12.TOMMY
See me, feeeel me, touch me, heal me〜♪
私がこのミュージカルを見たのは、実は10年前、NYで。
見てすぐこの歌部分は覚えたけど、実は当時の私の英語力では、最後のheal meが正確に聞き取れてなくて、hear meだと思ってた。
今でこそheal=癒し、はすっかり一般的になった観念だけど、当初、このミュージカルが最初に上演された’70年代では、この癒しって言葉のみならず、トミーが陥った自閉症を伴う聴覚・視覚の障害なんかも、きっと当初は衝撃的だったはず。
心理学の用語にしろ、アメリカは心理学の先進国と言えど、ここ10年のカウンセリングやセラピーの一般的浸透は、目覚ましいものがあるよね。
ADHD,LD(=Learning Disability,有名なのはトム・クルーズの読書障害ね。日本では、カタカナが読めない障害とか、漢字がなかなか覚えられない障害などある)などの用語一つを取ってみても、昔では発見されていない考えだった訳だから。
・・て、話は反れたけど。いやぁ、こないだの“プロデューサーズ”がすご〜い良くてさ〜!
しかも、今度4/29〜からRENTが上映される!なんて聞いたらもうこれは、ヘドウィグ、ムーランルージュ(これも同じ年に公開されてたね☆)以来の、私にとってのミュージカル年!!
ちなみにおととい4/15〜、渋谷ル・シネマで“ビバ・ミュージカル”と題して、ヘドウィグ&オペラ座〜がリバイバル!!
なんて聞いた日にゃ、もう、これは、私だけじゃない!映画業界全体が、ミュージカルに沸き立ってますよ、もうすでに!時はGW直前。狙ってますねぇ(o^-‘)b
で、TOMMYは・・。うぅ〜ん、全体的に歌のみ、セリフを歌に載せてる訳じゃなく、歌!なんですよね。その上、ダンスがないし・・。
と思ってたら、ピート・タウンゼント、THE WHOご本人様登場!!で、沸き立つ私☆
だけどやっぱ、俳優が歌ってる部分とかが、いまいちなんだよな〜。
でも、 ♪I’m a gypsy! Acid queen!! のところは、イエ〜!!(`〇´;)/! って感じになっちまいましたし。
ま、’70年代に上演された時は、きっと、カウンターカルチャー、ロックが、ブロードウェイミュージカルに殴り込み!!って感じだったんでしょうね。
で、この辺りがロッキーホラーショーに影響を与え、さらにヘドウィグへ繋がってゆくんでしょうな。
この’70年代のTOMMY、確か’90年代にブロードウェイ・リバイバル上演されて、そっちがトニー賞を受賞してたよね(雑誌CUTで読んだ記憶が)。
私が見たミュージカルってのがそっちなんだけど、この映画と違って、全然、演出良かったですよ。
四面鏡の中に映る自分を、自閉症の自我と捉える、というのは秀逸だった。
だけど、やっぱ、ミュージカルは、行かないとダメなんですねっ。
ロッキーホラーショーとかも、映画じゃきっと、良さがいまいち伝わらないんだろね。あ〜、そんな事を考えていたら、ジョン・キャメロン・ミッチェルご本人が出てたヘドウィグなんて、見たやつ羨ましくて、首しめたくなるぐらいだぞ!(`曲´#)
2006/04/17 | 映画, :音楽・ミュージカル・ダンス
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コメント(5件)
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どうもっ!!はじめまして♪ただ今ブログサーフィン中だよ★足跡ペッタンコ。こんなサイトで癒されてみては?(`・v・´)もにゅ。
ヾ(@^▽^@)ノ桜舞い散る季節がやってきました。和服で花見なんていうのも、オシャレじゃないですか?
「Tommy トミー」
この映画、「マリリン教」が登場する。先日マリリン・ファンのTさんが観たというのに刺激されて(最近、Tさんのニュースに影響されることが多いな)、私も、やっと観た。
ロック・グループ「ザ・フー」のギタリスト、
ううぉう!
この映画の記事、書いてたんですね!
私も、See Me,Feel Meのメロディは覚えましたが、他は、ちょっと…。
ちょっと毛色の変わったミュージカルに感じました。ロック・「オペラ」ですからね。
(奇妙というのに近い)面白いもの観たなあという感じです。
ボーBJジングルズさんへ
こんばんは〜☆
確かにこれ、変わった作品でしたよね。
この頃って、こんなのがやってたんですね
でも、ザ・フーのピート・タウンゼントが全曲書いて、脚本も携わっているので、映画人が作ったものとはちょっと違うのかも、って感じですね(笑)