14.ミュンヘン
暗殺チームのリーダーに任命されたアヴナー(エリック・バナ)。
人ひとり殺したことのない彼は、任務を秘密にしたまま妊娠7ヶ月の最愛の妻を残して、ヨーロッパへと旅立った。
しかし、指示を受けるがままターゲット11人をひとりずつ消して行くアヴナーと仲間達は、見えない恐怖と狂気の中をさまよう。
襲いかかる深い哀しみ、避けようのない葛藤。家族と祖国への募る思い。
この暴力の応酬の末に待つものは何なのか?
愛する家族との平和な日々は待っているのだろうか。・・・
スティーブン・スピルバーグ監督。時にスティーブン・スピルバーグは、こんな風にやらかしてくるんですよね。そこがやはり彼のすごいところだなと。
ドッシリ来た・・。スピルバーグの中で一番好きかもしれない。
ユダヤ人の祖国に対する思い、聖“エルサレム”。
“ミュンヘン”事件、当時の時代情勢。・・そういう政治背景、全てに知識不足だったとしても、この映画の良さはきっと分かるはず。現在のアメリカに投げ掛ける、“テロとは何か”に対する、スピルバーグなりの答え、もしくは、問い掛け。
特に後半部分になると、少し長く感じるかもしれないけど、この“その後”を描く事が、とても重要だったんだと思う。
エリック・バナ演じる英雄(?)像も、心の迷い、湧き上がる疑問等、等身大ですごく良かった。
この作品もまた、時間がたってなお評判が上がり続ける作品、となるに違いない。
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コメント(11件)
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「ミュンヘン」
映画「ミュンヘン」オリジナル・サウンドトラック
「ミュンヘン」 ★★★☆
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2時間44分、長いけれどわかり易くぎっちりつまってます。
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