34.悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル
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私、毒々モンスターの、この仮面見た事あるだけで、トロマ映画は
♪初体験♪
でありました‥。
《スプラッターコメディ》なんていう、ジャンルが、あったんですね!!
いやいや、そもそも、《スプラッター》と《コメディ》は、両立するんですか?
・・・いや、するんですね〜!!
そうだったのかァ・・・(・_・?)オイラ、世間知らずでした。
私ね、この手の映画は、ちょうど抜けていました。
何となく、“狙った馬鹿馬鹿しさ”が、自分にはシラ〜ッとしちゃうかなぁ、とか。
それなら、マジホラーの方が、よっぽど笑えるし、本当にヒドイ映画にも出会えるもんね‥。と思ってたのです。
私は結構ホラーは見るが、お馬鹿映画は全然詳しくないので。
それでは片手落ちと考え、挑戦した、この映画。
予想以上の内容の濃さと、小ネタのてんこ盛り具合。
スプラッタ場面の本当にヒドイ描写ぶりには、スプラッタに対する監督の愛がすごく感じられて。
ユーモアのセンスも、本当エグくて、独特で・・・すっかりトロマ映画のとりこになってしまいましたよ。
ストーリーは・・・って、ストーリーは本当どうでもいいんだけど。
でもま、一応言うと。
ある身障者学校が、おむつマフィアにより、ハイジャックされる。
ところがこのおむつマフィア、実は地元の悪どい警官と繋りがあり、本当の目的は、逆差別を受け、世間に特別待遇をされる、身体障害者達を、片っぱしから殺す事だった。
そこへ現れたのが、正義の味方、毒々モンスター!!
毒々モンスターは、いじめを受け、誤って、化学工場の残留廃棄液に落っこちて、怪物のごとき見た目とパワーを得てしまった、心正しき正義の味方。
だが、毒々の活躍虚しく、学校は爆破されてしまう。すると、別の平行世界との同時爆破により、時空が歪み、こっちの世界の良い毒々と、別の世界の、悪い害毒(毒々と同じ顔をした奴)が、入れ替わってしまったから、さあ大変!!
・・・という、ストーリー。本当にどうでも良いでしょ(爆)
腕がちぎれたり、尻から顔がズバっと出たり、はらわたをズルズル引き出したりの、エグいシーンは、血がドバァ!ドッバドバ〜っ!!と、馬鹿馬鹿しいほど飛び出る。
これでもか、これでもかと、次から次へ、おゲレツなギャグがトッピングされた、スプラッタ描写が、わんさか、わんさか出て来るんだけど。
血の色が、変に真っ赤な色で、リアリティじゃなく、漫画チックな描写を得意としている。
たぶん、それは、この変な血の赤の、ポップさにあると思う。
なので、どっせなら、「これ全部ケチャップだったら、面白いのに〜♪」なんて、とらねこは思ったけど、それはたぶん違うと思う。
ほんのちょっとのシーンでも、サービスたっぷりに、エグさ満点で、監督のこだわりが感じられるし、笑えるし、なのだ。
《ミート系ピザが似合う映画》と言うのかな、腸詰めソーセージとケチャップたっぷり、チーズたっぷりの、でっかいピザが食べたくなる様な映画。
たぶん、このロイド・カウフマン監督(カウフマンて名前は、本当に変な奴が多いのかな?)と、トロマ・ムービーは、一部のオタクに熱狂的に愛される、そんな愛すべき、B級スプラッタ達なんだろね。
この『新世紀絶叫バトル』は、ロイド・カウフマンが「トロマ映画の集大成的作品、同窓会みたいなもんさ」と言ってたから、きっと、私のような初心者が観ても納得行くような、当たり♪な作品だったんだろう。
ヨカッタヨカッタ☆
ちなみに、私が小学生の時に見て、洋画にハマるきっかけとなった、『スタンド・バイ・ミー』のコリン・フェルドマンが出てて、びっくりした。
あ、あとモーターヘッドのレミーも、あのまんまの格好でカメオ登場♪
ハードロック/ヘビメタミュージシャンに、トロマ映画のファンが多いらしいッス。
2006/06/03 | 映画, :ホラー・スプラッタ
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コメント(3件)
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「悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル」
やっぱりひらりん、今月はホラー特集に突入か???
ついに、トロマ映画なる超B級ホラーに手を出してしまった。。。
調べてみたら、「毒々〜」シリーズの4作目だそうで・・・。
奥が深いぞ・・・ホラー映画にスプラッター映画。
こんな!映画にトラバ・コメントくれるのはとらねこさんくらいだよーーーーーーーーーっ。
どうもありがとう・・・と言いたくなっちゃうね、全く。
それにしても、この作品・・・
やたら誉めると人格疑われちゃいそうで、ちょっと恐いね。
しかし、愛すべきB級映画制作者たちのど根性は・・・
ひらりんも許せちゃう・・・寛容さは持ち合わせているのでしたぁぁぁ
なんちゃって。
ひらりんさんへ(なぜなんだろ?)
こんばんは☆コメントありがとうございました!
本当、これってば、誰も見てないですよね〜。
ひらりんさんてば、見てくれてありがとう〜!
なんて、こっちまでお礼を言いたくなっちゃうわ〜
>これ褒めると、人格疑われそう
あら?それを、『超立体映画 ゾンビ3D』を褒めてしまった私に向かって言ってしまう?(爆)
この作品てば、愛すべきB級魂炸裂してましたね〜♪アホで楽しかった☆