2009年03月18日

チェンジリング ▲42

チェンジリングこれまた素晴らしかった!最後の最後まで、ハラハラしながら、かなり面白く見れてしまった作品。


ストーリー・・・
1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった・・・

'08年、アメリカ
クリント・イーストウッド監督

クリント・イーストウッド監督作品というと、実は『許されざる者』から見始めた私。
映画の一時代を築いた人、西部劇、ガンマンといった“アメリカらしさ”を体現する俳優が、こういう映画を撮ることの意味は・・なんて、一生懸命追い始めたものだった。「映画好きになるゾ」なんて気合を入れ始めた頃のこと。
いつでも、クリント・イーストウッドはどこか特別で。ただ単に時代のアイコンじゃなく、自分からクリエイティブな方向性へシフトしていく、そのこと自体、目が離せないものだったりした。

とか言いながらも、だからこそその映画の意味するところの背景について知らずに、何となく気軽には見れないようなところがあって、
ちょっと堅苦しく思えるところがあったのも事実。
『ミスティック・リバー』も『ミリオンダラー・ベイビー』も、当時は確かに面白く見れたはずだったし、評判もすごく良かった割には、よくよく思い返せば自分はあまり好みのタイプの映画ではないような気もして、なんだか一生懸命感動して見ないといけないような、感動するのに必死になって見ないといけないような・・・そんな重苦しさや堅苦しさが、だんだん苦手に思えてきた。(『スペースカウボーイ』はすごく好きだったけど)

でも、この作品は、そんなイーストウッドに対する苦手意識を吹き飛ばす程の佳作だったと思う。
ちゃんと面白く見れたし、『ミスティック・リバー』や『ミリオンダラー・ベイビー』みたいに、良く出来てはいるけど、見ている間、肩が凝って仕方がないような作品じゃなかった。

手に汗握りながら、最初から最後まで見れた。緊張感を漂わせながら、それなのに疲れることなく、興味を削がれるシーンも皆無。とにかく、今年見た新作の中では、これはズバ抜けて面白いものだった。

暗黒の時代のLAは、もっと違う風に描かれるものが自分は好きだったりしたけど(たとえば『LAコンフィデンシャル』みたいに)、
これはまた別の視点から、それも弱者が束になって権力に向かっていく姿が、無理なく描かれていて、心を打たれる。
アンジー演じるクリスティン・コリンズが賢い。それもズル賢いタイプの人間ではない。権力に立ち向かう!という強さや鋼のような強靭な精神力、などと言ったスーパーウーマンなわけでもなくて、何の権力も持たない者が、追い込まれた状態でいつしか周りに合わせる形で、強さを身につけていき、戦っていく・・・。
そんな姿は、応援せざるを得ない気持ちにさせられたし、にもかかわらず女性らしさを失わないところがすごく好感が持てちゃったのでした。

チェンジリング@映画生活

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[チェンジリング] ブログ村キーワードチェンジリング(原題:Changeling)キャッチコピー:どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの?製作国:アメリカ製作年:2008年配給:東宝東和ジャンル??.

この記事へのコメント

1. Posted by マサル   2009年03月18日 22:51
こんばんは。

この作品、私も「今年劇場で観たなかでナンバーワン」です。とにかく観賞を終えた後はしばらく座席から立ち上がれませんでした。(まぁ、ちょうどエンドロールくらいの時間ですけどw)

この映画のあとにBlu-rayで観た「許されざる者」にもシビレました。まだまだ未見のクリント・イーストウッド作品が多いので、これから楽しみです。(^^;
2. Posted by とらねこ@管理人   2009年03月19日 23:22
4 マサルさんへ

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
ですよね!私もこれ、今年見た新作の中で、すごく面白く見れた作品に入ります!
私もエンドロールの間、立てなかったですよ!
この映画の後に『許されざる者』見たんですね!
この作品は、西部開拓者の黄金時代を描いた作品に多く出たイーストウッドだからこそ、深い意味があるんでしょうね。
3. Posted by SGA屋伍一   2009年03月22日 21:40
イーストウッドはイマイチ苦手・・・というのは、どこかで読んだことがあったかな?
でもこの映画はとらねこさんも面白く見られるんじゃないかと思ってましたよ
例えばヤバラ刑事が養鶏場に足を踏み入れたときのあのただならぬ気配とか
電気ショックビリビリのシーンなどは、ホラーファンの琴線にもふれるものがあったんじゃないかと

あと『バナナフィッシュ』の「ケープ・コッドのナンタラ事件」って、この養鶏場の事件がモデルだったんでしょうかね

イーストウッドに関しては、若いころ人命なんて屁とも思わないような映画に多く出ていた人が、監督になってからは一人の命の重みを問うような作品を作ってるところが面白いな、と

自分とこの記事は「こいつホモか?」というくらい褒めちぎってあるので、一つ生暖かい目で読んでやってください・・・・
4. Posted by とらねこ@管理人   2009年03月23日 00:07
4 SGA屋伍一さんへ

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
イーストウッドは、苦手というより、「少し構えてしまう」という印象です。
様々な驚くべきシーンは、おっしゃる通り面白く見れました。

『バナナフィッシュ』ですか。
時々「ケープコッドの事件」は言及されることがありますね。
私は『ケープ・コッド』という映画があったので、それを思い出しました。

イーストウッドは、俳優であった時代から、監督である今に至るまで、確かにアメリカを象徴する存在なのでしょうね。
おっしゃる通り、監督になってからのその深みというものに惹かれますね。

SGAさんはこの物語、とても気に入られたのですね!これから早速遊びに行きますね!
5. Posted by み   2009年03月24日 23:44
こちらにも♪

我が子が別人に!?
こ、これは宇宙人の仕業オチに違いない!

ジョリ姐がドロンジョ役のオファーを蹴ってオバQ役を熱演!
そりゃもう俺の映画だろー!

と、映画館に走ったんですが…
毎度貫禄のイーストウッドクオリティに打ちのめされました(笑)

でも、
「7cmも縮んでる!割礼されてるわ!」
「まぁまぁ奥さん、よくあることですヨ」
↑この強引な説得にはフイた(笑)
きっと全米がフイたに違いない!

ところで、ジョリ姐の仕事(電話交換手?)は主任に抜擢するときに「君はローラースケートは達者かね?」て聞くんですかネー
それともローラースケートできることが主任待遇の条件なのか?
もうそれで『L.A.電話交換手物語〜クリスティンの場合』てスピンオフ1本作ってくれよ!て位、気になるわー

傑作!とってつけじゃないですヨ(笑)
6. Posted by とらねこ@管理人   2009年03月25日 01:03
5 みさま

こちらにもコメントありがとうございます〜♪
ひゃひゃひゃ、宇宙人の仕業オチ・・華麗だな〜いつもみさんは。
>ドロンジョ役を断って
ここら辺、覚えていてくださったのですね♪
確かに、唇真っ赤な役はオバQぽ・・
私は、全部取れた真っ黒なアイメイクが結構怖かったですー。

本当、傑作でした!
しかしローラースケーティングの電話交換手(チーフ)とか、随所に面白部分がありましたし、いろんな意味で何味も楽しめる作品でもありましたね〜♪

>7cmも縮んでる!割礼されてるわ!
>よくあることですよ
本当、ここには吹きましたよね〜。
やっぱ全米が吹いたんでしょか・・
7. Posted by にゃむばなな   2009年03月31日 21:40
これがアカデミーで3部門だけしかノミネートがないというのも淋しいものですよね。
作品賞を始めとして、もっと評価されてもおかしくないくらいに素晴らしい映画でしたよ。
8. Posted by とらねこ@管理人   2009年04月01日 09:47
にゃむばななさんへ★

おはようございます!コメントありがとうございます。
アカデミーの常連であるイーストウッドには、これじゃまだまだ足りないですかー。
でも私には、賞にふさわしいと思う作品たちが、まだまだノミネートすらされていない現実の方が、もっと残念だったり。
いつも同じ人ばっかりだと変わりばえしないなーなんて思っちゃうんですよね。
9. Posted by シムウナ   2009年10月12日 11:56
TB有難うございました。
子供を想う母の心情をアンジーは
見事に再現していました。
最近のクリント・イーストウッドの作品は
重厚なテーマが続いていて、今回も
作品にどっぷり浸かってしまいました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】〜と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
10. Posted by とらねこ@管理人   2009年10月13日 11:48
4 シムウナさんへ

こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
本当にこの作品は、全く隙もなく、どんどん引き込まれてしまいました。
重厚なテーマでありながら、見ていて新鮮さを感じさせるところが、
本当に見事ですよね!

ポチっとクリックは、毎回するように心がけているのですが、
もしかして今回コメントをいただいたということは、忘れていた、ということなんでしょうか。。すいません、、

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