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恥ずかしいタイトルだけど傑作 『妻たちの性体験 夫の目の前で、今…』


なんて恥ずかしいタイトルなんだ…!
ロマンポルノの感想を連日挙げておきながら何ですが、私にだって恥じらいちゅーもんはあるんじゃあ!
などと言いながら、ゼエゼエ…これは最高でしたゼ、旦那ぁ。

小沼勝のロマンポルノのどこが凄いかと言うと、ロマンポルノのギリギリのところまで果敢に攻めていく姿勢ですよね。ロマンポルノって当然ながら、“性行為そのもの”を映してはいけない。当然ながら、肝心なところは全く映さない訳で、ただのヤラセ演技にしか見えないこともしばしばある。あれは絶対入ってないよって、そんなツッコミはもちろん誰もしないけれど、時々絶対有り得ない角度だったり随分離れているのが分かってしまったりして、鼻白んでしまうことがあるんですよね。
しかし小沼勝は、本当にAVギリギリのような見せ方もする時があって、そういうロマンポルノの嘘くささをポンと飛び越えてしまう。本気にさせる面白さがあるんです。

この作品は物語も抜群に面白くて、全く退屈しなかった。
自分がもしロマンポルノのベスト10を作るなら、芸術性より絡みのシーンがちゃんと興奮させるものかどうかを選んでしまいそう。シネフィルはこんな観点で見てはいないだろうと思いますが、私なら絶対これは入る。w
以下、ネタバレで語ります。




 

ストーリー展開も見事なまでに面白くて、予想をどんどん裏切ってくるんですよね。

1.風俗店の女(高原リカ)を囲ったリーマン(宇南山浩)、尻にマーガリンを塗るアナル責め
2.ヤクザに女を殺され、金をゆすられる夫。→妻を抱かせれば金は半額にするとの口約束を取り付ける。
3.二人のヤクザが妻をレイプする。ここで、実は1のゆすりは妻がヤクザに依頼、仕組んだことだったと分かる。
4.レイプしたヤクザがもう一度やってくる。ここで妻はレイプ犯がそのヤクザと同一人物であったことを知り、夫が強姦を同意していたと知る。レイプ後の同意セックス。→使用人ヨシ(佐藤秀美)はそれを見ている。家の鍵を海に投げる「取って来たら抱いてもいいわよ」
5.使用人ヨシが鍵を届ける。旦那が寝ている今ココでしろと言う(タイトルを彷彿とさせるが、ここはスルー)。覚醒した妻の、旦那へのアナル誘惑(アナル花隠し)→ヨシは大勢の学生たちに鍵を渡してしまう
6.家にゾロっと覗いている学生たち→大量の強姦シーン。(途中、大量のミルクがけ)旦那も居る前で(←ここで、ようやくタイトル通りと分かる)
7.どっちもどっちの夫婦、元鞘に戻る

これだけの展開があるのに、たったの67分!
演出が随所で効果的なので、この尺に収まるのだと思います。なのに、随所随所は意外にもじっくりとした撮り方をしていたりする。

風祭ゆきも驚くほどの美人。
よくこれだけの激しいシーンを頑張ったなあと思ってしまう。

振り返って考えると、『ゴーン・ガール』みたいなものでもあるんですよね、ロマンポルノ版の。
お前らそんな夫婦で元サヤかよー!という驚きの展開、これに一番近いのは『ゴーン・ガール』でしょう。

 

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コメント(4件)

  1. 連日のロマンポルノ作品up、御馳走様です。

    >芸術性より絡みのシーンがちゃんと興奮させるものかどうかを選んでしまいそう。

    男性下半身に訴えかけてくる作品は明らかに小沼作品に多いように思います。

    さて、お次は田中登ですね。
    私はまた例のやつを見に行く予定。あと、久しぶりに志乃ちゃんのおっぱい。

  2. imaponさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。

    >連日のロマンポルノ作品up、御馳走様です。
    一瞬、「御苦労様です」なのかと思いきや、「御馳走様」でしたw

    ですよねー、小沼作品は男性・女性問わず下半身に訴えかけてきます。
    うん、こうでなくっちゃね!
    この作品はワッショイワッショイ過ぎてちょっとその点はどうかと思いますが、
    そこはイマジネーションの暴走ってことで素晴らしい!

    例の田中登作品とは、あれかな。私も今回初体験、ズズズイット行って参りまっする。
    新橋ロマンで決めたかったあれを!

  3. また、いつでも観れると思う作品ですが、とらねこさんの高評価もあり、上野ハッテン場で見て来ました。
    例によって、離れた隣席でホモオヤジが気色悪い事していて気が散りましたが、あそこでは映画観賞目的で行く客の方が立場が弱いので仕方ありません。劇場マナー基準もぜんぜん違いますからね。

    興味はありながらも観ない事に決めた「ゴーン・ガール」ってそういう映画なのね。「妻たち」を観た後、もう一度とらねこさんの「ゴーンガール」レビューと皆さんのコメントまで全部読んで「ゴーンガール」は済ませます。しかし、とらねこレビューを読むと観たくなるので困りものです。

    私は日傘の風祭さんとすれ違う体育会系合宿男子のシーンが妙に好きでした。
    本作は小沼作品の魅力というより小水作品の魅力と言う感じもします。

    ところでとらねこさんのリンクしてるアップリンク発売のDVDは「目」ですね。パチもんでしょうか?

  4. imaponさんへ

    こんにちはアゲイン♪おー、見てくれたのですねっ。
    ハッテン場、初体験では全然無かったのですね。すみません…
    上野オークラ、私は名前だけは知ってるのですが未だに顔を出したことがなくて。
    でも、野火のスタッフはあそこに劇場チラシを置きに行っていて、おおー!と驚いてました。
    私もチラシ配布しましたが、あそこは思いつかなかったなー。

    うんうん、体育系合宿男子の軍団とスレ違うシーン、良かったですよね。
    尻マーガリンとかアナル花隠しも面白かったなあ。

    ゴーン・ガール、わあすごく見て欲しくなっちゃいました!こちらも、すごく面白い“夫婦のメロドラマ泥沼モノ”なんです。きっと後悔はしませんよ。

    えと、この2つの共通点は、私が思うに
    ①旦那が浮気する
    ②妻の画策により、事態は凄いことに!!
    ③一般的に見れば絶対にあり得ないけれど、夫婦は元鞘に収まる
    ポイント※しょうもない夫婦は逆に何かを乗り越えてしまい、絆が深まる

    こんなところかと思います。ただ、ゴーン・ガールの場合は、妻の画策通りに全ての事が運び、実は最後の最後まで夫はチェスの駒でしかあり得ないんです。しかし、『夫の目の前で、今…』の場合は、妻の画策をキッカケにヤクザが仕組んで来ますし、妻の予想と違った方向へ事が運びますから、そういう意味では全然違うんですよね。
    あと、こちらはエロで全てを語っているところが面白いんですが、『ゴーン・ガール』はそれをサスペンスのみで乗り切っているんです。
    これは原作もすっごく面白かったんですよー。
    しかも、話が面白いだけじゃなくて普遍性や深みもあるんです。




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