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イヴ・サンローラン唯一の公式映画 『イヴ・サンローラン』

20140913_1564753今年、サンローランを描いた作品は2本あって、一本はギョーム・ガリエンヌが準主役をやっているこちら。もう一本はギャスパー・ウリエル、ジェレミー・レニエ出演、ベルトラン・ボネロ監督がメガホンを取った、タイトルは『サンローラン』(日本未公開)。ところが、こちら後者の方に、ピエール・ベルジュ本人が苦言を呈しているのです。
ピエール・ベルジュは、イヴ・サンローランの長年の恋人として、仕事上のパートナーとして、無くてはならない存在。後者の方はこの彼に一切話を通すことなく作ってしまったのだとか。そして、こちらの『イヴ・サンローラン』の方は全てピエール・ベルジュの意見を通して作っていて、イヴ・サンローランの公式映画として認められているのだとか。ピエール・ベルジュ本人は、こちらのイヴ役、ピエール・ニネの姿を見て、故人にあまりに似ているその姿を見て、思わず泣き崩れてしまったとか。実際私たちから見てすら良く似ていて、何とそっくり!と感激してしまう。

こちらの物語は、イヴ・サンローランがピエール・ベルジュに初めて出会った’58年からザッと彼の一生をなぞるように描いています。正直、「表層的すぎる」「深い考察が無い」等の厳しい言葉もチラホラ。一方、もう一つの『サンローラン』の方は、’67年〜’76年という、サンローランのデザイナーとして一番ノリに乗っていた時期のみを扱っているらしい。さらに、後者はベルトラン・ボネロ監督の前作『メゾン ある娼館の記憶』が素晴らしかった上に、ギャスパー・ウリエル主演、ジェレミー・レニエと聞いたら…どちらが映画好きに魅力的な案件であるか、一目瞭然ではある。どちらを選ぶかは好み次第…!?

私はこちらの作品を見る前に何も調べず見て、この音楽の格好良さ、映像にやられました!イヴ・サンローランについての知識などまるでない自分には、十分知ることが出来たしね。音楽は軽快なジャズが流れるのだけれど、センスがとても良くて、映像とのバランスも最高。音楽がカッコイイ映画ってそれだけで心躍ってしまう。
実は、パリ在住の友人から、「イヴ・サンローランの映画が面白かったよ」と聞いていたのです。彼女はパリ大学で映像編集を学んだシネフィルでもあり、ファッションにとても詳しい方で、この方のセンスはピカイチ。そんな方です。私はほぼ彼女のオススメを覚えている限りで見ていたりします(笑)。断片的な情報で、飲みながらであるため、時々覚えていられないのだけれど(苦笑)。で、その彼女のオススメが、2本あるうちのどちらかだった。見た後でどちらが好きだったのか聞きました。結果、ベルトラン・ボネロ監督の『サンローラン』(未公開)の方でした。

ちなみにこちらの方が公式であるため、映画のタイトルがそのままあの、「Yves Saint Laurent」ロゴそのものの姿でドバーンと出てきます。サンローラン好きはこれに痺れてしまうのではないかな。ちなみに、2010年にも同じく『イヴ・サンローラン』という映画がありました。
今年のサンローラン対決、私はどっちも見たいな!後者の方がとても楽しみ。早く公開されないかなと、待ち望んでいます(笑)。サンローラン対決は後日にしよう。

’14年、フランス
原題:Yves Saint Laurent
監督:ジャリル・レスペール
脚本:ジャリル・レスペール、マリー=ピエール・ユステ、ジャック・フィエスキ
撮影:トマス・ハードマイアー
音楽:イブラヒム・マルーフ
キャスト:ピエール・ニネ(イヴ・サン=ローラン)、ギョーム・ガリエンヌ(ピエール・ベルジェ)、シャルロット・ルボン(ヴィクトワール)、ローラ・スメット(ルル・ド・ラ・ファレーズ)、マリー・ド・ビルパン(ベティ・カトルー)、ニコライ・キンスキー(カール・ラガーフェルド)、マリアンヌ・バスレール(ルシエンヌ・サンローラン)

 

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