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『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』 マッドマックス好きにもオススメの冒険活劇!

poster2感激のクレイアニメ。これは、舐めてはいけない!
最初から最後までノンストップアクションの噂に違わず。「『ひつじのショーン』は『マッドマックス 怒りのデスロード』だ!」と聞いて、そそくさと出かけて行った私でした。
あの映画を見て以来すっかり魂が抜けてしまったので、あまり他の映画を見たくなくなってしまったのです。
我ながらかなりの重症。

でもっ!
ひつじのショーンには大満足!ありがとう!本当にありがとう!
魂レベルでプルプル喜んでました。
クレイアニメなのに、なぜこんなに格好いいアクション満載なの!?と驚いてしまう。スリルと冒険とサスペンスのこの三拍子揃った優秀さは、ニック・パークの『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』を思い出す。
羊たちを数え出すと人間はまるで催眠術みたいにスコンスコン寝ちゃうのも何度やられても可笑しいし。
ところどころに気持ちよく入った、ブラックジョークには思わずニヤリとしてしまう。

台詞なんてほとんどなくて、文字が出てくる箇所も「記憶喪失」とか「作業場」ぐらいのもの。
人間は文句言う時は「%#@$&*_!」という感じで言語にならないし、ショーンの飼い主も言葉をほとんど発しないのにも、テンポの良さが切れてなくていい。
その分、音楽の雄弁なことよ!
冒頭のラップなんかは、歌詞もちゃんとシーンに沿って意味あるものになってた(と言っても、全部聴き取れた訳でもないけど)ので、歌詞は字幕を出した方がいいんじゃないか、と思った箇所もあったけど。

台詞が無いせいか、子供たちにも良い反応なんですね。
特に小さい子の笑い声がキャッキャと聞こえた時は、なんだかこちらまで嬉しくなっちゃいました。
何なんだろうね、あの幸せな響きは。

羊達は牧場の生活でちょっとした悪戯を起こすけれど、決して飼い主を困らせようとした訳ではなかったのよね。
飼い主もぬぼ~っとした風変わりな人で、天涯孤独なのかな。何を考えてるのか分からないような人物だったけれど、羊達との絆もこの事件によってより深まった気がして、こちらまでハッピー。
マッドマックスFR同様に“行って帰ってくる”物語だけれど、帰ってきた時はどちらも一回り成長しているのよね。
都会と田舎を往復する物語だからこそ、いかにもイギリスっぽさもあるし、その対比も描いている。本質的な意味でどう生きるべきか、価値観を問うてもいると言えるよね。

私はこのシリーズはさほど詳しくなくて、『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』『チキンラン』位しか見たことはなかったのだけれど、今後はちゃんと追いかけなくちゃ!と思いましたよ。

 

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コメント(8件)

  1. >ところどころに気持ちよく入った、ブラックジョークには思わずニヤリとしてしまう。
    イギリス・テイストを楽しめる、このシニカルさ!
    ニヤリっと笑えるところが心地良かったです。

    >歌詞は字幕を出した方がいいんじゃないか、と思った箇所もあったけど。
    英語が聞き取れない・聞き取れても意味が分からない哀生龍も、強くそう思いました。

  2. 哀生龍さんへ

    こちらにもありがとうございます♪
    本当、イギリステイストでしたね。
    いやー、これほど面白いとは。
    音楽のセンスがいい映画って、本当に見ていて楽しいですね!

    私はこの作品のジョークがツボにハマって、ゲラゲラ笑ってましたw
    歌詞は日本語訳を出すべきかどうしようか、きっと迷ったに違いないですよね。
    おそらく考えた挙句、全体の作品の持つトーンを一定に保つことの方を優先されたのだろうなあ。
    それはそれで、英断だったように思います!うん!

  3. 珍しく祝日休みで3連休なので月曜メンズデーを狙って観てきましたよ(笑)
    予想以上の映像に結構びっくりしちゃいました。
    セリフはなくても何言ってるのか想像つきますね(笑)
    ただ、あのブツブツ物言いがマックス思い出して仕方なかったわ(爆)

  4. itukaさんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
    おっ、メンズデーが月曜日なんですね。それはいいナ

    ここ最近公開されたアニメは評判が良いですよねー!
    私のTwitterのTLでも、『ひつじのショーン』『インサイドヘッド』『バケモノの子』は昨日までの三日間で、見た人は多かったみたい。
    ちなみに私は今日『インサイドヘッド』見ます!

    台詞無しでも、本当によく理解できますよね!
    うんうん、確かに羊飼いの喋らないところにマックスを思い出すってその通り笑
    でもよく考えたら、動物たちが「喋る」設定でないのは、逆のリアリティーありますよね
    ひつじたちに向かって喋ったりしないのも、むしろこっちが有りかも!

  5. こんばんわでやんす

    上映日程を考え、「野火」ではなく地元でこちらを観てきました。

    いやはや、とらねこさんの高評価もうなずけます
    終始、楽しませて頂きました

    ラスト近くの 野良犬(猫?)との別れのシーンに涙がポロポロ(笑)
    「君たちとの一緒の生活はきっと居心地はいいかもしれないけど、ボクの住む世界じゃないんだ」というのがね、
    あの置手紙(手跡w)から感じられて、言葉を交わさず別れるなんて
    まさにマックスとフュリオサじゃねーですか
    カッコよすぎるぅぅ

    小学校低学年(くらい?)連れのご家族さんが割といて、
    クレイアニメでセリフなしってのが逆に共感を得たんでしょうかねぇ

    あ~羊ジャンプを見て眠りにつきたいでやんすなぁ

  6. サイ5150さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。

    これ、良かったでしょ♪
    ヒッチコックは、かつて「日本人が字幕を読まずに見れる映画を作れ」と言ったらしいです。
    マッドマックスFRもそうですが、こちらの作品もまさにその精神!
    子どもたちがケラケラと笑いながら見ていると、字幕無しでちゃんと笑いが伝わるのは素晴らしいなあ〜と思いますよね。

    メスの野良犬とショーンたちが別れたの、確かにマックスとフュリオサのよう!
    その場で共闘はすれども、終わった後は別の道をさり気なく行くんですね…
    うーんサイさん、いいこと言うなあ〜♪

    羊ジャンプで眠りにつきたい、っていいなあ^^*
    ハートフルなコメディでやんした。

  7. >『ひつじのショーン』は『マッドマックス 怒りのデスロード』だ!

    なるほどねw
    するとトラッパーはイモータン・ジョーなんだろうか。
    非常にシンプルかつ普遍的な物語を、ホント世界中の誰にでも楽しめるように作ってくれたのは、さすがアードマン。
    テレビシリーズとの差別化もキッチリされてて、映画のスケールを堪能しました。

  8. ノラネコさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    お帰りなさい!

    うんうん。動物をいじめることに生き甲斐を見出しているトランパーは、確かに今回一番の悪役ですね。
    本当、子供も大人も楽しい最高のエンターテイメント映画でした!アードマン最高!
    TVシリーズは実は見たことないのですが、見たほうがいいかな?今やってるんですねえ。




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