52.カーズ
もし、“一年に一度しか、映画を見れない病”に、なってしまったら。
これが、非現実的な話、と、思うなら、では、
“もし、忙しすぎて、たまにしか映画を見れなくなってしまったら・・・?”
私は、即答できる。
ピクサーアニメを見る!!!
意志のあるクルマ?
この画、なんかまるで、「クリスティーン」のようですけど。
とにかく、見渡す限り、クルマ車くるま。
車しか出てこなくて、ビックラこいた。ヒトが車で、車がヒトだ。虫まで車、で笑いを誘う(車蝿)
「トイ・ストーリー」「Mr.インクレディブル」で製作を務めた、ピクサーの重鎮、ジョン・ラセターの6年ぶりの監督作品。
・・・とは言え、実は、ちょっと不安ではあったんですね。ディズニーの買収後、ピクサーはどうなっちゃうんだろ〜・・・って。
何せ、何十年も、アメリカで独占的地位を占めたディズニーが、ピクサーの存在に戦々恐々とし、ついに大枚をはたいて投げ打った、買収作戦。
ピクサーとしては、「ここいら辺で手を打つか」という、企業政策・・・?
少人数精鋭で、アットホームにずっとやって来た、そんなピクサーが、これから一体、どう様変わりしちゃうんだろ〜って、ファンとしては、ちょっぴり寂しい気持ちでありましたが。
やっぱり、ピクサーなのね?そうなのね?(涙、涙・・・)
ピクサーはやぱーり、ピクサーなのでした
・・・とは言え、・・・。
すみません。私、全然知らないです、車のこと。
主人公マックイーンの車が何かも知らなければ、ヒロイン(車ですけど、女です)・サリーの水色のボディー、“高級車”との事ですが、これが何かすら分かりません・・・。
でも、そんな事は、問題じゃなかった。
モンスターだろうが、魚だろうが、スーパー何ちゃらだろうが、・・・
いつも、ヒトの話なのです。うん。
だから、ちゃ〜んと、自分を投影できます。
車の人生に共感し、車の気持ちに涙して、車の未来に思いを馳せる・・・。
そんなコトが、ちゃ〜んと出来ちゃう。
カーレースの最高峰、“ピストン・カップ”に出場する、期待の新人、マックイーン。
その華麗な走りは、“ライトニング・マックイーン”の異名を取る。
「普通に勝つのはつまらない」などと豪語する彼は、「蝶の様に舞い、ビーバーの様に刺す(Fly like a butterfly,Sting like a ビー(バー・笑)」などとのたまうところから、新人デビューした当初の“モハメド・アリ”のような感じなのかな。
天才肌の彼は、だがしかし、孤高の戦士だ。
他人を信用せず、友達もいなければ、信頼するクルーもいない。自分を応援してくれるスポンサー達も、(“ラスティー”・さびさび)下に見ている、傲慢不遜な性格で、自分の勝利しか、頭にない、自分勝手ぶり。
ところが、次のレースの開催地に行く途中、搬送車の中から、誤って落っこちてしまう。
インターステイトが大々的に出来たおかげで、人々に忘れられた、ルート66・・・ここに隣接する、時代に取り残された田舎町、ラジエーター・スプリングだ。
焦った彼は、めちゃくちゃに町へ向かう道路を、破壊してしまう。
怒った町のヒト(クルマ)達は、彼を牢に繋ぎ、裁判をかけて、町の道路の補修をさせることに。
おかげで、トンだ足止めを食らってしまったマックイーンであった・・・。
ずっと人生、走り続けてきたマックイーンが、一時、立ち止まり、周りを見る・・・。
そして、何かを見出す・・・。
これは、逆・自分探しの旅だ。
自分とは全く異なるスピードで、流れる、温かい時間・・・。
ゆっくり走れば、見える風景も、目に違ってくる。
少し足取りを変え、足を伸ばせば、そこには、今まで見つけられなかった、悠久の自然の姿がある。
雄大な滝、そこから見渡す町並みは、遠くに見え、自分の悩みも、目標も、忘れることができる。
戻った彼に、世界は様変わりして映る。
何もない田舎町だとばかり思っていたラジエーター・スプリングも、実は遠くに、美しいタイヤ山を抱く、優しく、のんびりした人達の住む、温かい町だ。
脇役たちも、とっても魅力的だ。
お人良しで、ヒトを(クルマだけど)疑うことを知らない、くだらないイタズラ好きな田舎者、出っ歯の牽引車メーター。
元・LAの弁護士(クルマですが)、高給取りだったサリーの、都落ちして、スローライフを送る、ゆったりした人生。
フェラーリ大好きの、タイヤ屋ルイジと、タイヤ交換技師、グイドは、とってもカワイイ脇役キャラだ。
誰だか忘れたが、有名なレーサー(しょっちゅう優勝する人)に会うと、感激のあまり、失神するルイジ。冷静さを保ったつもりのグイドも、このヒト(クルマです・シツコイ?)がイタリア語を喋りだした途端、やっぱり失神(コテッ)。
ルート66と言う、実在する場所を使っているのであるから、この道路に捧げられた愛情も、ひときわ大きく感じられる。
優しいヒト達(あ、だからクルマ・・・)に、優しく流れる時間・・・。
スローフード、スローライフ・・・。
(っと、言っても、レストランは“ガソリンスタンド”な訳ですが・・・。)
ラジエーター・スプリングに、美しく灯りがともる様には、涙がとめどもなく溢れてしまった・・・。
・・・いや、しかし、クルマに泣かされるとは・・・(笑い泣き)。
関連記事
-
-
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ
結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む
-
-
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義
80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む
-
-
『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの
一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む
-
-
『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究
去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む
-
-
『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン
心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む
映画・カーズより、日常英会話抜粋です!!
(244)Who do you think you are?
〔自分を何様だと思っているの?〕
アニメ映画・カーズを見たのですが、とにかく映像が綺麗で宮崎アニメもオチオチしていると、本家ディズニーに足元をすくわれる気がします。ストーリーも大人が見ても十分楽しめます…
カーズ
7点 (10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。)
やばい・・・めっちゃ楽しいです!
やっぱりピクサーだなぁ〜。
隅から隅まで、これでもかってくらいに楽しませてもらいました。
まぁね、基本的には子供向けですよ。
これはピクサー作品に限らず他のCGアニ…
カーズ、ネタバレ感想!〜車が可愛いです!!
アニメ映画『カーズ』ですが、アニメも綺麗で車のキャラも可愛いし、ストーリーも面白く、感動でき、よく出来た作品です。以下、カーズのネタバレ感想書きます。
『カーズ』(字幕版)
今度の奇跡は「クルマ世界」に起こる
地図から消えた街「ラジエーター・スプリングス」を救え!
■監督・脚本 ジョン・ラセター■キャスト(声) オーウェン・ウィルソン、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ、ボニー・ハント、ポール・ニューマン、マイケル・キート…
カーズ/cars
もうご存知 ピクサー&ディズニーの、大人も楽しめるアニメシリーズ{/kirakira/}
{/hand_iine/}
ピクサーアニメーションスタジオ
今度は車を擬人化、オール車。人間一切登場ナシ!
だからやっぱりこのクルマたちが可愛く思えなきゃムリだろなーと思いながらも
「トイストー…
カーズ…さすがピクサーと思える作品でした
最近は、すっかり週一更新の当ブログ{/face_ase2/}
昨日も急遽出勤になっちゃって、なかなか週休二日とはいかない私です{/face_hekomu/}
で、今日はせっかくの休みだった訳ですが、天気は生憎の雨{/kaeru_rain/}
昼まで寝た{/kaeru_night/}あと、映画鑑賞しただけのダラダラ…
カーズ<ネタバレあり>
登場するのは全て車、車、車レース場のシーンで観客も全て車 その車が人間の様な動きや表情をする。とにかく画像がキレイ キレイ過ぎるっ さすがピクサートイ・ストーリーを観た時 凄いと思ったけど 年数が経てば更に進化しまくりですマックィーンとサリーがドライブ…
もしも「映画が年に1本だけ病」に罹ったら・・・。
その病気、2本以上見たら、死んじゃうの?
うーんうーん・・・困った。ウチの近所の映画館、6本見たら1本無料のサービスが、有効期限1年以内なんです。
まぁいいや、映画に使ってきたお金で田園調布に家建てよう。
って、わしゃセントルイスか(笑)。
てなわけで、TBありがとうございました。
『カーズ』
行ってきました、ボーズとカーズ。
にらさま
こんばんは〜^^
そうですよ、“一年に一度だけ病”なので、2度見たら死んでしまう、という恐ろしい病気なのです!
言わば、Dr.stopなのです
いやー、この一言、実は誰一人ツッコんでくれなくって、にらさまが初めてですわい・・・わっはっはー
なんか、4ヶ月以上も前に書いた記事だから、ツッコまれて、すっごく新鮮
ところで最近は、真面目にブログなさっていらっしゃるようで・・・感心、感心(←偉そう)もしやお酒はほどほど?(←余計なお世話^^;)
『カーズ』(2006)★★★★★
『カーズ』(2006)を観た。
ジョン・ラセター監督作品。
詳しい説明はウィキに任せることにして……。
・ カーズ (映画) – ウィキペディア
・ ジョン・ラセター – ウィキペディア
面白かった。
映像が凄い。
CGと??y
【洋画】カーズ
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+
(演技3/演出4/脚本3/撮影4/音響4/音楽3/美術4/衣装4/配役3/魅力3/テンポ2/合計37)
『評論』
おも??%
「カーズ」 ゆっくり走るのもいいね
無機物であるところの車たちが、なんとイキイキとしていること! アメリカのCGアニ
『カーズ』’06・米
あらすじピストン・カップ決勝レースで初の新人優勝を狙うライトニング・マックィーン。しかし、自分を含む3台が同着となり、1週間後にカリフォルニアで決着をつけることになるが、その移動中にトラブルが起こりルート66沿いの田舎町・「ラジエーター・スプリングス」…
カーズ
http://www.disney.co.jp/movies/cars/映画館の予告を見ていて気になった作品。予告の中で、「この町が地図から消えちゃう」というような台詞が有ってどこか異次元(?)にとばされたりするのかと期待したのですが本編にはそ
カーズ(Cars)、ピクサー(Pixar)
「カーズ(Cars)」の予告編を初めて見たときは「擬人化もTOYや虫や魚だと大丈夫だけれど、車の話で大丈夫かな〜」と思っていたのですが、やはり、そこはビクサー(Pixar)、いつのまにか物語に引き込ま
カーズ、試写会
(副題:子供は連れて来るな!)
銀座、ヤマハホールでの開催。
字幕版を選んで応募したので子供は少ないと踏んでいたが、少しはいた。
「お前ら、字幕版に来て、英語判んのかよ。」と思いつつみていたが、
案の定、前の席に陣取った子供のうるさいこと。
「何て言ってんの…
試写会鑑賞 科学技術館 サイエンスホールにて 〜 ジョン・ラセター 「 カーズ 」
こんにちは。
曇り空の木曜日です。
今日は、昨日 一足先に科学技術館 サイエンスホールにて行なわれた試写会で観させて頂いた、ジョン・ラセター氏の新作映画について。
上映に先立ち、 Amebaブログで『 現役力士 普天王 どすこい大相撲日記 』 を運営されているI…
こんばんは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。
この作品は、クルマ達が走る描写での疾走感溢れる映像や伝えたい主題を上手く絡めた終盤から結末までの流れに見応えを感じました。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
たろさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました!
そうですね、CGも本当に凄かったですし、カーレースシーンは、見所満載でしたヨネ♪
そして、ルート66をのんびり走るのもいいじゃないか、っていう、テーマがうまく絡んでいたのもすごく良かったです!
TB&コメントありがとうございます。
>サリーの水色のボディー、“高級車”
ポルシェですね。
ポルシェ911のシリーズで
「996」と呼ばれるモデルのようです。
レースのシーンは判りました?
クラッシュでイエローフラッグ(警告旗)が出て、ペース・カーが入りますが、
ペース・カーは追い越し禁止。
したがって、
マックィーンがペース・カーの前に入れば、
一周分はスピードが出せ、追いつくチャンス、
ペース・カーの後ろなら優勝のチャンスなし。
あのピットインは、ピットクルーのスピードが、
勝敗を左右するドキドキのシーンだったのです。
KGRさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました!
サリーはポルシェだったのですね。高そうな車だなあ、と思いましたが、意外と丸いボディーでセクシーな感じもしました。
あ、ペース・カーは追い越し禁止だったのですね。
だから、ペース・カーと言うんですね☆
で、前に出るか後に出るかで、地獄か天国か!
なるほど〜。ご丁寧な説明、痛み入ります♪さすがは、KGRさんです!
ありがとうございました^^聞いといてヨカッタです♪
映画:カーズ(字幕版)試写会
カーズ(字幕版)@サイエンスホール
「ようこそ、ラジエーター・スプリングスへ」
今回はameblo主催、どうもありがとうございます?? 普天王関(http://ameblo.jp/futenou/
)がゲストで登壇、一緒に鑑賞してました。
公式サイトのストーリーと宣伝文句はちょーっ…
カーズ
コチラの「カーズ」は、7/1公開の「ファインティング・ニモ」や「Mr.インクレディブル」のディズニー/ピクサーの最新作なんですが、試写会で観てきましたぁ〜♪
監督は、「トイ・ストーリー」や「バグズ・ライフ」のジョン・ラセター監督って事で、なんとなく「バグ….
『カーズ』 CARS
車を動かしてるのは人間なんかじゃなくって、車が自分で走ってる!
車の走りというのは、人間なんかの技術じゃなくって、
車そのものの性能なんだぜ!
と言わんばかりに。
レースの観客もピットクルーも、車。
客席のウェーブはヘッドライト。
興奮して油圧の上がっ…
カーズ
ピクサースタジオが、
ディズニーと契約した最後の作品となる筈でしたが、
その後ピクサーは、
ディズニーに買収されたのでした、♪チャン、チャン。( ^ _ ^;
でも評判良かったので、
今更ながらですが、観てみました。
最高峰のカーレース「ダイナコ400」で、…
お久しぶりです。とらねこさんのホラー映画の趣味にシンパシー感じてる30代サラリーマンのダイチョールです。たまに映画みると、ついとらねこさんのHPのぞいてしまいます。息子とカーズ見たのでさっそくとらねこさんのカーズの感想読みました。感想おもろすぎです(クルマ)僕が出版社の偉い人だったらとらねこさんのHP絶対本にしますよ~(クルマ)
(笑)のとこ(クルマ)に変えてみました)・・楽しそうだったので、つい(クルマ)
ダイチョールさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
結構お久しぶりですよね!?
こうしてまた来ていただいて、お話してくれて嬉しいです!ありがとうございます。
カーズ、これ私大好きだったので、気合入れて書いたのを覚えています^^*
(笑)をクルマに変えてくれたのですねw何かと思った!ww
カーズって今度2がやるので、息子さんと一緒に映画観に行けますね!
私もすごく公開を楽しみにしている映画の一つです。
ホラーの感想を読んでくれて嬉しいです〜!私のところって、ホラーの感想書くと結構アクセスが下がったりするので(笑)
ホラーの趣味にシンパシーを感じてくれる人、ありがたいです!w
最近、ホラーはDVDばかりなので、あまり書いてないんですよね。
今度書こうと思います!