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『タクシーハンター』 スコセッシの真逆!?タクシードライバーを殺しまくる!

2015-08-21_1343スーパークレイジー極悪烈伝にて2本目。
こちらは他の2本とはテイストが異なる。
ユルユルのヴィジランテ物にちょっと泣ける男の友情を付け加えた、コメディタッチのバイオレンス・アクション…というと、その独特なカオスっぷりが分かるでしょうか?
保険会社に務める真面目なサラリーマン、キン(アンソニー・ウォン)はタクシーの運転手に車で引きずられ、臨月の妻を殺されてしまう。楽しみにしていたお腹の子供も一緒に亡くしてしまうのだから、キンの悲しみも当然だ。
香港のタクシー運転手に対する彼の恨みはついに爆発。タクシー運転手を狙った事件が、次々に起こり始める…

いずれにせよ、タクシー運転手が急に目覚める物語は有名過ぎるほど有名だけれど、では逆にタクシー運転手“を”殺しまくる良心的な庶民…という物語は貴重なのでは!?スコセッシの真逆ってことですよ?…いやあ、見て良かった!

タクシー運転手が基本的にガラが悪かったり、人を見てぼったくったり、乗車拒否をしたり、というのは海外では時々聞く話ですよね。香港はここまで酷いのだろうか?
もちろん大げさな表現ではあるでしょう。でもこういう“タクシーあるある話”のエピソードを楽しむことが出来る。
次第にフラストレーションを募らせていく主人公。乱暴な展開ではなく、意外や丁寧にエピソードを重ねていくハーマン・ヤウ。こういうところがすごく好きだわ私w。

そう言えば、香港でタクシーに乗る時は、初めに「どこからどこまで、いくらでいいか?」と交渉してから乗ってました。そうしないと、ぼったくられるんですよ。日本人だから甘いと思って、とんでもない金額を言ってくるんですよね。でも、基本的に香港のタクシーはガラが悪く怖いと聞いて、あまり乗らないようにしていたな。その代わり、小さい周回バスみたいなものにはよく乗りました。香港名の発音が悪かったり、英語が分かる人も少なくて、トンデモないところで降ろされたりしたけどw。

キン(アンソニー・ウォン)には刑事の友人(ユー・ロングァン)が居て、この彼が勇敢な上に友情に厚い奇特な人物。失意に沈むキンを心配してくれたりする。
同僚の刑事は『少林サッカー』にも出演していたン・マンタで、いつもボストン・セルティックスのTシャツなんかを着てたりする変な刑事だ。ユーモアのセンスも破滅的。全体のムードが悲惨な気持ちに沈みそうなところで、無理やり作品に笑いをもたらす。
キンは妙に人が良くて、悪いタクシー運転手を懲らしめようとするのだけれど、いいタクシー運転手には「あなたはいい人だ。いや、貴重です」と余分にチップを上げたり、子供に優しかったりして、殺人犯であるけど最後までいい人設定なんですね。ラストの後味の良さもイイ♪

アンソニー・ウォンは、いろいろな作品にチョコチョコと出てくるので知っていたけれど、力のある俳優だなあ。真面目な役をやっていても不穏な空気を醸し出すのは、ハーマン・ヤウとの相性が良いからなのかしら。
いやー、気概のある俳優さんという気がする。なんたって、目がヤバイですから。今後ますますお気に入りになりそう!

 

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コメント(6件)

  1. こちらも失礼いたしまふ

    なんか余裕ぶっこいてたら「人肉饅頭」終わってました

    自分が感じたのはハーマン・ヤウって良識ある監督だな、と
    理由はラスト、キンに制裁が加わることで、どんな理由であれ悪いことをしたら因果応報、報いは受ける(はず)と描かれていたから。
    銃で頭に一発、はい即死で終わり、というよりは重症で運ばれるほうが、犯した罪の重さを感じられるし(友情による救いはあるけど)

    なので余計に、人肉饅頭やエボラ・シンドローム見てみたいッス

  2. アンソニー・ウォン、好きです。
    一時期ハマって出演作を追いかけたことがありますが、
    数が半端じゃなくて途中で諦めました^^;
    代表作の「八仙飯店之人肉饅頭」(笑)と
    「エボラ・シンドローム」はその時に観ましたが、
    ホラーファンと言う訳ではない為
    私はきっと「タクシーハンター」の方が好みだと思うのですが、
    こちらはソフト化されていないのですね。残念^^;

    それから私も以前シンガポールのタクシーで
    英語が通じず、トンデモないところで降ろされたことがあります(笑)

  3. サイ5150さんへ

    こちらにもありがとうございます♪
    ン〜、私はですね、多分こちらに関しては、あえて“香港風のコメディの色合い”を付けた作品だったようにと思うんですよね。
    全体的に安心して見れるようになっているというか、だからこそヴィジランテ物の血みどろ復讐劇がメインにならない。
    逆にそっちだったら、割とよくある話だと思います。
    この作品はそんなおかしなバランスが魅力だったように思う私だったりします。
    ホラー好きは、人肉饅頭とエボラを見るべきですよーん!

  4. amiさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    わっ!amiさん、いつも私の予想を裏切ってくださる、面白い人!
    ホラー好きじゃないのに、人肉饅頭とエボラは見ていたなんてすごいなあ〜。
    アンソニー・ウォンのアブナイ目つき、やっぱり癖になりますよね!
    私は本当に今さらで、今頃ですみませんという感じなのですが、
    改めてアンソニー・ウォンに夢中になりそうです^^

    香港映画好きの方は、案外エボラと人肉饅頭見ていたりするんですよね。
    ホラー好きじゃない香港映画ファンの方は、タクシーハンターがすごく人気のようです。
    私もすごく面白かったです…!

  5. とらねこさん、久し振りです。

    アンソニー・ウォン、個人的には
    今は重鎮という感じがしますが、
    この頃は怪演してたんですね。
    恨みが募って殺人、というと
    もっと狂気に満ちていくという気がするんですが、
    生真面目な殺人犯というのが
    珍しく、面白かったです。

    妻殺しの犯人捜さないというのは
    気になったんですが。

  6. CINECHANさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    アンソニー・ウォンの怪演時代!普通の役柄のアンソニー・ウォンでは物足りなくなりそうですが、ハーマン・ヤオとのこの3作ぐらい飛び抜けた作品はもう見れないんでしょうね、きっと。

    そうそう、生真面目な殺人犯可笑しかった〜。
    真面目だからこそ、いい人か悪い人か判断してから殺す!
    香港のタクシーの運転手はほぼ悪い奴ばっかりなんですが、たまにいい人も居たり、子供には優しかったり…
    自分のしていることを悪いと思ってないからこそ、こういう行動取るんでしょうけれど、
    自分がもし殺人鬼になったら、案外このタイプになるかもしれません!(笑

    >妻殺しの犯人探さない
    ブハ〜!そうそう!最初は驚きました!
    「あれ?探さないの?」って。
    「犯人を特定して復讐する」というストーリーには行かずに、「とにかくタクシー運転手を片っ端から成敗する」になってるんですよね♪
    「ハハーン、そう来たか」なんて思ったはずだったんですが、すっかり忘れてましたよ(爆




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