの箱だった。


永い眠りから覚醒した亡霊たちは肉体を求めて人間に憑依、邪悪な怪物に変貌したヤツらは次々と人間に襲いかかる。この非常事態を打破すべく火星警察のメラニーと犯罪者ウィリアムズ(アイス・キューブ)らが協力し、火星を舞台に生き残りを賭けた死闘が始まる。・・・


B級SFアクション映画の中でも、なかなか傑作の部類に入る、とても良くできた物だと私は思う♪


火星人の亡霊に憑依された人間たちは、全員、北斗の拳の悪役風の衣装に、マリリン・マンソン風の化粧。
新しいところで言うと、レイザーラモンHG。古いところで言うと、『マッドマックス』。(だが、『北斗の拳』は、“永遠に不滅”だ。)

炭鉱で憑依された、これの人間たちを相手に戦うのだが、何しろ、本体をやっつけても空気にまぎれて別の人間に取り憑く。
人類全てを滅ぼすつもりの火星人先住民の亡霊だ。これ、なかなかの強敵を設定されてると思いませんか。やっつけるの無理だと思う・・・。


憑依されると、人間の頭を狩り、皮を剥いで、顔を仮面につける。
音楽もヘビメタ風。結構、盛り上がる♪


冒頭で囚人だった、ウィリアム(アイス・キューブ)と、火星警察のメラニー(ナターシャ・ヘンストリッジ)が、様々な出来事を経て、手を組むことになるのだが、この経過がきちんと描かれていて、楽しい。

犯罪者役、アイス・キューブが仲間と現れるシーンなんかも、心躍る♪
仲間を紹介しろ、と言われて、
「俺の友人、その1(ウノ)、その2(ドス)、その3(トレ)だ。」
なんてスペイン語を言っておいて、ウノは実は兄弟だった、というのもクール。


そして、敵・味方が、もっと強い相手(火星人の亡霊)に一致団結。こういうのって、ワクワクします。


火星警察の隊長ヘレナ役はパム・グリアー(『ジャッキー・ブラウン』他)で、新人警官役のジェリコはジェイソン・ステイサム、という配役も、私的に嬉しい♪
ジェイソン・ステイサムは、仕事中に、何かとメラニー(ナターシャ・ヘンストリッジ)を口説こうとする。
言ってみれば、この映画の、ちょっとしたお色気?担当だ。添え物程度だったけど。

作曲はジョン・カーペンターで、メイキングでは、アンスラックスやバケットヘッド相手に、「もっと激しく」なんて、指示を出していましたよ。
バケットヘッドは、相変わらず、KFCのバケツを頭に被って、白塗り仮面だ♪

バケット・ヘッドのこのバケツ、全てのエネルギーが集約された、バケットヘッドの心臓部で、このバケツを取られると、パワーは並みの人間以下に下がるという。
ソロの時にはヌンチャクを振り回し、ロボットダンスを踊る。
日本のフジロックにGuns N’ Rosesのギターとして来日、演奏したのが記憶に新しいが、’04年にはもう脱退。(正体って、スティーブ・ヴァイじゃないの?なんて、思うんですけど)


そんな訳で、とっても楽しいSFヘビメタちっくな作品。火星人の亡霊のCG技術もなかなか良いのでは♪

ゴースト・オブ・マーズ@映画生活

 

関連記事

『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義

80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む

『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの

一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む

『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究

去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む

『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン

心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む

2,280

コメント(7件)

  1. >とっても楽しいSFヘビメタちっくな作品
    ホラーやスプラッターにありがちな、おどろおどろしい音楽&SEではなく、ヘビメタちっくなところがカッコ良かったですよね!
    突出したヒーローも魅力的ですが、並の上程度の人間が“火事場の馬鹿力”的反撃に出る設定も、やっぱり魅力的です(笑)

  2. 哀生龍さんへ
    そうですね♪こういうの楽しんで見てしまうのって私達のテイストですよねん
    ・・・て、私と一緒にされたらお嫌でしょうか(笑)
    >並の上程度の人間が“火事場の馬鹿力”的反撃
    にゃは★哀生龍さんの目線て、やっぱりかわいくって好き!

  3. ゴースト・オブ・マーズ (John Carpenter’s Ghosts Of Mars)

    監督 ジョン・カーペンター 主演 ナターシャ・ヘンストリッジ 2001年 アメリカ映画 115分 SF 採点★★★ 子供の頃から宇宙だの惑星だのに興味があった私は、TVで放映されたカール・セーガンの“コスモス”にいたく感激し、親にねだって“コスモス”の本を買ってもらうほ…

  4. ゴースト・オブ・マーズ

    『ゴースト・オブ・マーズ』は、ジョン・カーペンター監督の最高傑作ではないかもしれない。しかし、長い映画人生を歩むカーペンター監督の、ルーツにこだわった作品だと言える。血しぶき飛ぶ映像、ロックンロールの過激なサウンド、ナターシャ・ヘンストリッジのセックス…

  5. ゴースト・オブ・マーズ

    2001年製作のアメリカ映画。
    全米初登場9位、興行成績$8,709,640。
    映画界の奇才、J・カーペンター監督の最新作。『スリーキングス』のアイス・キューブや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアーなど、個性的なキャストを配したSFホラー。西暦2176年。入植の為に火星に…

  6. うわぁ、高評価ですね。
    いまだに巨匠カーペンターの世界観についていけてない自分はどうも乗れませんでした。
    そうか、「マッドマックス」や「レイザーレモンHG」と思って見ればもっと楽しめたかもしれませんね。(笑)

  7. 白羽の矢さんへ
    こんばんは〜♪TBありがとうございました!
    いやいや、私もジョン・カーペンターは、好きなのか嫌いなのか、映画観るまでよく分からないことが多い監督さんなんですよ。
    しかし、この作品に関しては、ノリノリで恥ずかしいほど、高評価していま〜す
    『北斗の拳』とか、好きじゃなかったです〜?
    でも、「アイスキューブ遠近感ナシ」発言は、笑いましたよw
    またよろしくお願いします!




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。

前の記事:

次の記事:

Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑