2008年10月27日
130●パコと魔法の絵本
ファンタジー風彩りの、大人の絵本物語。
クドカンのドラマでも見ているかのように、ゲラゲラ笑いながら楽しめてしまう♪
真面目な映画ファンにはとてもオススメできないけど、たまには馬鹿もいいかもー、って楽しめる人は大勢居そう!
ストーリー・・・
一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫(役所広司)は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ(アヤカ・ウィルソン)。ワガママな大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける・・・
'08年、監督・脚本:中島哲也
原作は、後藤ヒロヒトの舞台劇、『Midsummer Carol ガマ王子vsザリガニ魔人』。
原作のタイトルを最後に見て、「なるほどー」って思っちゃったのよね。
『Midsummer Carol』の部分がね。
Midsummerと言えば、『A Midsummer Nitght's Dream』。あの舞台劇のシェイクスピアの『真夏の夜の夢』ね。大勢の登場人物が代わる代わるに登場し、真夏の夜に繰り広げられる、夢か幻か、といった、お喋りでハイテンションな舞台劇の傑作。
それから、Carol、この部分は、『クリスマス・キャロル』。
意地悪なスクルージが、とある出来事をキッカケに人間性を回復する、ヒューマニズムな物語なの。ね、なんか、ぴったりね。
この物語も大勢の登場人物が、次々に登場して、本当に楽しかったな。
妙ちきりんなキャラクターがどんどん登場して、嬉しくなってしまった。
とは言え、この物語で一番ノレなかった部分はというと、実はパコの難病が分かった時点だったりして。馬鹿バカしさに大喜びしていたのに、突然「はあ・・難病モノですかあ・・面倒くさっ」と思ったりもした。だけどまあ、そこら辺は仕方がない。最後までつきあうしかないな、こりゃ。だって、楽しいんだから。
何より、一人ひとりのキャラクターが、それぞれにトンガってて、楽しかったな。
大貫(役所広司)、パコ(アヤカ・ウィルソン)は文句なく、
自分的には、ピーターパン症候郡の医者、浅野(上川隆也)とか、ガラの悪い看護婦、タマ子(土屋アンナ)なんかが、お気に入り。
でも、“空気の読めない謎の人”、堀米(阿部サダヲ)はもっと好きッ
小池栄子も頑張ってたし、妻夫木もすごくイイ!
言ってみれば、みんなが皆、やってくれそうで、すごく楽しかったのでした。こんな楽しくってバカバカしいのは、邦画の主流なのかな?なんて思いそうなほどに。
そう、大勢の登場人物の設定なんかが、面白いから、基本のストーリーがここまでシンプルでも、楽しめちゃうのよね。
一番悪者なはずのザリガニ王子の役どころを、トラウマを持つ室町(妻夫木聡)が演じていたけれど。そんな風に、ここには悪人が出て来ないのね。そこも良かったな。
子役俳優の持つ悩みなんて、映画好きには「うんうん」と、納得せざるを得ないものがあったし、新鮮に感じたな。ドリュー・バリモアへのコンプレックスに関しては、「あーでもあの人、若い頃一時期売れなかった時代もあったからさー」、なんて声をかけたくなってしまったし。
『ET』で有名になりすぎて、青少年期はかなり苦労してたもんね。アイスクリーム屋のバイトとかやってたっけ。苦労するから今があるんだよー、って言いたくなっちゃったw
お金目当てで結婚した、雅美が一番の悪者(沼エビの魔女)なんぢゃー?!なんて思いそうだったんだけど、「歯ごたえのない亭主」、浩一(加瀬亮)が何とも優しい心の持ち主で、癒されちゃったし。多少、お金や出世に五月蝿いぐらいのしたかさなんて、誰しも持ち合わせているものなのかも、って思っちゃって。
ここの仲間の中に、調和しちゃってるから、まーいっかー、なんてさw
でもって、最後の最後で、まさかの感動がw
みんなで作った舞台劇が始まるところで、この映画の評価が決まっちゃったな。
今までの全てが、ここのところに集結してくるんだ、って勢いの、クライマックスの描き方。
「待ってました!」の喝采、やんややんやと言いそうになったよ、私。
ニコニコ顔で、泣きそうになりながら、楽しめちゃったのでした。
こういうエンタメ娯楽作品、悪くないよね!
バカバカしさ、幼稚さ、そういうものに付き合える、“大人子供”にピッタリの作品だったよ。
とか言いつつ、一番好きだった台詞はというと、木之元(國村隼)のこの台詞なんだけどね♪
「男はコーヒー、女はミルク、
混ぜて混ざってオカマはカフェオレ」
*メモ*
・役所広司・・・大貫・・・ガマ王子
・アヤカ・ウィルソン・・・パコ
・妻夫木聡・・・室町・・・ザリガニ魔人
・土屋アンナ・・・タマ子・・・メダカ
・阿部サダヲ・・・堀米・・・ヤゴ
・山内圭哉・・・龍門寺・・・ミズスマシ
・小池栄子・・・雅美・・・沼エビの魔女
・國村隼・・・木之元・・・ガマ姫
・上川隆也・・・浅野・・・タニシ
・劇団ひとり・・・滝田・・・サカナ(通行人)
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この記事へのコメント
ワタシもこの映画とても楽しんだけど、でも少し寝たんですよね〜またかい^^;
おかげでなんでパコがホッペにばんそこしてるのかがよくわかっていない(あとで子供におしえてもらいましたけど)
タイトルの部分は、とらねこさんの読みどおりです

でも充分満足な映画だったのですが(´▽`*)アハハ
笑って泣いて大忙しの映画でした。
本当キャストがハジけまくりで楽しかったですよね〜♪
たしかに、このハイテンションのバカバカしさに
突然難病ネタは面倒クセーって思うかもです(苦笑)。
でも、おバカと感動をここまで絶妙なバランスで
ドッキングさせるだなんて、なんだか中島監督らしいな
と。
予想以上に笑えて泣けて、とっても楽しませてもらった
作品でしたー♪

こんばんは〜♪コメントありがとうございました★
お、お子さんに物語を教えてもらったんですかー。この映画をお子さんと見に行くなんて、素敵ですね!
そうそう、大貫はスクルージだなーと思いましたよー。


こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おーっ。ochiaiさんは、この作品、舞台からご存知でいらしたんですね!
これ、舞台も面白そうですね^^
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
アハハ!土屋アンナ、柄の悪い看護婦って、本当地でやってるのがモロバレで!なんか可笑しかったです

本当、みんなハジけてて楽しそうってのはいいですよね。

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
>難病ネタ
うん、自分の場合、難病ネタって難病ネタが、とにかく根絶したいほど嫌いなので、
この作品じゃなくてもムッと来たと思います

文化祭では、頑張る気なかったのに、いつの間にか本気で取り組んでいた高校生の如く、
私もこの熱気にいつの間にか押されてましたよ♪
この物語の登場人物たちの役柄がまさにそうだったように。
登場人物がみ〜んなハイ・テンションでハジけていて、こんなに好きにしていいんだ〜、という妙な(?)爽快感が気持ちよかったです!!

こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
うん、そうですね^^
まさに、「呆気にとられつつ、しっかり世界にハマってしまった」同感です

とにかくハイテンションな映画でしたよね!
変な登場人物ばっかりでした^^;
病的で何かしか体や心に病を抱えてて、表現が
下手なのに賑やかで・・・他人から見たら滑稽で
も実際は本人たちは真剣だったりする。
少々表現はオーバーだけど、オイラもけっこう
不器用な人生を歩む一人として、なんだか妙に
親近感わきました。(⌒▽⌒)
オイラはパコが健気に「今日はパコの誕生日なん
だよ♪」って言う度に涙が・・・。やっぱ子役の演技
ってズルいよ!(T△T)
でもこの映画好きさ☆ヾ(@^▽^@)ノ
アヤカちゃんはかわいいし。予想外にあんな話(病気のことですが)にしたもんだから、泣かされてしまいましたー。
この監督は要チェックですね。
さんへこんばんは〜♪コメントありがとうございました。
うん、本当、賑やかで滑稽で♪
病院を舞台にした、色彩色豊かな変テコ箱庭世界、
なかなかに堪能できました。
私も、共感できましたお!
ガンちゃんもだったなんて・・カワユス!
パコが「今日は誕生日」っていうたんびに泣いちゃったんですか★
うぁ・・そいつは、素敵だ!
なんて泣き上戸な御仁だらうー!
うんうん、私も思い出したら泣けてきたよ・・ビエエエエン


こちらにもありがとうございます♪
この監督さんをボーさんはお好きだったのですね。
「人のために何かをする」というのは、本当に貴重なことですよね!
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
映画しばらくご覧になってなかったんですね。
ザリガニ魔人は、本当とうとう登場か!という感じでしたね。
私はその前のヤゴで大喜びしていたんですがw
こういう、みんなが楽しめる映画いいですよね!
また映画見たい〜、って気持ちを促してくれますね。

