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サンプリング的オマージュはリスペクトの証 『ジャンゴ 繋がれざる者』

img_258133_10868277_0いかにもタランティーノらしい、愛のいっぱい詰まった力作でございました。げぷ。お腹いっぱ〜い♪
サンプリング的オマージュの散りばめられ方は、まるで開き直ったかのようなタラちゃん
娯楽の一大絵巻。完成度が高く、人々にいっぱい愛されることを望んだ、超ドストレートな、とにかくぶっとい一本。
評判も今のところ上々で、あまり悪口を聞かない模様。「すごく面白かった!」という人と、「面白かったけれど、タランティーノの中でこれが一番ではないかな」という2種類のどちらかのよう。いずれにしても、それほど悪い評判は聞こえてこない。こうして見ると、『イングロ〜』は、この作品に続く習作のようにも思えて来ちゃう。



タランティーノ自ら一番好きなジャンルは西部劇だと言ってはばからない、思い入れの強い分野ということだけれど。しかし、『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』でタラちゃんが出演していたけれど、あの三池作品から、今回の構想に至ったのかもね!?『スキヤキ〜』の時は、タラちゃんが卵をパカっと落として、スキヤキ食べてたっけな〜。

ジャンル映画そのものでありながら、その枠の中で革新的な部分も感じちゃう。だって、カウボーイ映画で当時の奴隷制度について、こんな描き方をするなんて!
見るまでは正直、気が乗らない部分もあったんですけどね、西部劇をそれほど詳しくもないガールな私には(と、途端に女の子ぶるw)。ま、イーストウッドの出演作を何本か観たおかげで、『夕陽のガンマン』なんかは大好きだったり、その他とにかくイーストウッド出演作はさすがに好んで見てますがw。あ、でも一番好きなのは『真昼の決闘』だった。『3時10分決断の時』なんかも好きでね。『クイック・アンド・デッド』や『ラスト・マン・スタンディング』なんかも好きw。あ、どうでもいいですね^^;
西部劇は言わば、日本で言うところの時代劇のようなものなのだから、そのようなものとして何となく理解が出来るんですよね。例えば私は、小学生の頃から『東海道中膝栗毛』や『南総里見八犬伝』、『義経記』や百人一首が好きだった。そんなようなものなのかな。つまり、DNA?自分の住んでいる国の昔の姿を思い出す分野、ってことで。

かねてから、『続・荒野の用心棒』は見ておくべき!と聞いていたのでした。原作は『ジャンゴ』という名前ではあるけれど、この辺のいかにもなタイトルが付けられたということで、全く関係無く続編扱いされちゃっている。私は、後から復習したけれど、棺桶をズルズルと引きずったオリジナルのジャンゴの姿から、今作では引きずられて行くのはジャンゴ自身という改変。お、なかなかだね、って思わせられてしまう。ま、その辺は詳しい方にお任せすることにして。
何より、ジェイミー・フォックスの英語がセクシーなんですよね。囁くように喋るのは、西部劇の主役の特徴なのか?声を張り上げたり怒鳴ったりせず、クールに振る舞いながらも熱い感じがすごく良くて。ところどころ、台詞がちょっと説明的すぎるかな、と思える箇所もあったけれど、前半のそうしたモッタリ具合が、ラストの畳み掛け銃撃アクションの爽快さで、ここぞとばかりに弾けるのがすんごい気持ちイイ〜!

あと、何と言ってもレオナルド・ディカプリオ!彼はああいうクレージーな役が本当似合うね。表情もイイし、中盤はほぼ彼の魅力に釘付けになり、まるで主役かのような呼吸!アカデミー助演男優賞を取ったクリストフ・ヴァルツも、主役のジャンゴのジェイミー・フォックスも、脇役で強烈なサミュエル・L・ジャクソンもレオには敵わず!レオ最高〜♪中盤は彼ががかっさらってしまったかのようでした。
クリストフ・ヴァルツは性格が良くて可愛いかったなあと。
ちょっぴり中だるみを感じてしまったところや、全体的に長くてもっと編集して欲しい、なんて思ってしまった部分もあったけれど、結構満足度の高い楽しい作品でありました、っと。

 

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コメント(14件)

  1. イタリア製西部劇のヒーロー名って、別作品なのにやたら同じ名前が出てきたりするんですよ。
    なのでタランティーノの「ジャンゴ」も本当に『続・荒野の用心棒』?でしたが
    オープニング曲でそれで合ってたと確信したワタシです(疑り深い?)^^;
    よくある名前、ジャンゴさん、リンゴさん、サバタさん、服部さん(←これはチャう!)
    主演候補に6人上がってたらしく、ジェイミーは監督に自分から売り込んでいったらしいですね。

  2. itukaさんへ

    こんばんは〜♪ちょっぴりお久しぶりでーす!コメントありがとうございました。

    いやー、マカロニ・ウェスタン、びっくりしてしまいましたよ。『続・荒野の用心棒』では、泥だらけの土というのにまず、新鮮味を感じました。普通、西部劇っつったら、乾いた土に風が吹いて、回転草がコロコロ転がる、っていうイメージだったのに、泥があんなに!って。
    また、『殺しが静かにやって来る』では、風景が雪!!ビックリしましたよ。アメリカが舞台になっていて、この違いなんですもんネ。私はちなみに、『殺しが〜』は結構好きでした。面白かったなあ。

    ジャンゴさん、リンゴさんは良く出てくるんですね。服部さん!?ハハハ、日本の場合だったら服部さんなのかしら。
    ジェイミー、結構良かったですね!すんなりこの世界に合ってました。

  3. とらねこさん、こんばんは。これも早速、観てきました。
    タランティーノははずしませんね。
    自分はラブ・ストーリーというのはちょいと苦手なのですが、これはグッときちゃいましたね。
    ドンパチも爽快でした。
    主たるキャストの皆さんも良かったですが、脇ではローラ・カユーテさんが気に入りました。

  4. imaponさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    お!早いですね、imaponさん!最近、タラちゃんづいてて、私的にとっても嬉しいでーすっ^^
    私も、このラブ・ロマンス部分にグッと来ました。ヴァイオレンスとロマンスって、すごく食い合せイイと思いませんか?^^

    ローラ・カユーテさんに注目されたんですね。この方、キル・ビル2にも出てたんですよね。
    私的には、彼女は特に悪いことをしていなかったのに、ジャンゴに一瞬で殺されてた(しかも、ふっ飛ばされてた)のに、ちょっとビックリしました^^;

  5. 観ました。面白かった。けどまだ書いてない(苦笑)

    >「面白かったけれど、タランティーノの中でこれが一番ではないかな」
    私イングロが好きなんですよね。あのヴァルツさんの使い方が新鮮で。なので今回も同じのが出てきちゃって、あーやっぱりと思いつつも、そこは上手いから許しちゃうんですが。ヴァルツさんも主演でいつかオスカー取ってほしいです。
    でもオスカーと言えばレオさんが先か(苦笑)彼はこういう役似合いますね。

  6. cucuroseさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    へー、roseさんはイングロがお好きだったんですね。
    ところで、『レザボア・ドッグズ』は見られたことあります?^^;もしまだでしたら、よろしければ是非!

    クリストフ・ヴァルツは、助演とは言え2度も取ってるし、彼は十分評価されてるんじゃないかと思いますよー。
    レオはアカデミー賞からは何かと無視されてしまっていますが、まだ若いので、今後いくらでも取るチャンスがありますよ、きっと。
    彼は、若い頃にチヤホヤされスポイルされてしまった部分があると思うのですが、実力は実際、ものすごくあるいい俳優ですもんね。賞なんかは今取らず、苦労をするぐらいの方がいいんじゃないか、なんて思ってます。

  7. とらねこさん、こんばんは。
    拙宅へいらして下さりありがとうございました。

    撃たれたと思わせてギッチョン実はヴァルツさんムックリ
    起き上がってフォックスと一緒に仲良く一杯バンバンしてとか
    もうひとヒネリひと工夫欲しかったラスト、私としては。

    ますます底意地わるそうなご面相に近づいている
    ディカプリオは本作ではかなり儲け役でしたけれど
    なかなかイイ線いっていたと思いますよ~
    ディカプリオと言えば、とらねこさんもS・ライミ
    異色西部劇「クイック・アンド・デッド」お好き?
    アタマ固い善男善女さまの前では絶対言えないのですが
    私もあの作品好きであります。^^

    で、
    最後までふつうに観終えてしまった自分がそこに・・・
    そうです、「例のやつ」。(笑)
    もう一度アタマから観直しなさい!と言われましたら
    紙のお札(千円札でないの)目の前に並べてもらえば、
    観れるでしょう、きっと、たぶん。^^;
    あれをまたカメラに収めているあのエンディング~^^
    作りとしてはわるくない部類ですけれど
    どなたさまにもあだやおろそかには”語れない”。(笑)

  8. vivajijiさんへ

    こんばんは♪コメントありがとうございました!
    すみません、何故かvivajijiさんのコメントが、スパムコメントに入ってしまってました><
    気付くの遅れてすみませんでした! 
    何故vivajijiさんのコメントだけ、スパムに入ってしまうだろ・・。
    わざわざメールもありがとうございました!今草津に温泉入りに来ているので、後でゆっくり返させていただきますね〜。
    ところで、私も「姐さん」と呼ばれてしまってたりしますが、その私もついついvivajijiさんのことは、「姐さん」と呼びたくなってしまいますね〜。

    vivajijiさん、ヴァルツさんを随分と気に入られたようですね!キュートでしたよね〜。私は、あまりの性格の良さに少し面食らったりもしました。
    ヴァルツさんむっくりですか、なるほど。そう言えばタランティーノって、結構あっさり殺したりすることが多いですね。私は意外とそういうのが好きだったりしますが・・
    『クイック&デッド』!つい、レオが出てくるということでこれが出てきてしまいました。当時もリアルタイムで見ましたよ。本当だったら、『ヤングガン』のシリーズなんかの方が自分の西部劇のイメージではあるんですけどネ。
    エンドロールはまあ、おまけですよネ。アベンジャーズ風というか。

  9. とらねこさん☆
    タラちゃんの中では1番ではないけどねー派の私ですが、この作品も大好きです。
    主役のジャンゴもさることながら、主役を食うほどのヴァルツさん演技もすばらしい。
    悪役を生き生きと演じているレオ様を影から操るサミュエル爺さんも絶妙でした。

  10. こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
    ヴァルツさん、キュートなおっさんで本当、可愛かったですね〜。ずっと彼を見て居たかったです!
    おっさんをキュートと思えるようになったなんて、いつの間にか成長したんだな〜、と時々ふと思います。
    サミュエル・L・ジャクソンもすごかったですよね!!初めに出てきたシーンは一瞬遠くて、誰か分からないぐらいでしたけど、声を聞いて「あれっもしかして」って。その後寄りで見て、「うわーやっぱり!!」と思ったあの瞬間、思わず爆笑しそうになりましたもん。

  11. こんばんは。

    流石はタランティーノ監督です。
    「映画とは何か?」を明確に解っています。流石です。
    娯楽に徹底しつつ、個性的なキャラクターと良く練られたシナリオ。
    何処をどう見ても流石です。
    奴隷制へのメッセージが込められているようにも感じるのに、全く説教臭くないのも流石です。
    長々とした台詞も相変わらず健在で、「出たがりで、喋りたがりで、死にたがり」のタランティーノ監督も観れて大満足です。

    タラちゃん凄いね。

  12. 健太郎さんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
    UPされましたか、ジャンゴ!
    おっしゃる通り、見ていて気持ちのいい快作でしたよね。
    シナリオはアカデミー賞獲ってましたね♪何より、画がすごくカッコ良かったです。
    奴隷制については、今まで西部劇に描かれたことのない描写で、そこにタラちゃんらしい陽気さを感じました。
    社会派のゴリゴリなメッセージじゃないところが良いのかも♪

  13. レオ様よりサミュエル推しです。

    レオ様はトランプの絵札っぽい顔だな、といつも思う。

  14. ふじき78さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。

    サミュエルも面白かったですよね〜!サミュエルがタラちゃん作品に出てるのが嬉しいし。
    ただねえ、あの演技、ちょっとコント過ぎやしませんでした?
    手とかプルプル震えちゃったりして、思わず爆笑しちゃったもん。




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