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『恐怖ノ白魔人』 恐怖を煽る映像の工夫は楽しい

197694シッチェス映画祭ファンタスティック・コレクションにて。
屋敷女』がひたすら恐ろしかったジュリアン・モーリー&アレクサンドロ・バスティロ監督コンビなので、ついつい期待してしまう観客が多いのも、多分しょうがない。
リヴィッド』もなかなかの美しさで楽しいホラーだったし。

こちらはグロさはかなり抑えめになっていて、白魔人もあちこちに出たりと神出鬼没。
冒頭の少年たちのエピソード(まるきり『スタンド・バイ・ミー』)で始まり、謎の殺人鬼に遭遇してしまうホラーパートへと移行する。どこか突き抜けない、B級感を感じさせるものにトーンダウンしてしまった感があるのは確か。

この監督コンビは「恐怖は説明しすぎる必要は無い」というホラーの美学があるのか、不条理さを追求しているように思えるんですよね。
廃墟を印象的に撮れているのだけれど、一方で“普段生活する中にも、ふとした瞬間に怖い一瞬がある”。今回はこちらを追求したのかな、と思ったり。
そんな恐怖を煽る映像の工夫は楽しい。おお、工夫が効いている!という瞬間がたくさんあるので、割と私はこの監督コンビは好きなんですよ。

正体のよく分からぬ殺人鬼モノというと、”ブギーマン”だと思うのだけれど、よく分からぬ呪術的な世界ではなく、ここでは正体が分かるとそれは人間。
ただ、今回微妙に思えてしまうのは、その疾走感の無さなんですよね。
屋敷女』も『リヴィッド』も、一度訪れたらそこから物語が終わるまで出れない。

ここでは、子供達が一度家に帰ることで、白魔人がまた別の場所を訪れなければならなくなる。舞台があちこちに分散したり、無駄に行ったり来たりするのは、私は個人的には好きではないんだよなー。
映画製作者は、「行ったり来たりする」物語を描く時には、その理由やメリットも同時に与えて欲しい。ただ意味なく「行ったり来たり」は散漫に思えるんですよ。
この監督コンビは、基本やはりシンプルなストーリーラインが似合ってると思うんですよね。

白魔人はマリリン・マンソンみたいでしたw。
チ●コが小さい(1cm位)ことには、実は理由があったことにちょっぴり笑い。
屋敷女』のベアトリス・ダル(いやいや私には『ベティ・ブルー』なんだってばw)がまた出てきます。

 

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