HOME  >  映画:ミュージカル・ダンス・音楽題材    映画:ドキュメンタリー・実在した人物題材  >  170●ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

2008年12月19日

170●ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

ローリング ストーンズ音楽ドキュメンタリーというよりは、ライブ映像を楽しむものだったけれど、
映像にこだわりを持って、これだけクオリティの高いライブ映像が見られるなんて、珍しいのでは!?
ゴダールの方を見てないので、「ストーンズ決定版!」とは言えないんだけどね・・・


ストーリー・・・
ザ・ローリング・ストーンズのライブを映画として撮り上げる企画が立ち上がった。監督のスコセッシは撮影するライブを、ミックが予定していたリオでの野外コンサートから、NYのビーコン・シアターでのライブに変更。以後ライブ当日まで、ストーンズとスコセッシの演出に対するせめぎ合いが続いた。そしていよいよ幕を開けるライブ・・・

'08年、マーティン・スコセッシ監督。

「どうせ映画を作るなら、当代髄一の監督で」ということで、スコセッシがメガホンを撮ることになった、とのことだったのだけれど、
最初の方の映像で、スコセッシ自身が登場し、なかなか決まらないセットリストに頭を悩ませるところなんて、正直自分は「あーあ」なんて思いながら見ていたのね。
だってセットリストなんて、どんなビッグネームのバンドでも、いや、巨大すぎるバンドであればあるほど、我儘というか・・・
「セットリストがなかなか決まらないなんて、よくあることじゃない」と思ってしまったのね。
とは言え、スコセッシともなれば、やはり映像をコントロールする上で大事なのだろうし、仕方がないのか・・。だけどそこは、バンドも長くなればなるほど、自分のフィーリングに合ったセットリストでないと、やる気が出ないに決まってるし、
それを巨匠がメガホン撮るからってことで、セットリストをポンと出せるわけなんて、ないじゃないか。・・・と、映画製作側からというより、バンド側に寄り添った意見で、見てしまった私だったのでした。

裏方であるはずのスコセッシが画面上に現れるというのも、あまり面白くは思えなくて、これ失敗したかな、と思ったのも束の間。
そんな心配は杞憂に終わったのでした。いや、さすが!

「セットリストがせめて最初の2曲だけでも知りたい」、と言い始めたスコセッシは、必死だったと思うのね。この映画製作のバックステージには、元アメリカ大統領ビル・クリントンも現れ、やれ何の下院議員だとかまで来てるんだもの。

なのに、セットリストが渡されたのは、ストーンズが舞台上に現れて、ライトが落ちるその瞬間だよ!アハハ、このタイミング最高!
手を叩いて喜んでしまいました。

そして鳴り響く『Jumpin' Jack Flash』。
かっけー!超かっけー!
感動してしまった。よりクオリティの高い映像を撮ろうと、様々な計算をしていたスコセッシも形無しだね。

でも何より良かったのは、この後スコセッシが一度も登場しないこと。
初めにこれだけ“ライブ前映像”で出て来てのに反比例して、「この後はストーンズの本領発揮する場」と言わんばかりに、監督の姿は出て来なくなる。
そして、代わりに一曲をそのまま映したり、ライブ映像中心の作り。
それは、“ドキュメンタリー”とすら言えないような映画の構成だったのでした。
さすがだね!スコセッシ、見事です!

「バンドは、やはりそのライブを、音楽を中心に語らないと」と主張するかのように、ライブ映像が丹念に描かれていて、自分は感激してしまったのでした。
ストーンズという、これだけのビッグ・ネームを前に、彼らが起こした功績や、売ったレコード&CDの数でもなく、つまりは彼らの歴史ではなくて、よりイマのストーンズの姿、これをフィーチャーした作りになっているのよ。

で、それは単に「オジサンバンド」ってことじゃない、彼らがこれだけのライブ・パフォーマンスが演れることに対する、自信がそこにあるから。
もはや、尊敬の念が生まれてしまったのでした。

これこそ、今のストーンズの姿!
そして、それは相変わらず、ここまでカッコいいんだ!

ミック・ジャガー!
ここまでパフォーマンスがその年で出来るなんて、アンタは怪物なのか?(爆)
最高にカッコいいんですけど。
その細い腰も、疲れを知らない煽りも、もう凄いとしか言いようがない。

自分は、それほどストーンズに関して知識はなく、せいぜい6曲ぐらいしか知らないのね。だから、ストーンズ好きを代表するつもりは全然ないんですよ。

『Jumpin' Jack Flash』と『Brown Sugar』はコピーしたことある。後は『As Tears Go By』、『悪魔を憐れむ歌』、『Start Me Up』(このMTVは繰り返し繰り返し何度も見たなあ〜)、『(I Can't Get No)Satisfaction』ぐらい。
『悪魔を憐れむ歌』に関しては、『インタビュー・ウィズ・バンパイア』でGN'Rがカバーしているのを聞いて(最後に流れる曲だよ。)、「この曲カッコイイな」と初めて知ったぐらいだったし。。。
本当に有名な曲を知ってるぐらい。

アギレラ&ミック・ジャガー途中、クリスティーナ・アギレラも登場。
普段のアギレラの曲はそれほど好みでない私も、ここでのパフォーマンスは、さすがだな!と納得。
シャウトも思いっきりしているし、ミックとの画もバッチリでした♪

でも、一番最高だったのは、さすがのバディ・ガイ。
『Champagne & Reefer』でバディ・ガイが登場し、(超感激なんですけど!)一曲歌うんだけど・・・彼の歌声の見事さ!
まさに「ローリング・サンダー」とも言うべき、堂々たるブルースの嘆きに、会場全体が気持ちのいいバイブレーションに包まれるのを、目の当たりにするかのようだったなあ・・・。
ギターはいい音させるしね、いい声しているしね、もうバディ・ガイってば美味しいとこ持ってっちゃって。

他には、WHITE STRIPESのジャック・ホワイトも登場!ホワイト・ストライプスに関しては、音楽好きぐらいしか知らないかな?私は以前、ココでちょっとだけ言及したことがあったのと、あとはこの映画の中で、主役のエレン・ペイジが一言「ソニック・ユースをホワイトストライプみたい」、って言うシーンがあったよね。

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト@映画生活

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. シャイン・ア・ライト:とにもかくにも圧倒的なライブフィルム  [ 犬儒学派的牧歌 ]   2008年12月19日 18:02
★監督;マーティン・スコセッシ(2008年 アメリカ) TOHOシネマズ二条にて。 ★あらすじ(Ya...
「SHINE A LIGHT」 THE ROLLING STONES at Beacon Theatre 2DAYS October 29, 2006 November 1,2006 DIRECTOR:Martin Scorsese 結局、この土日で2回観ました「ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト」 とにもかくにもエレガントなミック・ジャガーの肉...
3. 「ONE +ONE」=  [ 下衆 ]   2008年12月20日 00:23
SFTD Sessions Pt. 1http://www.youtube.com/watch?v=ggys99Z5Yrg SFTD Sessions Pt.2http://www.youtube.com/watch?v=BQibxnbOY0s 1968年 ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 このシネマはローリングストーンズとゆーバンドが「悪魔を憐れむ歌」ってゆー曲を作って...
4. 『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』  [ ラムの大通り ]   2008年12月20日 23:57
(原題:Shine a Light) ----へぇ〜っ。これってマーティン・スコセッシが監督したんだ。 「うん。彼は音楽にも強く『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』では 助監督と編集を兼任。 ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』や 『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホー...
5. 「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」  [ RAY's Favorites ]   2008年12月24日 00:13
当サイトではStoneがつくバンドと言えばStone Rosesというのがお約束でしたが、今回は珍しくThe Rolling Stonesの話題です。 ストーンズ好きの相方曰く??..
6. ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト  [ ☆C'est joli〜ここちいい毎日を〜☆ ]   2009年01月29日 22:25
3 ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト’08:米 ◆原題:SHINE A LIGHT◆監督: マーティン・スコセッシ「ディパーテッド」「ギャング・オブ・ニューヨーク」◆出演: ザ・ローリング・ストーンズ、クリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイ、ジャック・ホワイ....
7. 「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」 永久の化学反応  [ はらやんの映画徒然草 ]   2009年02月01日 07:00
本作はマーティン・スコセッシがディレクターを務めたザ・ローリング・ストーンズのド
8. ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト■ストーンズ...  [ 映画と出会う・世界が変わる ]   2009年03月08日 13:40
ニューヨークのビーコンシアターにおけるザ・ローリング・ストーンズのライヴの一夜をフィルムに凝縮したのが、この作品。圧倒的なエネルギーに満ちたスペクタクルである。冒頭から、スコセッシのこの作品にかける思いと現場でキャメラをどこに配置するかの検討が映しださ...

この記事へのコメント

1. Posted by 狗山椀太郎    2008年12月20日 00:04
こんばんは。
この映画は洋楽ロック好きのとらねこさんにはぜひ見ていただきたかった。そういう意味で本当に嬉しいです。まあ、かくいう私もストーンズについてはショボい知識しか持っていないのですが(汗)見ている間はヤバイくらい放心状態でした。それにしても60過ぎてミックのあのセクシーな腰つきはスゴイですね反則ですね。

3人のゲストについてはほとんど知りませんでしたが、おっしゃるとおりバディ・ガイのパフォーマンスは良かったですね(特にあのぎょろっとした眼が!)。ああいう人と一緒にセッションなんかしたら最高に楽しいだろうなと思いました。

ゴダールの『ワン・プラス・ワン』では「悪魔を憐れむ歌」の作曲・録音風景が何度も出てきます(映画自体はかなり微妙な印象でしたが)。へえ、ガンズもカバーしていたのですか・・・。
2. Posted by gs    2008年12月20日 00:40
自分はほぼ全てのSTONES関連の音と映像に接している種類の人間です。
ここ24年ぐらいのSTONES関連はちっともさっぱりヨロシクなかったので、今回のこれはかなり冷め切った気分で見に行ったのですが、鳥肌立ちっぱなしで「やっぱり兄さん!」ゆーてしまいましたがな。これはやっぱりスコセッシの方法論が正しかったと言わざるをえません。同時期のLIVEのDVDの映像は糞監督が撮ったものでSTONESは完璧に糞バンドに成り下がってました。それはスタジアムとゆー場所は音楽を演奏する場所ではないとゆー簡単な事実に大多数の方々は気付いていないからです。日本公演も最低最悪でしたし。レイジングブルを撮ったスコセッシはバンドマンのスケール感も非常によく理解しておられます。ROLIING STONESとゆーバンドは今でも最高にHIPな「パブバンド」なんですよねー。
3. Posted by とらねこ@管理人    2008年12月20日 18:43
椀さま★

こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
いや本当、これは洋楽好きには必見の映画でしたね!
ライブを収録した音楽DVD(やビデオ)と比べても、この映画の音響や映像の方が上なんじゃないか、と思ってしまいました。

ミック・ジャガーのあの腰の細さ、セクシーでしたね!
若さはやっぱり腰元で判断すべきなんでしょうか!?

バディ・ガイを始めとするゲストの飛び入り参加、私も知らなかったですよ、全く!嬉しい驚きでしたね‥ってもしかして椀さまは、他の二人をご存じないって意味でしょうか?
ま、いいんですケド‥

ゴダールの『ワンプラスワン』は(椀+椀?)『悪魔を憐れむ歌』ですか。ふむ。
4. Posted by とらねこ@管理人    2008年12月21日 01:06
gsさんへ★

こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
gsさんはそんなにストーンズに詳しい方だったんですね!
そうですか、やっぱりそれら全ての音楽DVDと比べてもこの映画は傑出してましたか!
本当、スコセッシも上手いことやってくれましたよね。
こうしたドキュメンタリーでここまで感動出来るとは思いませんでした。
本人が始めしか出て来ないのも面白かったです。
スコセッシというと自分は『レイジング・ブル』のデ・ニーロ・アプローチがまっ先に思い浮かぶんですが、今後スコセッシに対する見方も変わってしまいそうです!
5. Posted by えい    2008年12月21日 10:53
こんにちは。

『ワン・プラス・ワン』は
ラスト、突然の展開を迎えますよ。
そうか、本作のラストは
あれを意識していたのかと、
いま気づきました。

ところでぼくは音楽にそう詳しくないので、
セットリストがなかなか決まらないのに
驚いたクチです。
それだけに、いきなり始まるところは
もうスリリング。

スリリングと言えば
『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』、
こちらの感想もぜひお窺いしたいです。
6. Posted by とらねこ@管理人    2008年12月21日 17:39
えいさんへ

こんばんは〜♪ちょっぴりご無沙汰しております。
コメントありがとうございました。

なるほどー!この作品のラストは、ゴダールのラストを意識したものに出来上がっているのですか。

自分は、大物我儘バンドが、セットリストをなかなか出さないのって、大好きなんですよ(笑)
どんなバンドにとっても、ライブの間は特別な空間だと思うんですよね。
レコード会社とも、プロデューサーとも関係なく、自分たちで精一杯盛り上げよう、いいものにしよう、と考えていると思うんです。
大物だろうが、まだまだ新人バンドだろうが、ステージに立ったら立場は同じなんですよね、観客と自分たちバンドだけの空間という。
真剣勝負だからこそ、セットリストがなかなか出せなくても、仕方がないのではないか、・・・なんて思ってるんですよ。
映画を作ろうが作るまいが、それは同じじゃないかと。

ところで、ザ・フーの映画をえいさんはお気に召されたのですね!
この作品は、自分はかなり気に入ってしまったので、映画評論家であるえいさんが、こちらの作品より印象深い、だなんて・・・、
それは期待してしまうなあ

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
 
  コメントありがとうございます♪400字までとなっております。