2008年05月10日
69●スパイダーウィックの謎
気軽に安心して楽しめるファンタジー。
ファンタジーの名を借りた、家族の物語だったのかもしれない。
だから、家の中で戦うし、一番邪悪なモンスターの正体は、家族たちを襲っていた、言い出せなかった一連の不安だったのかもしれないんだ。
ストーリー・・・
両親が離婚し、母親と共にNYから新たな生活を始めるため、森に囲まれたスパイダーウィック家の屋敷へとやって来た双子の少年ジャレッド(フレディ・ハイモア)とサイモン(フレディ・ハイモア、一人二役)、そしてマロリー(サラ・ボルジャー)の3人姉弟。ある日、人一倍好奇心旺盛なジャレッドは、屋根裏の隠し部屋からある“謎の書”を発見する。その書には、かつてそれを記した大叔父アーサー・スパイダーウィック(デヴィッド・ストラザーン)の“決して読んではならない”という警告のメモが。しかし、だからこそ、好奇心を抑えきれず、その書を開いてしまったジャレッド。その瞬間から、屋敷とその周り一帯は真の姿を現し始める。普段は人間に見えない“妖精”たちを、“マジック・ストーン”によって見る力を得た彼らの前に現れたのは、友好的な妖精だけではなかった。・・・
'07年、アメリカ。
『フォーチュン・クッキー』、『ミーン・ガールズ』の監督マーク・ウォーターズ。
さすがに、ここ最近でこれだけファンタジーが公開されて、それも毎回毎回、大人のハリウッドサスペンスをスルーするクセに、こうしたファンタジーは懲りずに見ている私。
さすがに、そろそろいい加減に、どれかスルーした方がいいんじゃないかなあ・・と思いつつ、
それでもやっぱり、ついつい見てしまうのでした。
人の感想を読むと、こうした物語って、大人が見て、それほど楽しいものではないんだナーと、
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』を見て思いました。
ふーんだ、ファンタジーが嫌いなら見なきゃいいのにサー!
冒険と、妖精と、魔法。
この物語も、やっぱり、この要素は全部あって、目新しさというものは正直、言いたくないけれど、感じないかも、・・・と予想する。
そして、どこか『ネバー・エンディング・ストーリー』的。懐かしいとすら言えるような感じ。
だけど、それよりもっと似ているのは、去年の『アーサーとミニモイの不思議な国』。
自分の家の祖先の見つけた、妖精の世界の証拠。
家の中で出会う、超自然の出来事と、夜に始まる冒険。
家を一歩出た途端に拡がる、妖精たちの別世界。
うーん、思ったよりずっと、『アーサーとミニモイ〜』に似ていて、しかもそちらも、フレディ・ハイモア君。
そのせいか、普通に楽しいのに、あんまり心が踊っちゃう、ってほどでもなかったかも・・・。
ただ、『アーサーとミニモイ〜』より、こっちの方が良く出来ているのは確か。
違うのは、『アーサーとミニモイ〜』が、完全にあちらの世界へ冒険に出かけるのに対して、こちらは、あくまでもこの現実世界が、冒険の拠点でもあるところ。
この先、ネタバレありの感想:::::::::::::::::::::::::::
悪い妖精と戦って、世界を守るのは、大きな冒険に違いないけれど、
気づくと、戦っているのは、自分の大切な家族を守るためだったり。
いつも仲良くなかったお姉ちゃん(マロリー)とも、一緒に遊んでくれなかった、双子の兄弟(サイモン)とも、一緒に遊んだり、戦ったりする中で、本当の仲良しになってゆく。
おかげで、本当はバラバラになりそうだった、現実的な親子関係も、
みんなで一つになって戦うことによって、その絆を守ることになるのだった。
両親が離婚する寸前の家族のバラバラ感。
どっか不穏な空気を感じていたものの、ママやお姉ちゃんたちの思いとは、正直、パパに対する思いの大きさに違いがあって、
気持ちがスレ違いがちだったジャレッド。
物語冒頭で、本当は、両親が離れて住むだけで、ジャレッドは、寂しかったに違いない。だけど、家族の皆からしてみれば、彼のそんな気持ちを感じていただけに、
彼だけには、なかなか言えなかったんだろう。
だから、戦う場所も、家の周りだけに限ったことなら、
戦う武器も、家庭にある台所用品。
トマト爆弾だったり、塩だったり、どこの家にもあるものが、武器だったんだ。
ジャレッドにとってみれば、偽物のパパを見抜けたのは、みんなと一緒にいれたから。
きっと、今後も、家で頼りにされる存在になるんだろうな。
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この記事へのコメント
しかぁ〜し、好きな俳優が声を当てているのを知ってしまったからには、見に行かないわけには行かなかったのです(笑)
>あくまでもこの現実世界が、冒険の拠点でもあるところ
キャラの個性が楽しかったのと、とらねこさんも書かれているように拠点である“現実世界”がきちんと描かれていたので、この作品は拾い物だと思いました!!
童話の時代の現実世界ではなく、今我々のいる現実世界ってところが、気に入りました。
敵が自分たちの不安感の象徴と見れば、それを、みんな一緒になって戦って退け、家族の絆を作った。
あんまり大風呂敷を広げずに、カチッとしっかり作ったファンタジーといった印象でした。
一見かわいくなさげなゴブリンたちも、よかったです。
多くなってきました。
それだけ観客も目が肥えてきたって事でしょう
かねぇ。(^-^)b
タイトルからして敵のボスが蜘蛛みたなデカい
化物かと期待してたんですが、まさか身内の人名
だったとは!(^^ゞ
いいタイトルですぉ♪
世界も守って、大爺ちゃん達も一緒になれて、
めでたしめでたし♪ そこで“ついでにパパも
帰ってきて・・・”なんてノーテンキな展開だった
らレポる気になれなかったけど、そこは現実と
してちゃんと留まったのが評価したい点です☆
オイラもグリフォン呼んでみたいな♪
(乗りたくはないけどね)
仰るとおり、すんなり新しい、父親不在の世界に入っていけなかった少年。
新しい家を守ることでジャレッドが
不安と不信を克服できて、絆を深くした冒険でしたね〜。
見えすぎても困るかもしれないけど、
ちょっとツバをかけてもらいたいかも〜



こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
いやあ、ハハハ、『ライラ〜』は、嫌いな人が多いみたいですよね^^;
ん?好きな俳優が声をやっている・・・もしかして、あの妖精タック?誰だったっけ・・
そうですね、現実世界で行われるファンタジーでしたね、これ。
しかも、円で家を囲んでまで、ですからね。
外国とかって、家族をもっと大事にするからこその、思想なんでしょうか。

こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
そうなんですよね、戦うのも家の中なら、戦う道具も家庭内にあるもの。
最後の敵は、お父さんに化けるんですよね。
実は、家庭内のごたごた、そうしたことも子供の世界を壊すことですから、
一致団結して家族で戦うってイイナって思っちゃいました。
変わったファンタジーですよね。こういうのもアリだと思います。
さんへこんばんは〜♪コメントありがとうございました。
>最近のCGはハデさよりも質感を重視したものが多くなってきました
あ、本当にそうですよね!私も、『トイ・ストーリー』の頃は、CGのアニメってそれほど好きじゃなかったんですが、もう最近は全然平気になりましたよ〜。
>タイトルからして敵のボスが蜘蛛みたなデカい化物
うん、私も「スパイダーウィック」はてっきり敵の名前だと思いました!
まさか人名とは思わなかったですよー

叔母さんが、子供の姿になってしまったのは、なぜだかさっぱり分からない・・と思ったのは、黙っておきます(笑)
グリフォンは雄大でしたね〜。
古代鳥にはさすがのホブスクイールも驚いてましたね!w

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
そうなんですよね、お父さんとの絆が深かったために、お父さんが自分と家族を捨てるなんて、彼の世界は壊れてしまう寸前だったのですよね。
お父さんに対する愛情はあったかはずなんですが、それでも、偽物のパパを文字通り「殺す」ことが出来たのは、彼の見る目があったから。
そして、彼の背後に、家族が居たからなんですよね。
私も、ツバ、ちょっとだけかけてもらいたいです!w
ちょっと汚いけど、魔法が見えるなら我慢だ・・

ええと、かなり良かったので伺いにきました。
>ファンタジーの名を借りた、家族の物語
さすがとらねこさん、私もそう思います。
叔母さんが子供の姿になったのは・・・
「お父さんの目」で見てあげてください。
ただ、個人的には125歳の年月が寄せて、お父さんが塵になってしまう哀しいエンディングでも良かったかな、
と思っています。
一瞬、親子の再会を果たして良しとする、みたいな。
ロマンチストに過ぎるじゃろか(笑)
これ観たいなーと思ってて今DVD待ちです。
この主演の男の子、日本でも6月に公開の「奇跡のシンフォニー」でもしっかり演じてて、これでも予告で楽しそうだったから、これからの活躍が楽しみなところです。
それにしても、「フォーチューン・クッキー」と「ミーン・ガールズ」の監督だったとは知りませんでした。
また路線を変えましたね…(笑)




さんへ久しぶりです〜!お元気でしたか?
yesさんはどうしてるかなあ、なんて思ってたんですよ。
>叔母さんが子供の姿になったのは・・・
うん、これなんですが、確かに、yesさんのおっしゃるように、心の目で見て、納得できるシーンでしたよね!
ただ時々、「何の魔法がどんな風に使われるか」
という細かいところが、きちんと設定されている方が自分は好みだったりするんですよ、何の説明もないより。
>「お父さんの目」で見てあげてください
でも、この見方はすごくいいですよね。
私としては、残された子供(叔母さん)の気持ちで見るのもイイなって思います♪
>スパイダーウィック大叔父が塵になってしまうエンディング
確かに、私ももしかして塵になっちゃうのでは、とハラハラしながら見てました。
yesさんは相変わらずロマンチストですね・・・
パンラビ的だわwこんばんは〜♪コメントありがとうございました。
あすかさんはアメリカ在住だから、ちょうどDVDで見ると、日本の公開時期にカブっていたりするんですね★
そうですねフレディ・ハイモアくんは、すごく上手いですよね。
この映画でも、すごく上手なんですよ。
ただね・・正直言いますと、この子、出すぎじゃないかなーって

あんまり子役の頃に出過ぎると、みんなホラ、あまりいい末路が待ってないじゃないですか?
そういうの怖くないのかなあ、って思ったりします。
フレディ・ハイモアくんの場合は、シリーズものをきっと避けているんだとは思うんですけどね

で、そうそう、私『フォーチュン・クッキー』すごく好きだったんですよ^^
この頃のリンジー・ローハンはかわいかったですよね。今は何なんでしょー。
『ミーン・ガールズ』も結構好きでした♪

ファンタジーといっても、どこか遠い国の話だったり、
異世界の話じゃなくて、現実世界がそのままファンタジーに
なるところが、良かったです。
妖精のありかたも、日本の妖怪とかの概念と一緒で、
見えるときには見えるっていう。。。
妖精のそれぞれのルックスも、子供の頃に思い描いて
いた、そのままで出てきて嬉しかったです。
そして、とらねこさんおっしゃるように、家族の話だと
いうところも良いです。2つの家族がしっかり描かれてる。
ファンタジー作品というと、とかくスケールがデカイ
ものが多いですが、こういう身近なファンタジーって
結構好きです。本来ファンタジーって現実の映し鏡、
暗喩の世界だと思うので。
テラビシアに架ける橋の心の眼を開いたら、その先に
スパイダーウィックの謎が広がってる感じ

さんへこちらにもありがとうございます〜♪
>妖精のありかたも、日本の妖怪とかの概念と一緒で、見えるときには見えるっていう。。。
アハハ★妖精と妖怪を一緒にしちゃうのがこっちでは素敵
ですw妖精のルックス、なかなか良かったですよね。
特に花の妖精のかわいらしい姿が、すごく嬉しかったです。
はちみつを食べてなだめられる妖精は、妖精というよりコボルトさん・・小人って感じで、その違いなんかも良かったです^^
心の眼を開くとそこに広がってる世界

子供の頃、とっても見たくてたまらなかった世界でした♪
原作が大好きな子どもを連れて観て来ました〜
最近のファンタジー物の中では、一番面白かったかもです。
『アーサーとミニモイ〜』は未見なんですよ〜
今度レンタルしてみようかな♪

こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おお、由香さんも、この小さな世界観のファンタジーを、好意的に見てくださったのですね☆
『アーサーとミニモイ〜』、そういえばキャラがいまいち、って言ってらっしゃったような気がw
由香さんはどうでしょう?ファンタジーは結構ユルく見てくれる方♪だから、それほどツマらなくはないと思いますよ〜!
よければ感想聞かせてくださいね。

