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志村けん的なジョークでございました 『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』

N0059757_lジャッカス最新シリーズ!と聞いて、とりあえず飛びついたけれど。
かつてのこのシリーズのように、全編力いっぱい身体を張った、命知らずな芸、とはちょっと違っていた。2や3で出てきた、ジョニー・ノックスヴィルの“Bad Grandpa”シリーズのスピンアウト。要は、ジョニー・ノックスヴィルが有名になり過ぎちゃって、ここまで完璧なメイクを施さないと、ドッキリ式イタズラを一般人に通用させることが出来なくなっちゃってるのだろうな。だから、「ジョニー・ノックスヴィルでした!」と言ってその後の彼らの「なーんだ!」という反応を見ることも出来るようになっていたりする。

この類のコメディアンとして、やはりジョニー・ノックスヴィルは唯一無二の比類なき存在。彼が無敵にジョークを繰り出す頭の良さ、回転の早さはさすが。同じことを全く別の人がやっても、ここまでのカリスマ性は無いだろうな、と思う。今回のバディ、ビリー役のジャクソン・ニコルは、小さいのにあのトボけた顔つきがすごい。子供だからこそ、ある程度脚本を知らされずにやっている部分もあったのかもしれない。自然な演技が良かった。驚いて目をまん丸にして振り向く瞬間なんか、もう一人前のコメディアンみたい。

あと、何と言っても『リトル・ミス・サンシャイン』を思わせるクライマックスのミス・コンテスト!その場に居た出場者の親子が、本当に鼻持ちならない、ミスコンの常連風で、あの子供の顔つきの憎たらしげなことと言ったら…!もっとこの辺をこき下ろしていたら、評価を上げていたな、私。

ただ、今回の形態のような仕掛け型イタズラとなると、『ジャッカス』シリーズというより、サシャ・バロン・コーエンの方がずっと過激かつ知的なんですよね。下品さではあちらも負けていないし、かつ辛辣なジョークや諷刺になり得ている。しかも私は彼のサシャの大ファンなんですよ…。『ジャッカス』シリーズに期待するのはもうちょっと違った類のものだもの。言わば、“どうしようもない悪ガキたちによる、終わらない放課後”感。今回ばかりは、ジャッカスの底なしの過激さが、少しマイルドになったように感じてしまった。

ついでにどうぞ

’13年、アメリカ
原題:Jackass Presents:Bad Grandpa
監督:ジェフ・トレメイン
製作:ジョニー・ノックスヴィル、スパイク・ジョーンズ、ジェフ・トレメイン他
キャスト:ジョニー・ノックスヴィル(アーヴィン・ジスマン)、ジャクソン・ニコール(ビリー)、スティーボー、
バム・マージェラ他

 

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