2008年09月04日
115●ダークナイト
バットマンは、これまでのティム・バートンのシリーズがどれもこれも好き、中でも『バットマン』が、特に好きだった。
なんたって、ジャック・ニコルソンのジョーカーは、もの凄かった。このジャアク・ニコルソンに対するところの、ヒース・レジャーはヒール・レンジャー!?なんつってね!
ストーリー・・・
ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー(ヒース・レジャー)。彼は、マフィアたちに成り代わってバットマン(クリスチャン・ベール)を追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるハービー・デント(アーロン・エッカート)の意外な行動だった・・・。
'08年、クリストファー・ノーラン監督・脚本。
バットマンのシリーズは、いつの世も、常に最先端、その時代で最高に面白いエンタメ以上のエンタメなんじゃないか?なんて思うのね。
特に、自分の中で忘れられないのが、また言っちゃうんだけど、前述した、ジャック・ニコルソンのジョーカーの出ていた、『バットマン』。
聞くところによると、長い長いシリーズ『バットマン』の中でも、群を抜いて凶悪なのが、ジョーカーで、その時は、さすがのバットマンも手を焼いた・・・そういう風に言われているらしい。
ジョーカーと言えば、最強、最凶。私にとっては、あまりのクレイジーな恐ろしさに、本当にブッたまげた。このジャック・ニコルソンにどう肉迫するか、というのが自分にとっては見所だったかな。何より、白塗りで、道化の衣装でありながらもトンでもない悪役、といったら、このジャック・ニコルソン!という風に脳裏に刻み込まれてしまった。
これまで読んだ人のインタビューでも、「悪役として怖かったのはジャック・ニコルソン」、これはよく出会うフレーズだったんですよね。
でもって、前作の『バットマン ビギンズ』。
自分にとっては、これまでのバットマンを、全てもう一度見返して見たくなるくらいの、傑作だと思っていた。
ゴッサム・シティーのその成り立ちから、ブルース・ウェインがいかにしてバットマンに成りえたか。その時は、別の映画を見に行ったのに、時間が空いたから、と何気なく友達と見たこちらの『バットマン ビギンズ』だったけど、これには、非常に気に入ってしまった。
だけど、この続編である『ダークナイト』、正直に言えば自分は、こちらにはそれほど惹き込まれなかったかな。
真のヒーローであるが故に、悪の役をも引き受ける、バットマン=ブルース・ウェインと、
如何なる理由も存在させない、究極の悪であるジョーカー。
こうした善と悪との完全な配置のド真ん中に位置するトゥー・フェイス。
元はブルース・ウェインにすら、真のヒーローの後継者、と思わせた、期待の“光の騎士”だったはずの彼が、善と悪がまるで二つのコインの裏表であるかのように、その転身を翻す姿。
善と悪との間にもう一つ別の存在が位置し、その善悪の姿すら、当たり前には描かない今作。
以降、ネタバレの感想:::::::::::::::::::::::::::::
で、自分には、正直、上記に上げたこの基本の部分が、正直あまり面白いと思えなかったんだよなあ。
第一に、トゥー・フェイスの転身というのに、あまり納得がいかなかった。
自分の姿をこのようにしてしまったジョーカーを目の前にして、彼を放っておき、それなのに、かつて自分に全身全霊で期待をかけた、ブルース・ウェインに復讐の矛先が向く。この点からしてまず納得がいかなかったし。
ジョーカーに加えてトゥー・フェイスという今後出てくるはずのキャラクター造形を、今作において雛形を作っておこう、というのは分かったのだけれど、正直複雑すぎて、詰め込み過ぎに思えた。
二転、三転するストーリー展開や、善悪のクドい問いかけにも、この辺りからだんだんノレなくなってしまった。
バットマン=ブルース・ウェインは、本気で惚れたかつての恋人との関係のために、心情的に揺れたところは描かれていたけれど、バットマン=ブルース・ウェインが善悪の判断基準で揺さぶりをかけられたはずの心理描写、この辺りにも不満を覚えた。
ゴッサム・シティーの一般市民の気持ちも理解できなかったし。
どうしてあんなに頑張っているバットマンの良さがわからないんだ?
トゥー・フェイスが肝心な時にコイントスで決めるというのにも、あまり面白いと思えなかった。(そのコイントスすら・・・だし。)
自分は、こういうゴチャゴチャしたのが嫌いなんですよね。こんな回りくどいアメコミは勘弁なんですよ!!
ポイントはと言えば、ヒース・レジャーでしょうね。彼は頑張っていたと言えるんじゃないでしょうか。
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この記事へのコメント
私香港で観たので台詞さっぱり分からず
ひたすらヒース凄い!とか
あー、香港のあそこだ!(エディソン・チャンもちらっと出ていたそうです。私は気がつきませんでしたけど)とか、結構楽しみましたが、やはりトゥーフェイスがなぜバットマンを目の敵にするのかが謎でした。
でも字幕版でもしっくりこなかったのですね。
海外ではものすごい絶賛の嵐です、それには異論はないものの、
ヒースの死が多大な影響を与えていると思います。
やっぱり私もバートンの(最初の)「バットマン」が好きです。
バットマン自体も、マイケルが一番だし
全体の暗さも、ジョーカーの悪ふざけがいい感じで緩和剤になってました。
そしてなんといってもプリンスの曲がオサレでした。
でも力作だと思います。
やはり字幕版でしっかり観たいわ。
主役トリオも良かったですが、おじさんトリオも物凄く良かったです♪

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おわー!くりりんさん、またまた超お久しぶり!
でも、嬉しいです〜!ありがとうございます!
あーそっか、くりりんさんは、今香港なんですもんね、また違った意味で楽しめたんでしょうね♪
私も、いまいち記憶が定かでないんですが、チムチャムツォイ(って発音合ってるかしら)の辺り映ってましたか?
香港の夜景は、私も見たよ〜!って言いたくなりました^^*
クリスマス仕様の香港の夜景は派手派手だったな〜。
これ、日本でも絶賛されてますよ。
でも私もティム・バートンの方が好きですね〜。
それにしても、『バットマン・ビギニング』だってすごい完成度高かったのに、なぜあっちが人気ないのか全然分かりませーん。
やっぱり同じ歳という経緯、睦月さんからだったんですね〜^^
なんか親近感かも
とらねこさんも昔のバットマンお好きなんですね☆
毎回キャスト豪華で駄作と言われてる続編も好き^^
今回のノーラン版はオトナ版という感じでこれはまた違った良さですね。
コッポラの〜レビュー、待ってまーす☆

こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
ではでは私も、「くりりんさんと同じく」(笑)ティム・バートン版バットマンが好きです(笑)
おじさんトリオだっていいんですよ〜。
前作の『〜ビギニング』も大好きでした。
でもこの『ダークナイト』に関しては全てヒース・レジャーのおかげと言っていいほど、私は楽しめましたよ。
トゥーフェイスに関してはジョーカーが光の騎士の心を完全に破壊し、自分勝手に再構築したのではと私は思いましたよ。
それほどジョーカーは恐ろしい存在だと見せ付けてくれたヒース・レジャーに賞賛の拍手を送りたいくらいです。
エディソンはモーガンさんが(香港の)ビルにヘリで到着したとき
そばにいたらしいですが、ほんの一瞬だそうです。
あんなことがなければ、もっと出番があったんでしょうねー。
そしてこんなエピソードも聞きました。
実はバットマンはビクトリア湾に飛び込んだのですが
水から上がったとき、ゴミとかいろいろ体について
そのシーンは没になったとかかんとか。
確かに水はきれいではありませんが、そんなに汚いかな〜(笑)
>哀生龍さん
おじさんトリオ、ほっとしますね。
あの方が殉死?と思った瞬間はマジ悲しかったですよ。
ティム・バートン版も好きですが、超まじめな今回も重量感たっぷりで面白かったです。
バットマンが素顔をさらさなきゃ、だれか市民が殺されるとなれば、カミングアウト(?)しないバットマンに対してバッシングが起きるのは当然と思いましたけど。
コイントスは、もはや、きっと彼には習慣みたいなものですし、どういう運命になるか相手を怖がらせるのに格好のアイテム、スタイルでしょう。
ヒースの存在が大きいですが、スタッフ、キャスト、みなさんグッドジョブな映画と思いましたよん。

おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
そうなんです、睦月さんが「ねこちゃんはmigさんと同じ年ぐらいだべー」って言ってましたぁ

なので私は前から親近感は湧いてましたよー★えへへ・・
私も、駄作と言われてるバットマンも好きですー。
私がリアルタイムで見始めたのは、実は『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』からなんですよ。
しかも、シュワちゃん見たさに見たんですよー当時!アハハハハ
それで当時の彼氏にティム・バートンの『バットマン』を見ろといわれてw
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
そうですか、ティム・バートン版のこのシリーズをお好きなにゃむばななさんも、
ヒース・レジャーのおかげで楽しめたのですね^^
>トゥーフェイスに関してはジョーカーが光の騎士の心を完全に破壊し、自分勝手に再構築したのではと
顔半分をメチャメチャにされてしまったことで、光に闇が半分差すように、相反する二面性を与えられてしまいましたね。
本来、ハービー・デントは、“トゥー・フェイス”の性格を生まれ持っていた、それを確信したのがあの鏡だったのかな、
と自分は理解しています〜。

あーごめんなさい

チムチャムツォイじゃなくて、「尖沙咀」でしたー。
爆弾を仕掛けられたあの船のシーンの周辺の映像で、尖沙咀が映ったような?風に見えたのですが、現地にお住まいのくりりんさんから見ていかがなのかなあ?と。
「チムシャツォイ」、と発音するらしいです、不正確でごめんなさーい。
エディソン・チャンのシーンですが、私の列の人が、「
あ、エディソン・チャンだ!」と言った人が居たので、気づきましたwちなみにその人は、「えーそれだけぇー!?」って言ってましたよ^^;
ビクトリア湾はゴミだらけだったんですね。
なるほど、そのシーンがあると、いきなり宮崎ハヤオちっくになってしまいますね〜

ゴッサム・シティーが「ゴミ・シティー」になってしまう〜。

こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
確かにこの映画を褒めてない記事って、珍しいかもしれませんよね。
私のブログは、時々人と全く意見が違ってしまう時があるんですー。自分の好みは、時々人とズレてしまう傾向が、なきにしもあらずでして。ま、だからアクセスが上がらないんでしょうけど。全く気にしてません。
「アナタとは違うんです」と言った元首相が居ましたっけ・・。そんなことは言いませんけど。
でも、この作品は実際、褒められすぎてると思うんですが、そう思うのは私だけでしょうか?
>バットマンが素顔をさらさなきゃ、だれか市民が殺されるとなれば、カミングアウト(?)しないバットマンに対してバッシングが起きるのは当然
というのは、ジョーカーの理論ですよね?
そういう勝手なルールを敷いたジョーカーに対して、市民がそれに従ってしまってるわけですよね、そこに疑問を持ったと言ってるんです。殺しをする犯人側のジョーカーに対して、怒りを感じる市民が居てもいいのでは、と。
バットマンの素顔がどうであれ、これまでゴッサムシティーを守ってきましたよね、顔がバレようがバレまいがバットマンに違いないのに、って。
>どういう運命になるか相手を怖がらせるのに格好のアイテム、スタイルでしょう
トゥー・フェイスが人を「怖がらせるために」という理由は何でしょう?ですから、それが分からないと〜。
私もバートン版、バットマンは好きです♪
ジャック・ニコルソンのあの陽気に悪を楽しむ怖さが印象的でした〜。
そこを越えようとしたヒース・ジョーカーもまた凄かったですね!
トゥー・フェイスの変貌のくだりは、私もちょっと感じました。
それで余計にブルースがぁぁ・・・

大人ってかなしい。。バットマンでした〜


こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
kiraさんもバートン版のシリーズがお好きですか?
陽気でしたよね、ジャック・ニコルソン。
でもあの個性にはすごくビックリしました。演技が面白いし、変だし。
ヒースの方がリアルなんですよね。暗くて。
そうですね、トゥー・フェイス、あんなに急に変身しちゃうのには、結構ガッカリしました。
ビギンズを考えると、バットマンがあんな思いで守ってきたのにーって、結構悲しかったですよ、私。
トルコに行ってる間におみまいします。
blogのレビューでの評価が高かったので楽しみにしてましたが、皆さんの評価通りに凄い映画でした。
ジョーカーが凄まじかった。
イカレテルのにハイテンションじゃない、ハイテンションだったかもしれないけれど、演技そのものは押えてあったのが余計に「狂ってる」様に感じました。
あれじゃ魂も削られますよね。
個人的にはハービーの持っていたコインが印象的でした。
あれって元々はどっちも表で、裏表がないんですよね。
それがトゥーフェイスになると裏表がはっきりする。はっきりしてしまう。
ハービーの「正義は一つ」、トゥーフェイスの「必ず表と裏がある」に感じました。
バットマンの決断も重く、映画全体が重く感じましたが素晴らしい映画でした。
こんばんは。コメントありがとうございました。
そうですね、皆さんとっても評価が高いんですよね、これ。
皆さんの評価と同じでなくて申し訳ありませんが。
私はハービーは、もともとの仇名がトゥーフェイスだった、ということもありますが、
正義そのものと思われた存在ではなくて、そういった部分を持っていたのだと考えました。
TB&コメントありがとうございました。
これは評価が高いのが納得の出来でした。
好き嫌いとかじゃないものを感じました。
そうですか、それほど良かったですか。
では、今年のベストに確実、ってとこでしょうか?
ところで、いつも同じところに二度づつ来ていただいていますが・・・
無理に戻っていらっしゃらなくても構いませんので。
特に同じことをおっしゃる場合は。

