41.ポワゾン
今日から、梅雨入りですって・・・ねえ
嫌ですねぇ、じめじめむしむし。
気分もなんだか落ち込むし、鬱になるじゃ、ありませんか☆
そんな時は、こんな、暑苦しい作品は、いかがでしょ☆
濃ゆ〜い男/アントニオ・バンデラスと、濃ゆ〜い女/アンジェリーナ・ジョリーによる・・・
R-18指定を受けたこの作品の、二人のHシーンはもう、濃厚そのもの、脳死寸前。
これで一足早く、夏が来る事、間違いな〜し!! (なんじゃそれ)
濃厚な二人が、上半身裸で絡みつくこのポスターから、決してマトモなミステリーを想像だにしないだろう。
ところが実はこの作品、コーネル・ウールリッチ原作、『暗闇のワルツ』。
そしてこの《コーネル・ウールリッチ》は、ウィリアム・アイリッシュの数あるペンネームの一つ。
ウィリアム・アイリッシュと言えば、ミステリー小説界では、今だに《忘れられないミステリー作品》としてベストを作る時、必ず出て来るのがこの人の名前、と言うくらい、有名過ぎる人なのだ。
そして、それを映画化したのが、ピューリッツァー賞受賞歴もある劇作家、脚本家も務めた監督の、マイケル・クリストファー。
なんだかんだ、馬鹿にされるこの作品、実は意外と魅き込む展開になっている、と、私は思うんだけど、どうでしょうかね。
ストーリーは・・・
タイで大きなコーヒー会社を経営し、大邸宅に住む独身男性、ルイス(アントニオ・バンデラス)。
共同経営者の強い勧めもあり、「丈夫で子供が産めれば何でも良いから、とにかく妻を」と、お見合いをする事に。
アメリカはデラウェアの良家出身の、ジュリアという、あまり美しくない娘とお見合いをするため、出かけて行く。
ところが、登場したのは、ふるいつきたくなる程の怪しげな魅力を放つ女性、自称ジュリア(アンジェリーナ・ジョリー)。
・・写真の顔とは、全く違っていた。
仕事人間であったルイスが、いつの間にか、美しい妻に我を忘れてゆく。
満ち足りた生活であったはずだった・・・。
う〜ん、やはり、こうして述べてみても、どうしても“チープなメロドラマ風”が拭い去れない・・・。
とことん二人は暑苦しいし・・・。
だけど!!「このままずっと、暑苦しいのかなぁ?・・・ハァ〜、やれやれ」と、思った、その時!ようやく展開が加えられていくのです。
このタイミング、決して悪くない。
その後の展開も、無理のあるものではなく、なかなかの佳作と言えると思う。
加えて、アンジーがスクリーンいっぱいに、あの妖艶な魅力を放ちまくっているんですよね!
やはり、ハリウッドに来て以来、自分の奥さんに生き血を抜かれたのか、あまりワイルドさを感じないバンデラス‥胸毛ワッサ〜で、頑張ってくれたけど。
あり余るホルモンを異常放出しまくっている、アンジー姐御の方に、より濃さもセクシーさも軍配が上がった! (濃さで勝ってどうするんだ、っちゅー話ですが)
なんだかんだ、みんなの好きな、エロエロ本能をくすぐって、気がつくとアナタも“ドップリ濃厚世界”。
濃いわ〜、胸焼けするわ〜、と思っていたのに、いつの間にかコレが慣れてしまっている自分に気付くこと、間違いなしなんだからぁ(笑)・・・☆゛
一足早く梅雨を吹き飛ばし、熱風を吹かせること、間違いな〜ッし!!(爆)
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コメント(10件)
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始めまして。
takbout=たあぼうです。
哀生龍さんの所からお邪魔いたしました。
この映画、バンデラス見たさに見たのでそんなに有名なミステリーだったとは今の今まで知りませんでした。勉強になりました。
とは言うものの胸焼けは確実にしますね。メラニーがついて来たがるのも無理ないかな?と。(笑)
またお邪魔させて下さい。
突然で大変失礼いたしました。
たあぼうさんへ
はじめまして!!
ようこそ、お越しくださいました!
うれしいでっす、マジでx2。
哀生龍さんのお友達の中でも、特にたあぼうさんは気になる存在でしたので、とても嬉しいでっす!
たあぼうさんは、バンデラスがお好きなんですか!スペインの種馬では、私は、ハビエル・バルデムの方を好んでおります
たあぼうさんも、結構暑苦しさにやられましたか?わはは
とらねこは、あまりにもアホが過ぎると、逆に心地良くなってくるのですが・・・
この映画も、ソレ系でした。梅雨を吹き飛ばし、みんな日射病にかかること、間違いなしッ!な、暑苦しさでしたからね。
後で遊びに行かせていただきますね。
コメント、TBありがとうございます。
自分もTBさせて下さい。
「ハビエル・バルデム」
う〜ん。(?_?)
勉強不足を痛感しております。
とらねこさんのブログを研究せねば。(笑)
>特にたあぼうさんは気になる存在
嬉しいです。
変わり者ですが、宜しくお願い致します。
「ポワゾン」
Original Sin 2001年 アメリカ作品
監督 マイケル・クリストファー出演 アントニオ・バンデラス アンジェリーナ・ジョリー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)19世紀キューバ。ルイスは文通相手の女性と結婚する事を決めていた。アメリカ人女性ジュ…
たあぼうさんへ
こちらこそ、TBにコメントまで、ありがとうございました!!
そんな!“研究せねば”なんて、もったいないです、ありがとうございます。
ハビエル・バルデムは、暑苦しいですよぉー
どでかい顔に、パーツも大きく、背まででっかくて。
こちらこそ、よろしくお願いします!!
ポワゾン
ルイス(バンデラス)は会った事も無いアメリカ女を嫁にするために、早朝の港へと急いでいた。愛に興味の無い彼は、誠実で子供さえ生んでくれればそれで良いと思い、新聞の交際欄で嫁を募集し、送られてきた写真と手紙から相手を決めたのだ。 初めて会ったジュリア(アンジェ…
原作はコーネル・ウールリッチの『暗闇のワルツ』なんですか。
買い溜めしてしまった本を消化したら、読んでみたいと思います!
哀生龍は「黒衣の花嫁」しか読んだ事がないと思うのですが、有名な方だったとは知りませんでした。
暑苦しい映像抜きにすると、この作品の違った魅力が見えてくるかもしれませんね(笑)
バルデムさんの暑苦しさは、バンデラスとはまたタイプが違いますよね(爆)
哀生龍さんへ
こんにちは、哀生龍さん
おー、「黒衣の花嫁」読まれたんですね。
本当は、たあぼうさんのコメントの時に言うべきだったんですが、ミステリーのランキング上位に入るのは、ペンネームがコーネル・ウールリッチのほうではなくて、ウィリアム・アイリッシュの方なんです。(「幻の女」)
本文が分かりずらくてすみません。
暑苦しい×暑苦しい=暑苦しさ∞な映像でしたね(爆
バルデムは今後もっと見たい俳優さんです
スペイン語で見ちゃう哀生龍さんを見習わなければ。
なかなか手に入らないんです・・・
とらねこさん、こんにちは!
遊びに来ました〜
この映画、実は好きだったりします。
アンジーのセクシーさに女の私も鼻血が出そう
だったし、バンデラスが、女に翻弄されて
身を滅ぼしていくような様が良かったぁ〜〜
最後は意外とハッピーちゃんで、
悲劇が苦手な私でも安心鑑賞できた作品です♪
またお邪魔しますね〜
由香さんへ
こんにちは★
コメント、ありがとうございます〜。
由香さん、ブログは順調のようですね。
これ、私の友達は、
>暑苦しい×暑苦しいで、見る気すら起きん・・・
なんて、酷いこと言ってたんですよ〜。
ま、確かに暑苦しいは言いえて妙なんですけどねっ。
でも、ナニゲに面白いんですよね、ここまで来ると。劇場で見たのですが、大画面でエロエロだと、もう、熱気がムンムンしましたよー★
結構、うまく出来てるんですよね。面白い作品だと思います。