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『激戦 ハート・オブ・ファイト』 戦う理由

200 これは熱いッ!いやあ、最ッ高!!!!!でした。
毎年1月・2月に「これはベストだ!」と鼻息を荒くしても、その作品が年末にベストに入ることはほぼ無い、というのは経験して分かっていることなので、めったに1・2月にはベスト宣言をしないことに決めている。それでもこちらは「これは最高だ!」と前のめりになる作品だった。あれれ?目から何故か、大量の鼻水が…。

“彼氏が格闘技のライター”という友人とこれを見た。友人の彼氏さんなら、これを見たらどんな感想をするのかな。私も聞きたいぐらいでした。MMAを全く知らず、それどころか「ハッ、“MMA”ってもしや“WWE”のパクリ…!?」と思ってしまうほどに無知すぎる私だったけれど…。
この作品の何が一番良かったかって、「主人公に戦う理由があること」。『ロッキー』と比較されるのは、何よりこの戦う理由が明確にされているところだ、と思う私。

「戦う理由を忘れるな」という台詞も、決して押し付けでない程良いタイミングで出てくる。目の前の困っている親子を思わず助けてしまうような優しさもいいし、少しづつ高まっていく師弟愛も(そしてここには、腐女子萌えのための要素もチラホラ)!。さらには、単純な戦いの“勝ち負け”を超えて物語っていくところにベタに感動。

何より、ドラマ部分とアクション部分の割合がすごく丁度良い。さすがの「本命の香港映画」感が満載!
強くなるための猛特訓がすごく丁寧に描かれていて、これこれ!これなんですよね。思わず筋トレしたくなること請け合い!?不思議な縄をビュンビュン飛ばしたり、よく分からないグッズを使っていたり、男二人に足を押さえてもらって、背筋→さらに腰を丸めてそのままの姿勢で腹筋、という技は、「オオッ、こんな筋トレやったことないな!」という凄技。ジム好きの私にはグッと来ました。(筋トレをやったこと無い人には、何とも思わないかもしれないけれど…。)
肉弾戦のアクションの好きな人には必見!

ただ格闘技部分は、ちょっと関節技が多いため地味に見えてしまった。格闘技を見ても、関節技って痛そうなだけで、ちっとも見た目面白くなさそう…なんて思ってしまったのは、私がMMAを良く知らない上に、ルチャリブレみたいな派手な技が好きだからかなあ。みちのくプロレスをやってる訳じゃないので、その点は仕方ないんでしょうか。「腕が折れそう…!!」というシーンなんかは、2012年だったかな、年末の格闘技イベントで、わざと相手の腕を折った選手なんかを見たことがあって、心が折れてしまったことが有り。でも、顔をボコボコ殴られたり、血だらけになったり、目の辺りの肉が見えてしまった…なんてシーンは、真に迫っていて凄かった!

女の子の伸び伸びとした演技が素晴らしかったおかげで、ジン・ファイ(ニック・チョウ)が思わず感情移入してしまう気持ちが伝わってきたし、母親役との妙なラブロマンスも無くてホッとする。

それから、エンドロールの画面処理はあまりに美しくて、思わず心が洗われた。最後の最後をあんな風に飾るなんて…。この作品をどれだけ大事に作ったかが伝わってくるような、不思議な高揚感を、最後にまた感じることが出来たのでした。
ダンテ・ラムはこれまで『ツインズ・エフェクト』しか見たことなかったけれど、今後はもっと見てみたい、と思えましたよん。

’13年、香港
原題:激戦 Unbeatable
監督:ダンテ・ラム
製作:キャンディ・リョン
製作総指揮:ユー・ドン、ジェフリー・チャン
脚本:ジャック・ン、フォン・チーフォン、ダンテ・ラム
撮影:ケニー・ツェー美
音楽:ヘンリー・ライ
アクション監督:リン・チーワー
キャスト:ニック・チョン(ファイ)、エディ・ポン(スーチー)、メイ・ティン(クワン)、ワン・バオ(チャン)、クリスタル・リー(シウタン)、アンディ・オン他

 

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コメント(2件)

  1. いや~熱かったですね~!
    私はダンテ・ラムはノワールものしか観た事がなく、
    イメージとしては「暗」「哀」「苦」
    (アクションはド派手だけれど)だったので
    今回の爽やかな後味にはびっくりでした。

    >ドラマ部分とアクション部分の割合がすごく丁度良い
    そうなんですよ~!!
    どちらか片方に寄り過ぎてないところが良かったです。

    エンドロールの写真には
    これは卑怯だろ~と言いながらボロ泣きでしたTT

  2. amiさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    ダンテ・ラムは香港クラスタには大人気の人ですよね。私は『ツインズ・エフェクト』しか見たことないんですよ。これは結構面白かったです。

    ふむふむ、基本は「暗」「哀」「苦」のどんよりした感じなんですね、
    この作品でも前半、そんな部分が見え隠れしますが、深みが出来て良かったなあと。
    去年の格闘技映画というと、DVDスルーの『ウォリアーズ』、こちらと『クリード』の3つがありましたが、私実はこの『激戦』が一番好きだったんです。

    エンドロールの写真、ベタな手だけどやっぱりこみ上げて来るものがありますよね。
    私は最近、エンドロールで写真が出始めると「その手には乗らないぞ」なんて思っちゃう癖がついちゃって…。

    とか言いつつ私もベタに、足の上に子供の足載せるところで滂沱しました…。




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