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『嗚呼 おんなたち 猥歌』、『少女娼婦 けものみち』、『実録不良少女 姦』@内田裕也特集

新橋ロマン劇場は実は初めて。行ってみたいと思いつつ、なかなか足を踏み入れづらくて行ってなかった。
しかも、女子トイレが壊れているという噂だったし…。
女子トイレは、ちなみに未だ壊れたまま。というか女性客なんか居ないので、そのままになっているという。
トイレの時は、隣の新橋文化を借りるのです。回りこむと、出札が同じオジサン。まるで銭湯の女子風呂と男子風呂のように、半分づつで分かれてて面白い(笑)。上映中に劇場内を通り抜けて、スクリーン横にあるトイレを使ったのですが、文化では『親切なクムジャさん』と『キル・ビル2』がチラリと見れました。

嗚呼 おんなたち 猥歌

tumblr_mtfi6uCYI71sztpr6o1_500いきなり内田裕也のバンド、アナーキーのライブ風景から始まる今作。好きな人にはきっとたまらない一作なんだろうな。内田裕也と神代辰巳のコラボ感覚がすごい一体感なんですね。ロックとロマンポルノがこんなに合うなんて。内田裕也決定版とも言うべきクオリティでした。
内田裕也は、とにかくやりまくるか、歌うか、喧嘩するかの3つを繰り返すのみ。でもストーリー的にちゃんとオチがついてるんですよね。ラスト、刑務所を出た後彼がどこで働くか、というと…(笑)。あ、ここ、一度行ってみたいな、なんて話してたことあったっけ。これは是非、行ってみないといけないか!?

特に好きだったシーンは、与作を歌いながら喧嘩になるシーン。「トントントン〜」なんて言いながら人を殴る(笑)!内田裕也が適当に歌った『与作』も、味があって恰好いいな、なんて思いながら聞いてました。売れない歌手のドサ回りという設定のようで、レコード屋の店頭で歌うけれども、観客が誰も居ない。このシーンも結構好きだったな。元はロックバンド出身だが、ポップな曲でデビュー、なかなか売れず荒れる→そして女に走る、という設定のよう。しつこく付きまとってくる女よりむしろ、マネージャーの安岡力也の方が可愛げがあるんですよネ。これまた良かったな。安岡力也のTシャツを破くシーン(本物の刺青?)もリアル北斗の拳みたい!?楽しい。エロシーンは、病院で看護婦を…というシチュエーションが良かった。

’81年、にっかつ
監督:神代辰巳
脚本:荒井晴彦、神代辰巳
プロデューサー:三浦朗
撮影:山崎善弘
キャスト:角ゆり子、中村れい子、内田裕也、絵沢萠子、太田あや子、安岡力也他

少女娼婦 けものみち

こちらの内田裕也も、やはりやりまくり(笑)。17歳の女の子・サキ(吉村彩子)が、同級生(無双紋)に処女を奪われたものの、本物の男(内田裕也)に出会い、そちらに走る…という設定。妊娠したが、どちらの子だか分からない。でも産むという強い決意が強く、いじましいヒロイン。産みたい思いが強かったのに、同級生の方は堕ろせと言ってくるが、アタル(内田裕也)は産めと言ってくれるから、こちらを選ぶんですよね。男らしさをアタルの方に感じている。母親(珠瑠美)は屋台で稼ぎながら、主人公サキを育ててくれたのだった。苦労した母親を見ていたからか、ヒロインもしっかりしている。ラストショット、彼女も屋台を引くことになるという。

神代辰巳の濡れ場シーンは、シチュエーションまで面白い。海辺の家の初体験もいいし、砂場でのシーンはなかなかグッと来る。同級生の男の前で、彼の敗北を印象づけるかのようなシーンもちゃんとエロで表現している。母親のこれまでの苦労と、彼女の性格が見てとれるのも、台詞ではなくちゃんとエロシーンで表現(笑)。その後、自分の父親を思いながらオナニー、なんて言うのもよくよく考えれば、複雑な少女の気持ちを表現していたと言えるなあ、と。あと、『嗚呼 おんなたち 猥歌』でもこちらでも、足の裏を刺される内田裕也。足の裏を刺される、っていい表現だな。いかにも殺す気はないけれども、痛い思いをさせてやりたい、いかにも女らしい復讐と言えるなあと。一度やってみたくなる!?イヤイヤ、冗談だけど。

’80年、にっかつ
監督:神代辰巳
脚本:岸田理生、神代辰巳
製作:三浦朗
撮影:姫田真佐久
キャスト:吉村彩子、内田裕也、無双紋、水島美奈子、珠瑠美他

実録不良少女 姦

港マコの自伝『横浜ざんげ録』が原作。15歳で初体験・妊娠・学校を辞め、16歳で出産。17歳で恐喝事件…という昔の“不良少女”。言われてみれば確かにその通りなのだけど、先程の『少女娼婦〜』にしろ、すごくしっかり者に見えるんですよね。女性の場合、赤ん坊を育てなければいけない=結果がついてしまうので、逆にしたたかに生きていくという、しっかり者の女性の物語となる。逆に男の場合だと、いつまでも夢を見ている、大人にならない、みたいな物語になるんだなあ、と。

裏切られた友人に、マコが復讐をするシーンが「姦」の由来。こういうことを女が女に出来る、というのは確かに怖いな。ラスト、クラブで飲み代を踏み倒した客の自宅に押しかけ、奥さんにする行為もまたマコの怖さ。奥さんの表情をアップで映し、恍惚に変わっていく一方、マコの方は無表情で見ているだけ。マコはいかにも普通の女としての感情を超えてしまった、という描写だ。そして、恩師役の岸部一徳が案外美味しかった。マコに最後まで優しくしてくれた存在。絡みのシーンとしても、マコ的にも一番女性らしい感情を抱いていたのだろう。

’77年、日活
監督:藤田敏八
脚本:出倉宏
原作:港マコ
撮影:萩原憲治
音楽:CREATION
キャスト:日夏たより(マコ)、内田裕也、小川恵、積千恵美、平井元、岸部一徳他

 

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コメント(7件)

  1. とらねこさん☆
    内田裕也って・・・
    ミュージシャンかと思ったら、AVだん・・・(コホッ)

  2. ノルウェーまだ〜むさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    内田裕也はミュージシャンですよ〜
    私、ついつい『東京タワー オカンと僕と、時々オトン』を思い出してました。その時に実は初めて聞いたんですよ…内田裕也の名前。
    樹木希林が結婚してて、すごい女癖の悪い人で、それでも樹木希林は別れないとか…
    東京タワーでは、オトンがちょうどそういう性格(リリー・フランキーのオトン)で、オカンの役を樹木希林がやってたんですよね〜

  3. 新橋ロマンで内田裕也3本立20140328-20140403

    ◆『実録不良少女 姦』

    五つ星評価で【★★主役の女の子の顔が嫌だ】

    日夏たより主演、小川 恵 内田裕也出演。
    藤田敏八監督、1977年のロマンポルノ。

    15で初体験16で出産した …

  4. 内田裕也クズでいいよねー。
    あんな、まんまクズって今、中々他にいないですよ。
    演技か素かは知らないけど。

    新橋文化のトイレも女子は多分、個室一つですよね。
    うーん、二つの劇場で一度に一人だけかー。
    男子は文化、ロマンとも個室は一つずつ。
    小用は結構あります。

  5. こんばんは
    内田裕也映画祭を待望していたので、3本だけだけれど新橋ロマン偉い!
    役者としての内田裕也の面白さも魅力ですが、実は共演が多い中村れい子が目当てで待望しているちゅうのもあります。
    看護婦、エロかったなぁ。今、どうしてんのかなぁ。同い年なんだよな。
    不細工美乳の太田あや子もええですな。この人も同い年ですわ。現在の彼女たちの事は知らない方が良いですね。きっと・・・
    次は蟹江さん特集ですよ。村木はもうご覧になったんですね。「犯す!」お薦めです。

  6. ふじき78さんへ

    こちらにもありがとうございます〜♪
    ですよね!内田裕也が演技というより素のよう…というか、内田裕也の普段のイメ−ジを元にして作られた、それこそ内田裕也のアイドル映画みたいなものなんでしょうね。

    そっか、新橋文化、男性トイレは一つじゃなかったんだ!
    映画鑑賞中にトイレのドアが開くと、臭くて…
    前の方に座っているとちょっとつらかったです。

  7. imaponさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    中村れいこって、看護婦さんですね。確かに綺麗目な人でした。
    次は蟹江敬三特集ですか。新橋ロマンはさすがだなあ…こりゃ、結構人入りそうですね!

    ところで、ちょうど同じ日に来てらしたんですね。
    そうなんです、新橋文化はトイレを借りに行っただけだったんです。
    もしかして私の顔も分かってしまった!?




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