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『怪しい彼女』 今年一番気になる彼女!

poster2最高にキュ-トな映画!今年見たものの中で、誰にでもお勧め出来る作品、と言われたら間違いなくこれでしょう!とっても可愛い作品で、思わず大好きになってしまった。

『サニー 永遠の仲間たち』のシム・ウンギョン主演。タイトルの付け方からして、『猟奇的な彼女』を狙った、可愛らしいラブコメなのかナ…とおもいきや、監督が何と『トガニ 幼き瞳の告発』の監督ですって?!もう驚き!あんなに悲惨ではらわたの煮えくり返る話を撮った次がコレとは。こんなにハッピ-オ-ラ溢れる、可愛いラブコメはなかなか無いよ~!

まるで、『猟奇的な彼女』に『カンナさん大成功です!』を掛けたような作品なんですよ。70歳のお婆ちゃんが、青春プレイバック!突如、二十歳に戻っちゃう。『カンナさん~』では太っちょの醜女が突然、スタイル抜群の美女になってしまう、「内容と外見のギャップ」の面白い作品だった。女性の見た目と外見の違い。これを描くことで、より人間の内面を深く描いた、素晴らしい作品だったけれど。こちらは、“自分の一番若く美しかった時期”とのギャップを描くという、極めて面白いテ-マ。「もう一度人生をやり直す」というSF的なリプレイ映画は多々あったけれど、ここに彼女の失われた人生を煌めかせる、なんて上手い!若くして子供を持ってしまい苦労を重ねたことで、彼女が失ってしまった青春をやり直しているのだなと、そう考えるだけで思わず涙がじわっと来てしまうなんて…この映画に乗せられすぎてる!そして、20歳でありながら70歳の中身を持つ、彼女の奇行が、可愛いらしいというよりは引いてしまう部分も多々有りなのだけれど、だんだんハマってしまって…なんたって楽しすぎる!

シム・ウンギョンがお婆ちゃんキャラを、力いっぱい体当たりで演技しているから、余計ツボなんですよ。日本の女優さんだったら、こうはいかなかったかも。どこかに「私可愛いでしょ演技」が混ざってしまったら、絶対絶対駄目だった。それから、演出もトコトンこだわってやっているからこそ、この映画にノリノリになれる部分。“もう若くない女子たち”が一度は憧れるようなそんな体験を、「いいなあ、羨ましいなあ」というべきもので終わらせていない。どう違うかというと、自分のことよりむしろ「母の若い頃は、祖母の若い頃はこんな感じだったのかな…」と思わせるような、人の心の深いところに届くような、そんなほろりとする物になっているところが、まるで違うんだ!

シム・ウンギョンの歌唱力も本当に素晴らしい。何より、彼女の歌がかかる度、感動して自動的に泣きそうになってしまった。そんな素晴らしい歌が、なんと本人が歌っているものだなんて!これはきっと、今年一番愛される作品になるかもしれない。そんな予感をビシビシと感じる。

index

’14年、韓国
原題:Miss Granny
監督:ファン・ドンヒョク
撮影:キム・ジヨン
音楽:モグ
キャスト:シム・ウンギョン(オ・ドゥリ)、ナ・ムニ(オ・マルスン)、イ・ジヌク(ハン・スンウ)、ジニョン(パン・ジハ)、パク・イナン(パク氏)、ソン・ドンイル(パク・ヒョンチョル)他

 

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コメント(2件)

  1. これを観ると何となく自分の親の青春を想像してしまいます。
    クライマックスの息子とのやり取りでは思わず涙。
    監督の世代から苦労して育ててくれた母親世代への心の篭った感謝状みたいな映画でした。
    ウンギョンちゃんは本当に上手い。

  2. ノラネコさんへ

    こちらにもありがとうございます。
    母親を自然と身近に感じるラブコメなんですよね。
    今の母親の風貌、若かった頃どんな風だったんだろ、て思いを巡らせるのも楽しいですね。
    私はこの作品のセンスが大好きになっちゃいました。
    実は稀有なものなのではないか、と感じています。




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