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絡み合う二世代の父/息子クロニクル 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』

o04520640beyondthepines_large待ってました!ライアン・ゴズリングの今年の2本目は、『ブルー・バレンタイン』のデレク・シアンフランス監督とタッグを組んだこの作品。前作が神作品だったので、楽しみにしない訳にはいかなかった。

ブルー・バレンタイン』で見たライアン・ゴズリングは、前髪の辺りを薄くし、髪を抜いてて、いかにもちょっと残念な感じの敗北者感溢れる、だけど憎めないダメ男。まさに最適の演出!でした。ダメ男ではあるけれど、純粋なところもあるダメ男なの。ごずりんだからそんな風に魅力全開になったのかもしれないけれど。

ひるがえって、『L.A.ギャングストーリー』では普段の喋り方から心もち高めの声を出し、ちょっとキザ男風。こちらの『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』では銀行強盗する時に、いつも声が裏返っちゃう。まさに今!変幻自在の魅力でもって私達を魅了してくれる、ライアン・ゴズリングなのでした。顔立ちは決してイケメンではないのに、無性に人を惹きつけるオーラ、雰囲気をバッチリ持ち合わせてるんですよね。しかも、どれもこれも味のある面白い作品にばかり出るんだから!本ッ当、“今一番見逃せない俳優”の一人ですよ。しばらく休業する、なんて宣言しちゃってたけど、ちょこっと休んでリフレッシュしたら、またすぐ戻ってきてくれるんじゃないかなー。最近がちょっと、引っ張りだこすぎだったんだろーね。

この作品では、前半のルーク(ライアン・ゴズリング)というダメ男の物語と、中盤の警官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)の物語、それから彼らの息子二人の物語が繋がっていく、という見事な構成っぷりなのでした。

この後、ネタバレで語ります****************

ライアン・ゴズリングは前半で居なくなってしまうんですね。ただ、その後も物語の中で、どことなく彼の生きた痕跡のみが残っている。ルークを追い詰めることになったエイヴリーが、彼の存在を忘れないでずっと心に抱いていたこと、これが実は終盤でエイヴリーを救うことにもなるのでした。ルークは子供のために仕事を辞め、自ら選んでクズの犯罪者として生きることになる。エイヴリーは、自分の正義感から背かずに生きることを選び、何とか辛うじて賢く生き伸びる。

しかし彼らの息子が不思議なことにつながっていくんですよね。そして彼らの運命は絡み合い…という結末。ルークの息子ジェイソンを演じたデイン・デハーンは、まるで若い頃のレオナルド・ディカプリオ!目がそっくりでした。『ボーイズ・ライフ』とか『ギルバート・グレイプ』の頃の。あと、レイ・リオッタが悪徳警官役でちょこっと出て来たところもなんだか嬉しかったな。

’12年、アメリカ
原題:the Place Beyond the Pines
監督:デレク・シアンフランス
製作:シドニー・キンメル、ジェイミー・パトリコフ他
製作総指揮:ジム・タウバー、マット・ベレンソン他
原案:デレク・シアンフランス、ベン・コッチオ
脚本:デレク・シアンフランス、ベン・コッチオ、ダリウス・マーダー
撮影:ショーン・ボビット
音楽:マイク・パットン
キャスト:ライアン・ゴズリング(ルーク)、ブラッドリー・クーパー(エイヴリー)、エヴァ・メンデス(ロミーナ)、ベン・メンデルソーン、デイン・デハーン(ジェイソン)、メモリー・コーエン(AJ)、レイ・リオッタ

 

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コメント(6件)

  1. こんにちは、とらねこさん。

    「珍宝館」の女主人ワンマンショー!(爆笑)
    かなり楽しませていただきました~
    あ、ゴズリング新作の話でしたね。(^ ^)
    彼、出過ぎ気味ですもんね~
    うんうん、少し休むといいのに。
    しっかし、魅力的なダメ男にばっちし!
    なんとかクーパーのあの凡庸さでもって
    ゴズリング君の持ち味なお光輝くし。(笑)

    AJ役の若手男子
    顔にポッテリ肉ついたJ・デップ風でしたね。^^;
    ジェイソン役の男子のほうが暗さ持ってるから
    将来、使われ方ではのびる可能性ありと
    ワタクシ思いました。

    ヒリヒリした哀しさに胸グサリが気持ちいい映画。
    やはりゴズリング君出た1話目が強烈でしたね。

  2. こんばんは。
    お楽しみいただけた様でなによりでした。
    前半1/3でいなくなってしまうとは言え、やはりこれはゴズリングの映画でした。
    彼はなんか独特の色気があるんですよね。
    死んでもなお、映画を支配する彼の影があるので、実に私好みのクロニクルになりました。

  3. vivajijiさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    お!姐さん(私が姐さんと呼びたくなるのはvivajijiさんだけ!)もごずりんファンですか!おっしゃー!

    >なんとかクーパーの凡庸さ
    いやいや、この人も実はこれから人気が増えると思われる、イケメンとされてる俳優さんなんですよー!私も特に惹かれずですがw
    そうそう、ごずりんはしばらく休業すると、この間ニュースでやってました。彼は最近忙しすぎて。本当、休みが必要ですよね。

    AJ役の男子は、本当憎ったらしくて…もちろん、役のためなんですが…。あの時、死んでても良かったのに!なんてちょっぴり思ってしまったのは内緒の話で^^;
    そう!私もデイン・デハーンの方が今後役がつきそうだなと思います。後は青年になった時に顔がどう変わるか、ですね…!

    珍宝館もお読みいただきありがとうですー♪

  4. ノラネコさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    すごく面白く楽しめましたー!その節は大変お世話になりました♪にゃんにゃん♪

    そうそう、ごずりんの映画に成り得てましたよね。今一番美味しい俳優さんですよね!
    ホント、前半3分の一で居なくなったのに、どこか彼の影があって。
    私も本当は、物語の展開を時間で計りたいんですよ〜。でも、携帯しか時計が無いので、液晶つけるのに躊躇いを感じてしまう…。




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