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今月のブルー映画『ブルークリスマス』岡本喜八

岡本喜八による、特撮一切無しのSF映画。
岡本喜八作品が見たい気分だったため、“今月のブルー映画”で何気なく取り上げただけだったのだけれど、
庵野秀明が『エヴァンゲリオン』中で描いた、「Blood type: Blue」はこの映画のオマージュだという。なんと、偶然知ってしまった!

JBCの歌手の夕子の血液が青かったと言う木所(岡田裕介)。ところが、いつの間にか世界中にその兆候が見られ始める。次第に増えてゆく、青い血液をした人間たち。
UFOを見た人間の血が変化し、血液中のヘモグロビンが銅に代わることによって血液成分が変化し、血の色が烏賊と同じ青に変化するのだという。
次第に世界は妙な様相をみせ始め、青い血液の人間たちは集められ実験台にされるようになる。その手口はまさしくナチスがユダヤ民族にしていたことと同じ。
「異常であると注視され始めてから、そうした認識でなかった者にまで、“常識”が作られ始めた」という台詞がある。
どういうメカニズムで“差別”が行われ始めるかを、真正面から描いた。SF映画の持つメタファーを見事に表現する。テーマは太く、志が高い。

ただ、ゆっくり進むため弱冠冗長にも感じられる部分も。133分は少し長いか。もう少しコンパクトにまとまっていたら、もっと評価していたかも。
ところで木所役の岡田裕介って石坂浩二にソックリ。すっかり勘違いして見ていた。すると、デビューも「石坂浩二に似ている」と学生時代に勘違いされ、スカウトされたらしい。
台詞回しが下手くそで演技が固い…と思ったら、この人今では東映の社長なんですって!なんとなんと。

 

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コメント(2件)

  1. 岡本喜八さん、本当に良いですよね。
    これはSFでありながら社会派心理サスペンス。5年前シネパトスで観ました。
    確かにおっしゃる通りちょっと冗長だったかも。
    岡本監督の作品は同じものでも何度も観たくなる性質があるのにこれは2度は見たいと思わなかった。そのあたりでしょう。
    でも、はずせない傑作と思います。

  2. imaponさんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
    おおっ、これシネパトスでかかっていたんですね!

    <岡本監督の作品は同じものでも何度も観たくなる性質があるのにこれは2度は見たいと思わなかった。
    そうなんですよね。でも、志は感じました!
    岡本喜八映画は私はまだまだ見ていないものが多く、少しづつ見ていかなきゃな〜なんて。
    あとこぼれ話なんですが、パリの雑踏でのカットがやけに多くなかったですか?
    あれ、スタジオにフランスロケを拒否されて、自腹で行ったんですって。
    大きなカメラを持ち込めなかったので、そこだけ映像が安いカメラになってしまったらしい。
    でも、自腹で海外ロケとはさすがこだわりの強い岡本喜八らしいですよね。

    エヴァオタクは、「Blood type:blue」の元ネタと知ったら見たくなるかも!
    庵野秀明がこの作品を大好きなんですって。




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