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めったに会えない素敵なラブコメ 『セレステ∞ジェシー』

484537_515013931896512_902013359_n久々に素敵なラブコメに出会えた!どれぐらい良かったかと言うと、“好きなラブコメのベスト10”を考えるとしたら、ベスト10に入りそう!ってぐらい。ちなみに、他にこのラブコメベスト10に入りそうなものは、『恋人たちの予感』と『ビフォア・サンセット』と『あなたが寝てる間に…』、『ラブ・アゲイン』。

ふと考えると、私みたいにバイオレンス物を好む人は、基本、女子をターゲットにしたヌルい恋愛を描いた映画群はあまり好きじゃない、なんて考えがち。でも、映画好きとしていろんなタイプの映画を見るのに、「恋愛物が好きじゃない」なんていうのは、砂糖を使わずに料理をしようとするのと同じ。気がつけば砂糖って煮物のほとんどに入っているじゃん!ケーキばっかりじゃないんですよね、砂糖が使われるのは。人間を描く時に、そこに必ず恋愛部分がある。これをメインに持ってきた作品だって、面白くない訳がないんですよね、アプローチ次第。

この作品、主演のセレステ役のラシダ・ジョーンズはクインシー・ジョーンズを父に持つセレブなんだそーで。で、彼女自身が自分の経験を元に脚本を書いているとか。しかもこの作品のセレステとジェシー二人の友人役のウィル・マコーマックがその相手。彼自身が製作まで携わっているらしい。なんと、この作品てまさに第二の『ルビー・スパークス』!

ラシダ・ジョーンズには夢中になってしまいそう。なんて素晴らしい脚本なんだろう!ちゃんと恋愛の酸いも甘いもわきまえた上で書いてる手応え。軽快なコメディシーンを描くことも出来れば、永遠に横たわる男女の愛の行き違いも描くことが出来るなんて。

私は、自分の悪いところをきちんと理解出来ているところに、特に感心してしまった。自分の仕事が調子が良く、向上心を持って取り組んでいて、自信満々で居られる時。自分に適した最愛のパートナーを、ちょっぴり物足りなく思ってしまう。本当はそんな温かい存在が居たから、光り輝いていられたのかもしれないのに。傲慢さというよりは、世界に対してちょっぴり強気で、もっと上をと狙っていたが故、かも。

もちろん後で間違いだったと気づくのだけれど、いつも隣にいる相手の価値をきちんと見定めるのは、本当に難しいことなんですよね。誰もが犯してしまうかもしれないほんの些細なミス。
セレステがそれほど傲慢だったと、私は思わない。長年一緒に居ると、まるで毛布のように、相手が居心地の良い存在になってしまう。もっと刺激のある相手を欲し始める。本当に大事なものに後から気づくなんて、とても辛いこと。この作品の原題は「Celeste and Jesse Forever」というものだけれど、この、最後についた“Forever”を考えると、なんだか切ない。

ミスター・ライトを見つけ出すのは、いつだって難しいことだから。

’12年、アメリカ
原作:Celeste and Jesse Forever
監督:リー・トランド・クリーガー
製作:ジェニファー・トッド、スザンヌ・トッド
製作総指揮:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック
脚本:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック
撮影:デビッド・ランゼンバーグ
音楽:サニー・レビン他
キャスト:ラシダ・ジョーンズ(セレステ)、アンディ・サムバーグ(ジェシー)、イライジャ・ウッド(スコット)、ウィル・マコーマック(スキルツ)、エマ・ロバーツ(ライリー)

 

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