2008年08月01日
100●チェブラーシカ
ストーリー・・・
オレンジの木箱に閉じ込められて、遠い南の国からやってきた、大きな耳の小さないきもの。起こしてもすぐに倒れてしまうので「チェブラーシカ(ばったりたおれ屋さん)」と名づけられたこの正体不明のいきものは、動物園にも受け入れを拒否され、都会の片隅の電話ボックスで暮らしていた。そんな彼が出会ったのは、動物園で働く、一人暮らしの孤独なワニ・ゲーナだった・・・
ロマン・カチャーノフ、’69年、’71年、’74年、’83年の『チェブラーシカ』シリーズの4話完全版。
同時上映は、ロマン・カチャーノフの『ミトン』’67年。(←別記事にしました)
エドゥアルド・ウスペンスキーの原作を、ロマン・カチャーノフがコマ撮りのストップアニメーションにしたもの。
『チェブラーシカ』、名前は有名だけれど、私は一度も見たことがなくて、是非見てみなければ・・・というリストにはあったのでした。
私は勝手に、「きっと、子供の頃に何かの機会で見た人が、大人になってノスタルジーを感じるタイプの映画なんだろう」と、勝手に思っていたのね。
ところが・・・いや、これは文句なく素晴らしい大傑作。
今年のベスト1に入れたいぐらいだけれど、旧作なのでムリかな、どうしようかな、と考えてしまうぐらい。
大好きで、決して忘れられない映画になりました。
・・・ああ、素晴らしいな
完璧な出来、という惚れ惚れするような作品で、どのシーンもどのシーンも、ウットリしてしまう。
最後のゲーナの歌には、滂沱、というか、「うわぁあん」と声を上げて泣きたくなるぐらい、号泣してしまった・・・。
アニメの、というより、文学作品に近いものを感じてしまう。
感嘆です・・・。
「ひとりで寂しい」
そう言うチェブラーシカとゲーナの言葉が、
・・・そんなシンプルな言葉なのに、まっすぐに心に響いてきた。
そうか、私は、「寂しい」って言えなかったんだ。
そんなことに気づいた。
「みんな一人で寂しいんだね」
そうだね。私も寂しいよ。
チェブラーシカに友達になって欲しい。
ゲーナは、礼儀正しくて、紳士なワニ。
「友達が欲しいです。わかいワヌ」
“ワニ”のスペルを間違えちゃうのを見て、かわいくってたまらなくなってしまった。お人よしなゲーナ。
「ぼくが荷物を運ぶから、ゲーナは僕を運んでよ」
そうチェブラーシカに言われて、チェブラーシカを抱えるゲーナの姿は、
なんだか微笑ましく思えたけれど。
そのシーンは、もっと別の深い意味が内包されているようで、泣けてしまうんだ。
人と人が助け合って生きることとか、思いやりについてだとか、
人を丸ごと受け入れる包容力だとか、・・・そういうものが描かれているなって思ったよ。
川にたくさん廃棄物があったり、工場用汚水で川が汚れるところ、
この辺りには、宮崎映画に随分と大きな影響を与えたと分かる。
かわいいだけじゃない、深い味わいが、幾重にも重なっているんだ。
意地悪なおばあさんの、シャパクリャクは、事あるごとに二人にイタズラばっかり仕掛けているんだけれど、いつしか二人の味方になってしまう。
ウラジーミル・シャインスキーによる、物悲しげな音楽がまた素晴らしくて、この映画を忘れられないものとしている。
チェブラーシカ@映画生活によると、アテネオリンピックの時に、ロシアのメダリストたちが、チェブラーシカ人形を抱えて表彰台に上がったらしい。
また、ジブリ美術館ライブラリーによると、ロシアにて、映画で実際に使われたチェブラーシカ人形を探している、とのこと。見つかったら日本に連れてくる!なんて言ってたよ
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この記事へのコメント
私もこの「チェブラーシカ」にすっかり参ってしまいました。チェブラーシカ、ワニのゲーナ、意地悪なでもその意地悪さの裏にどうしようもない人恋しさが滲んでいるようなシャパクリャク・・・。
優しくって可愛くって、それでいて淋しくもあり嬉しくもあって、だからこんなに観ていて愛おしさがこみ上げてきたのだろうか、と思いました。
40年前の作品とはとても信じられない、美しい映像のアニメーションでしたね〜

>「ぼくが荷物を運ぶから、ゲーナは僕を運んでよ」
私もこの台詞にちょっと笑って、そしてぐっときました!チェブラーシカを背負って線路を歩くゲーナのシーン・・・美しかった、無私な二人の姿は神々しくさえあって・・・。
素晴らしかった!!
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
きゃーいいなあ!チェブの財布ですか!私も欲しい〜!
ロシアにはチェブグッズがいっぱいあるんですね!うわぁ(*^-^*)
嬉しいです、とっても。gsさんも気に入ったなんて!
たとえ見た時は眠かったとしても。
いや私も本当に気に入りました。
DVD欲しいですよね!‥ぇ、DVDで大丈夫ですか?今後‥
とっくに世界的な大本命ですってば!


商業的アニメより、こういった日本ではアートアニメと
呼ばれるジャンルが好きな私には、たまらない作品

お話も、キャラも、声も、動かし方も、色も、造形も
構図も、音楽も、全てが素晴らしいです。
今回、三鷹の森ジブリ美術館が海外の優れた作品を
紹介するライブラリー事業の一環として、
デジタルリマスター版として公開されましたが、(だから
配給だけです。作品自体に関わり合いはありません)
チェブの勢いはこんなもんじゃないのです。
2001年にミニシアター1館で公開された時、私も何度か
脚を運びましたが、日に日に動員が増え、普段アニメなぞ
あきらかに見そうもないOLのお姉さん方が、押し寄せてて
なんとトータル7万人近くものが動員となりました。

最終日近くにまた足を運んだ際、ギュウギュウの立ち見で、
“アートアニメ”をこんな状態で見る日が来るとは!
と、アートアニメ好きの私には、感慨深かったです

これはアートアニメには本当にめずらしいことなんです。
40年前の、ロシアやチェコのアニメは、本当に世界的に
素晴らしい珠玉の作品がいっぱいです。

チェブのブームは、だいぶ落ち着きましたが、この機会に
またホンモノの良さを知る人が増えるといいな〜

こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
rubiconeさん、私rubiconeさんのこと、思い出してました!
去年、ちょうど同じ頃のジブリライブラリーの『アズールとアスマール』から、rubiconeさんとの交流が始まったんですよね

『アズール〜』のお好きだったrubiconeさんは、この作品はお好きかな?なんて思ってたんですよ〜。
やっぱり、期待通り
お気に入りのようで、とっても嬉しいです〜!この温かさ、アナログの優しさ、物語の素晴らしさ・・・
どこをとっても珠玉の作品でした。
宝物みたいに思えます。大好きになりましたよ〜

>無私な二人の姿が神々しくさえあった
うん、ホントに・・・
素敵な一文、ありがとうございます!二人のように生きられたらいいなあ、って思います。
チェブはいいですよねー
今日立川のショッピングモールに行ってあってきました!
やっぱり台車で登場してました。
かわいかったです。
私ね、「チェブラーシカ」の記事をアップしてとらねこさんちに遊びにきたら・・・なんとっ!!その時とらねこさんとこでも「チェブラーシカ」が最新記事になっていたんです・・・か、感激してしまって・・・〜

作品と二重の感激を味わいました!!
でも、とらねこさんは『ミトン』もご覧になったんですね。いいなぁ〜!
こんばんは〜♪熱いコメント、ありがとうございます!
きっとこんな作品が、ochiaiさんには一番好きな、思い入れの強い作品なんでしょうね!
ochiaiさんならではの、とっても詳細なコメント、本当にありがとうございます!
そして、まったくこの手の作品は今まで手付かずだったこと、申し訳ないです。。。
私は遅らばせながら、初めて見ましたよ。
正直、キャラもの自体に今まで全く興味のなかった私には、
(アニメもそれほど好きでもなかったですし、ましてやキャラグッズなんて絶対買わない)
チェブラーシカに今まで一度も興味がありませんでした。
(顔も分からなかったです)
こういうテイストは、映画を普段見ないOLさん以上に、自分の好みじゃないかなって思って避けてました・・
食わず嫌いだったわけですが、こんなに感動しちゃうとは思いませんでした。
今頃の、遅すぎるデビューで、本当ごめんなさい・・・焦っ
パゾ→ラス→ ときて『チェブ』とは!!
いんや〜、とらねこさまの展開の妙にはいつもむせび泣きですわん(笑)
『チェブ』人気根強いですね
アンジェリカの初日動員記録更新だそうで…
でも、それも納得の珠玉の逸品ですよね
ゲーナがね、ゲーナが良いんだよなぁ
ホント、あの唄は反則!
(↑)でochiaiさまも書かれてるけど旧ユーロのときも凄かった!
今は無き、中野武蔵野ホールとか三百人劇場とかでチェコロシアアニメ映画祭なぞひっそりやってる時とは客層も動員も全然違ったですよ、確かに…
あんときのお姉さん達には『リブフリ』とかも喰らわしてみたいなぁ(笑)
閑話休題
ホドBOX購入されたんですか!
『ファンドとリス』入ってるヤツですよね?
うひょー!思い切りましたね
舞台から飛び降りがいありました?
初めまして〜!
こちらこそ、TBありがとうございました。
立川では、グッズの販売もされてたんですね?!
ワゴンで登場ということは、たくさん売られていたのでしょうね〜。
私も、キャラものが苦手とは言え、上の他の方のコメントを読んでいるうちに、なんだか欲しく思えてきました〜

特に、ゲーナのぬいぐるみが欲しいですね〜♪

rubiconeさん〜★
そうでしたか、rubiconeさんがUPしたら同時に私が・・
それを聞いて私も嬉しいです
ありがとうございます。私も、見た映画はどんどん溜まっていくし、どこから手をつけていいのか分からなくって、少し途方に暮れていたんですが、
チェブラーシカには本当に感激してしまって、
いやー、こういう時こそブログをやっている楽しみだよなあ、って、思いました。
自分のつたない感想でも、読んでくれている方がいる、ってだけで嬉しいもんです。
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
おー!!みさまのような、サブカルの達人さんはやっぱり、この作品は、とうの昔にご存知でいらっしゃいましたか〜。
じゃあ、やっぱりみさまもコレ、重要文化財指定、してくださいますー?
私ね、この映画に心を洗われたみたいに、しっぽり涙を流してしまいましたよ。
それにしても、小さい劇場で、他に扉がないとは言え、
終わった途端にバーンと泣きながらトイレに駆け込んで行くのは、ハズイものがありました・・

どうやら、その’01年の公開の時が、なかなか凄かったようですね。
しかし、なぜみさまはそんな彼女達にリブフリを食らわしてみたいのか・・?
うん、ホドBOXはもうとっくに買ってたんですが、なかなかこれがまた、箸が進まないんですよね。
本当は『ファンドとリス』が100のはずだったんですけど。
チェブのおかげで便秘が(ブログの)治りました。
私はこれみて、世界に滅茶苦茶引き込まれてしまいました。
この物語の世界って、世間の不条理、他者の故意ではないものの非情ともいえる悪意や偏見、そういったものに耐えるとか戦うではなくて嘆く、静かに受け入れいく姿勢に何か涙出てきました。
さりげないけど エピソードの一つ一つが深いんですよね〜
とても気にいった作品なのに意外に観ている人少なく、とさねこさんのように語り合える人がいて嬉しいです!

こんばんは〜♪こちらにもコメントありがとうございました。
コブタさんも、こちら初めてご覧になったのでしょうか?
私も、実は今回が全くの初めてだったのですが・・
いやー、こんなに傑作だとは全く知りませんでした。
全然子供向けのアニメではなかったですよね!
素晴らしい大傑作でした!
これを見ている人って少ないんでしょうか?
自分が見た時は、かなり混んでたんですよ。今はどうなんでしょうか?
公開週は少なくても、結構入ってたのカナ?なんて思います。
コチラが、動物園に動物が勤務しているということからパンダ子パンダを彷彿させるように、『ベルヴィル・ランデブー』も元気ま3婆とか、軽快な疾走感ある動きとかが楽しく面白かったです!
とらねこさんなら 結構好きそうに思って またコメントしてしまいました(^^)
ロシアの可愛いアニメキャラといえば「霧につつまれたハリネズミ」のヨージャックもオススメです。どこかでチェブラーシカと2ショットのポスターを見たことありますが、もう可愛くて可愛くて(笑)。

>ベルヴィル・ランデブー
おお!!私もこれ、実はライブラリーにあるの、最近までチェック不足で知らなくて、最近になって知ったんですよ!
早速、「次に見たいリスト」に入ってたところだったんですが、
コブタさんはもうご覧になっていらしたんですね!
ぐおーっ!!
>動物園に動物が勤務しているということからパンダ子パンダを彷彿させるように
お、そうなんですか☆『パンダ子パンダ』って、そんなお話だったんですね。
自分は、子供向けの作品かと思ってましたあ

これも見なくっちゃ♪
教えてくれて、ありがとうございます!くふふ。^^w

こんにちは☆コメントありがとうございました。
そうですね!言語のチェブちゃんの声、超かわいかったですね♪
日本の吹替え版は、きっと見ないと思いますが、こういうカワイイ声をあてるんですね!うんうん、納得です〜^^
>霧につつまれたハリネズミ
あ、これ私もチラっと見たことあります!で、これもかわくてオススメなんですね!
私も見たいです!かのんさんのオススメだったら、きっと私も好きだと思います♪
くふふ、この記事UPして良かった〜^^* みんなにオススメを教えてもらえて。
収穫、収穫♪
お元気ですか?
そうそう。これなんて言っていいんだか・・
楽しくて、かわいくて・・でもずっと悲しみもあるのですよね。
心の奥底に響きました。TBさせてくださいね。
こんばんは!コメントありがとうございました。
そうですね、私もこれ、すごく心の奥に響きました。
まさに、その一言に尽きますね・・
大好きな映画になりました

この作品、「お家は電話ボックス」というコピーにひかれつつも(なぜだ?)、観るのどうしようか迷ってたところへ、とらねこさんの絶賛文読んで踏ん切りがつきました(笑) いや、観てよかったです。とらねこさん、どうもありがとう
コマ撮りアニメって不思議な世界ですよね。実際に存在しない世界なのに、なんとも言えない独特の温かみがあって・・・
死ぬほど手間隙かかって、その上あまりお金になりそうもない(笑)。よほどこのジャンルに愛着がなければできないと思います。だからこそそういう「温かみ」が感じられるのでしょうか
チェブ&ゲーナの友情も良かったですが、シャパクリャクの破壊的なキャラクターも最高でした。「もう意地悪はしません」とか言っておいて・・・



こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
これ良かったでしょう?
アメコミ好きのSGAさんも、この作品気に入ったなんて、嬉しいですね★
この作品でしたら、迷わず速攻お返事にいきますとも!
本当、コマ撮り映画って、すごく時間がかかりますね。
自分はウォレスとグルミットで初めてこういうやり方があるんだ、と知ったんですよ〜。
チェブは、「コマねこ」とは大違いでした・・。
シャパクリャクも忘れられませんね!
意地悪ばあさんてキャラ、ここからきていた?そんなわけないかー
チェブラーシカは字が読めなくて
学校に行く回があるのですが・・・
ゲーナの友達募集が読めたのは
ちょっと不思議ですね

あれが読めなかったら
チェブラーシカもゲーナも
ずっと寂しいままだったなぁって
初めまして!コメントありがとうござました!
>チェブラーシカは字が読めなくて学校に行く回があるのですが・・
そうなんですよね、ここなんですよね
おっしゃる通りチェブは文字が読めないはずなのに、ゲーナの友達募集の貼紙を見てゲーナと友達になるんですよね。
自分は、児童文学ほど、考えられて作られているものはない、と考えているんですよ。
たとえば、チェブは正体不明、という設定ですよね。
これなんかも、ゲーナが鰐であること同様に、チェブが猿であってもおかしくないのに、
“正体不明”という設定が重要で、アイデンティティの問題に絡み合ってきます。
同様に、文字が読めたり、能力の違い、また見た目の違いも超えて、言葉でないところで感じるもの、
人との心でのコミュニケーションということなのかなあ・・・と。
ところで、今回の三鷹ジブリライブラリーでは、4話が完全公開。
製作年度ではなく、物語の順番で並べられ、組み立てられたプログラムでしたが、
一話目の「こんにちはチェブラーシカ」が69年、二話目のチェブが学校に行く回は一番遅くの製作にあたり、こちらは'83年の製作なんですよね。
15年という長い間に、最初の設定を忘れてしまった・・なんてことは、ない・・・ですよね??^^;
んー・・・まさか?(笑)


