2007年10月30日
#160.スターダスト
たぶん、予想しているような物語とは、ちょっと違うと思う。
正統派のファンタジーでは決してない、ちょっと“オトボケ”なテイストのこの物語。
出てくる人も大人ばっかりなの。
妙な味わいの、オトナ向けファンタジー?!
ストーリー・・・
壁の向こうに別の世界を持つ、ウォール村に住む青年トリスタン(チャーリー・コックス)が、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)に恋をした。だが彼女には恋人がいる。ある夜、なんとかヴィクトリアを外に誘い出すものの、彼女は心を許してくれない。その時、流れ星が現れ、それを見たトリスタンは、落ちた星を愛の証としてプレゼントすると約束する…。かくして落ちた場所に到着したトリスタンだが、そこには一人の美しい女性(クレア・デーンズ)が居た。・・・
監督・脚本・製作、マシュー・ヴォーン。
原作はニール・ゲイマン。
物語の冒頭は、なんとも言えず、“凡作”な予感。
それと言うのは、あまりによくある「ファンタジーお決まりの設定」というのを、映し出されるから。
その割に、主人公のトリスタンはモッサリしていてカッコ良くないし、恋するヴィクトリア(シエナ・ミラー)は、根性が悪くて嫌な女だし、それほど綺麗じゃない。
落ちた星のクレア・デーンズも、『ロミオとジュリエット』の頃の、キラキラした純粋な美を全然感じない割に化粧が濃いし、・・・
魔法の国の王国の男兄弟たちも、お互いに出し抜き合っていて、「酷い話ね
」と全くノレない冒頭。
アレレレレ〜〜〜?「失敗したかな」って感じがしてしまう。
ところが、こうした最初に出された「当たり前のファンタジーの設定」、これらを、途中からだんだん破壊していくのが、この物語の面白いところ。
初めに面白いのは、魔女ラミアをミシェル・ファイファーが演じているところだけで、魔女の3姉妹なんてまるっきりシェイクスピアなんだけど、これがまた、トンデもないの
魔法を使うたんびに、年を取ってしまって、手にシミが出たり、シワが増えたり。
ミシェル・ファイファーって、いつまでも美しい素敵な人なんだけど、『ヘアスプレー』では憎たらしい敵役をやっていて、
それがまだつい最近の話でしょ、それを思い出しながらの鑑賞。
だからやっぱり期待してしまうじゃない!
大体この人、敵役をやる時でも、キチンと憎たらしく演じている辺り、さすがなんだけど、憎たらしくても決して憎めないという、得な人。
もともとお顔がかわいらしい人で、ずっと若く、主役を演じていた人なのに、ここに来ての性格女優の誕生?
なんて理想的な女優人生を歩んでいる人なんだろう。
髪の毛がごっそり抜けて、「ギャーーーーー」なんて叫んだり、エイジングをギャグにするなんて、本当に悪趣味というか、どんなファンタジーなんだろう・・・
いや、いい意味で。
それから、壁の向こうの魔法の国も、お互いに王位継承権を誰が得るかで、出し抜き合って殺しあった、男兄弟たち。
彼らが、死んだらみんな同じ国、鏡の中に居るところなんて、なかなか皮肉的な結末。その絵はまるでディズニーランドのホーンテッドマンションそのもの。
それもまたファンタジックと言えばファンタジックだけど、それに至るシチュエーションにピリリと毒が効いているってもんじゃない?
途中から出てくるカリブの海賊じみた、空飛ぶ海賊船、飛空艇なんて、FF(ファイナルファンタジー)を思い出す人もいると思うけど、キャプテン・シェイクスピアをデ・ニーロが熱演!
男らしいのは部下の前だけで、本当はやりたくもない女性蔑視的発言。
苦い顔をわざと作って、本当は女装趣味(ネタバレ反転)・・・なんていう辺り、さすがにすごく上手!
やっぱりデ・ニーロ、最高〜!拍手したくなってしまう
ラスト辺り、ネズミに向かって愛の告白をするところでは、うるうるしてしまうくらい、詩的な愛の言葉で、とりあえず涙腺もキッチリ押さえつつ。
だって、デ・ニーロと踊ってる時には輝かなかった髪が、トリスタンと踊り出すと途端に輝き出す、なんて辺りからすでにウットリしてしまったしね。
とは言え、やっぱり最高だったのは、ミシェル・ファイファーだったので〜〜〜す!
最高〜
もともと大好きな女優さんだったのだけど、最近あまりパッとしないなあ、と思っていただけに、この方向転換が、嬉しくって仕方がない。
女性でなかなか憎たらしい性格女優なんて、あまり思いつかないだけに、今後彼女には、この道で大成して欲しいなあ。
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この記事へのコメント
もしや1番目の書き込みだったりするかも?
それで批判的なコメントは申し訳ないなーと思いますが!
ミシェル・ファイファーは最高でしたけど、それだけでした、私には。確かに、彼女が主役と考えてもいいですね。存在感としては。
今年のワースト候補ですよ、あくまで私のですが!
いつもお世話になっております!
うんうん、あの髪がキラキラしちゃうのって良かったですよね。
それに、それを見てふんふんとにんまりしちゃう
キャプテン・シェイクスピアも(・ω・)bグッでした♪
ノレたら結構楽しめる作品ですよね。

とらねこさんの感想通りです。
M・ファイファーとしては「イーストウィックの魔女」という作品を思い出したり、
透明の幽霊兄弟では「3人のゴースト」を彷彿させたり、と
新鮮味に欠ける部分もあったかもしれませんが、
僕はそれを懐かしい、と思えました。
しかし、なにより一番惹かれたのは、「流れ星」が
愛によって輝く所です。
涙ぐんでしまいました。
たまには映画を観て幸せになってもイイかな、なんて(笑)
細かい所で気に入ったのは、クリスタルな感じのナイフの質感です。

こんばんは★コメントありがとうございました!
そうですね、ボーさんはどうやらダメだったようですね。この作品は、面白い人と、全然ノレない人と、分かれる作品かもしれませんね〜

えっ、で、これ、ワースト候補?
私は、世間と喧嘩したくないんで、ワーストはやらないですが、コッソリボーさんだけに言うと、私のワーストには『ドリーム・ガールズ』が入るでしょう!

こんばんは★コメントありがとうございました!
>それを見てふんふんとにんまりしちゃうキャプテン・シェイクスピアも(・ω・)bグッでした♪
うーん、なんてかわいらしい言い方なの〜

そうですね!デ・ニーロ、面白かったですね〜!
ノレる人には、このブラック・ジョークが面白い、っていう作品だったかもしれませんね。
こちらにもありがとうございます〜♪
あっ
そうでした、そうでした!言うのすっかり忘れていた〜!
そうそう、ロバのオジさんには、大爆笑しました

もう、一挙一動が私のツボって感じでした。
あ〜面白かったな〜!
彼女は本当に素敵でした! ただの憎たらしい醜い魔女だったら当たり前過ぎになるところを、とても魅力的に人間臭く・・・
彼女達が必死に“流れ星”を追い求める気持ちが、よぉ〜く分かりました(爆)
ちなみに好きな彼女のキャラは「ホワイト・オランダー」「真夏の夜の夢」「イーストウィックの魔女たち」かなぁ・・・
「恋のゆくえ」での歌声も素敵だったけど。
トリスタンがモッサリしていましたよね。
モッサリって言葉がピッタリで笑っちゃいました〜
よりによって、どうしてモッサリした人を主役にしたのだろう?あのモッサリが親近感をかもし出すと狙ったのかな?
クレアは眉毛が気になりました。
息子が「ママ、流れ星が可愛くないね」と言ってきたので、「あの人は若い頃は綺麗だったのよ〜」とホローしました(笑)
ミシェルが最高でしたね〜
あの老婆のメイクをあんな綺麗な方がやるなんて!!
彼女にシミが浮いてくる度に、私の心もズキズキ痛みました。「ママのホクロって薄くて大きいね」と子どもによく指摘されるので(号泣)
評価は分かれているようですが、私はとても面白かったです!!キラキラ光るクレアが可愛かったですね♪
>途中から出てくるカリブの海賊じみた、
>空飛ぶ海賊船、飛空艇なんて、FF(
>ファイナルファンタジー)を思い出す人も
>いると思う
はい、手挙げちゃいます(^^;) FFを想像しつつ、乗りたいなぁ〜、と思いながら観ていました。デ・ニーロのキャプテンには笑わせてもらいました★




さんへこんばんは〜♪おお!同じように感じていただいてましたか!
でも、私も初めに『パンズ・ラビリンス』のところで書いてあったコメントが、自分と似たような感じに思っていたのかなあ、と思いましたです。
えへ*^^*
なんでいっつもyesさんとは、こんなに感性が似てるんでしょうね!?
>たまには映画を観て幸せになってもイイかな、なんて(笑)
うんうん!そうですね!私も、流れ星がキラキラするところ、涙が出てしまいましたよ〜!
本当にいつも一緒ですね

もうちょい毒気があると個人的には嬉しかったですね。だから空賊のデニーロたちにはもっと活躍してほしかったです。私もFF好きなので飛空挺はすぐ思い浮かびました。
と言う風に良かっただけにもっと欲がでちゃう作品でした。ファンタジー映画としては、王道ながらも程良くコミカルで楽しかったです。

こんばんは☆コメントありがとうございました!
哀生龍さんはまさかこの作品を、ジェイソン・フレミングで見ていたとはね・・・いや、さすがですわ(アセアセ)
>ミシェル・ファイファー作品
そうですね、『恋のゆくえ』うん、良かったですね、『イーストウィックの魔女たち』これを忘れちゃいけませんね。
私は『素晴らしき日』も『恋のためらい』も『ストーリー・オブ・ラブ』も『I am Sam』も良かったです・・・
でもやっぱり、この作品が彼女のベストアクトと思いますが?!
『ホワイト・オーランダー』は見てないですね・・

こんばんは☆コメントありがとうございました。
由香さん、実は、チャーリー・コックスは出だしではすごくモッサリしていましたが、本当はスッゴくカッコいいと私思いますよ。
『ドット・ジ・アイ』で、映画監督の助手役で、映画マニアな変テコなセリフを言っていたときですら、なかなかいい男に見えて、「この人は覚えとこう」と思いました。
この作品では、はじめダサイ役だったので、みんなケナす人が多いですが、そのうちきっと頭角を現して、「すごくイケメン」として認知される日がくるんじゃないかと私思います!
クレア・デーンズも、『めぐりあう時間たち』ではすごく綺麗だったのに・・・この作品では結構ケナされてますよね。しょぼーん。

こんばんは☆コメントありがとうございました!
やはり香ん乃さんもFF思い出しましたか!
あの怪しげな武器商人も、ロープレちっくですしね♪
シェイクスピアの舞台は当時、男が女役をやってたんですよね、それを思い出しました。

こんばんは☆コメントありがとうございました!
確かに流れ星はなかなか輝くまでに時間を要してしまいましたね。
彼女が最初から綺麗で輝いていなかったのは、わざとかな?なんて思っていたのですが、
それにしてももう少しなんとか演出できたような気も・・・
ファンタジーとしては王道的な話なのに、それを包むギャグが全体的に変テコだったように思います^^;ま、自分はそこが結構笑えましたケド♪
期待していなかっただけに、思いのほか面白く観れてしまった作品でした。
ミシェル・ファイファーって、なんだか最近さらにメチャクチャ綺麗になったなあという印象を受けます。痩せたのかなあ?鋭角な美貌がホントにステキ。
ありきたりな物語ではあるのに、見せ方や付加要素が新鮮な感じがしました。最近、どのファンタジーを観ても一本調子だったりするので、その中では印象に残る1作だったと思います。
ん〜何と言うか、二十年前だったらこれが正統派って感じでした。
少々時代からずれた様な作品ですけど、これはこれで結構好きです。
何となく懐かしい冒険物語という感じがして、ごった煮の世界観もそう思ってみれば楽しかったです。

こんばんは★コメントありがとうございました。
睦月さんも、楽しめました?私も、全然期待してなかったんですが、楽しめました!
まあ、しょうもないギャグっちゃしょうもないんですけどね、私ってば笑いのハードルが低いんで・・^^;
ミシェル・ファイファー最高でした!面白かった〜。
そうそう、印象に残る1本でした。ディズニーっぽかったですね。

こんばんは★コメントありがとうございました。
>二十年前だったらこれが正統派
なるほど、ノラネコさんにはこれが普通だったのですね〜。
・・自分には、妙なギャグばっかりに思えちゃいました。
死んだまんまの格好の亡霊とか、人間になってもヤギそのまんまで紙食べたり、魔法使うたんびに老ける大魔女、なんて・・・
ギャグのレベルが低い私には、大笑いでしたw
とらねこさん、こんばんは〜。ちょっとユルイ冒険モノ☆
イタイのダメな私向きのファンタジーで
凄く楽しかったです!
>ネズミに向かって愛の告白をするところでは
はい、あそこも可愛いシーンでした♪
しかも、レミーより可愛い、モモンガみたいな、ムササビのような・・・♪
クレアはちょっと姫度は低い気がしますが(^^;
楽しかったので、もういっか


こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
うんうん★ユルイ冒険ものでした!
>レミーより可愛い、モモンガみたいな、ムササビのような・・・♪
あ〜ん★その言い方、カワイイ〜!*^^*
ですね!レミーよりずっとかわいかったなw
クレアは確かにちょっとイマイチでした。
最初の方、輝いていないから演出なのもあると思うんですが、ちょっと化粧が良くないような気がします。
どこかのコメントでオススメしてくれたので、これは絶対に見逃せないわ! と観てきました〜。
バッチリ好みの映画でした。
欲を言えば、トリスタンがもうちょいかっこいい俳優さんだったらな。
もしくは変身後がもっともっと大変身だったらな。
なーんて。エヘ♪

こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
わーいわーいww私のオススメで見に行ってくれたなんて、嬉しいわ〜ん!
良かったぁ気に入って!なんか微妙な人も居るのだけれど、マジメな人でなければこの話は笑っちゃうと思うんですよ〜。
トリスタンそんなにダメでした?これはあれですよ〜、TVの「亭主改造計画」と一緒で、ダサい亭主を改造してるんじゃなくて、元々カッコいい人を、わざと最初にダサく見せてるんではないかと!
星のお姫様より、田舎のマドンナより、一番ドキッとさせられたのは若返ったミシェル・ファイファーでした。それだけにその後の変貌ぶりは見ていて哀しかったですね・・・ あと彼女、考えてみたら図らずも主人公の母親を助けてくれたわけですよね? 「一言くらいお礼言ってやれ」と思いました
ちなみにこれ以外でまともに見たミシェル・ファイファー作品は『バットマン・リターンズ』しかありません(笑)
生きてる間はめちゃくちゃ仲悪いのに、死んだ途端に仲良しこよしになってしまう王子さんたちにも笑わせてもらいました。はっきり言って親の教育が悪すぎると思います


こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
おお、ミシェル・ファイファーの若返った姿に心ときめき、だんだん老けてゆく姿に悲しくなってしまったのですか〜。
私は、あの老けてく姿を見て爆笑してしまったのですが。この辺りで、マシュー・ヴォーンの笑いのブラックさ、あれは狙ってるんだと確信しましたです!
あれ、SGAちゃんは、『ヘアスプレー』は見てないんですか?こちらでも、ミシェル・ファイファーはノリノリで悪役を演じてて、今後が頼もしいですよ。
確かに、主人公の母親は、ある種救ってましたよね!(笑)まあ、その分、もっと悪いことをしてるわけですがw
そうそう、死んだ兄弟たち。面白かったですが、魔法の国の教育って、ものすっごく悪いんですよね〜w
もともと、こっち系の方が楽しめるし・・・
デ・ニーロおじさんは笑えるし・・・
ファイファーおばさんは、怪演だし・・・
主人公の若い二人がかすんじゃってましたね。
こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました。
あ☆ひらりんさんの特集は、1ヶ月続くんですネ。
1ヶ月ホラーなんて、そりゃまたキッツイでしょう〜w
そうですね、今度、2週間ごとにしてみてはいかがでしょう?自分が飽きない程度にするとか♪
実は私も、シド・ヘイグ特集やろうかと思ってました。まあ、新作は優先しちゃうわけですけどね。
良かったら見てね♪
そうそう、この物語、結構楽しかったです。デ・ニーロと、ミシェル・ファイファーが目立ちすぎ、なんて言う人も中には居るんですけど、そこがいいんじゃな〜い!なんて私は思ってますー^^
私もミシェルが一番光ってたと思います★
ホント良い女優さんですよねぇ★
この作品は、完全にミシェルとデニーロが見所と思います(●ノ∀`)゚o。アハ
TB,コメントありがとうございました!
そうですね、本当、見所が悪役っていう、よく分からん映画で、楽しかったです〜★
時にはこういうオバカなファンタジーもいいですよ
ね。
なんか、ファンタジーって真面目すぎるから、こういうのがあってもいいかな、って思います。

