rss twitter fb hatena gplus

*

ミュージカル 百万回生きたねこ を見て来ました!

12792森山未來君のミュージカルは、ヘドウィグアンドアングリーインチ以来の二度目。
いやあ、またもすっごく良かったです!!
超素敵!これはオススメ出来る!

ミュージカルって、歌と踊りがやかましいのが普通でしょ。
それなのにこの作品は、割と台詞部分が少なく、音楽も最小限にやさしいものばかりなのです。
アコーディオンオルガンでふぅわりと聴かせたり、
チェンバロとバンジョーでポロリポロリとメロディを奏でたり。
とってもあったかい音。
音楽がとっても良かったのです。全くうるさくない。



それから、振付も、インバル・ピントさんという方のものだったらしいのだけれど、
肉体で魅せるダンスばかり。思わず見ているだけで時間を忘れてしまうような、
見ていて面白いものばかり。
魚の頭をしてスーツとシルクハットを被って、腰を折り曲げて踊るものも面白かったし、
ユニゾンをしてみたり、ちょっと外してみたり。そのたびに見ていて目が喜ぶような。

人が変な動きをするだけで見ていてふっと興味を引かれるのだけれど、
そんな「人間の繰り出す動きの面白さ」をダンスから感じる。
極めてクオリティの高い振付ばかりでした。
もちろん、森山君の猫的なダンスと言ったらもうばっちりで、
足首から先をにょろりにょろりと動かすのがまたすごい。
まるで尻尾の先みたいに、すごーく足首が柔らかい。あれは見ものでした。

PN2013011001000978.-.-.CI0003舞台美術が素敵なのです。柔らかくて優しいライトの光。
ミュージカルでこうした優しい光のものを見たのって初めてかも。
奥行きがすごく深くあって、まるで絵本を見開きで見ているかのよう。
人の家の中、という設定で始まるのだけれど、なんとも言えない風合いで、
まるでお母さんが童話を読んでくれた時の、懐かしい思い出のよう。

舞台は、トラねこがいろいろな時代のいろいろな生を過ごした、
その設定ごとに変わるのだけれど、極めて作り物的な手作り感溢れる舞台。
私はまた、それらが大好きになってしまったのです。
100nen4それぞれの人物の衣装も面白ければ、舞台セットもふぅわりとしたパステルカラー調のものばかり。

アート性をすごく感じる舞台というか、舞台美術だけでも本当に一流の才能の持ち主が
仕上げたものなのだなあ!と心の底から心酔してしまいました。

実は前回見た『RENT』のミュージカルが、「英語で見たかったかも」という感想になってしまって
日本語ミュージカルは、すでにチケットを取ってあった今回を最後に見るのをやめようかとまで思っていたのですが、
今回のこのミュージカルがここまでレベルの高いものだったので、またまた気を良くして
また何かあったら行こうかなあ…と思い始めています。

20130107dog00m200048000c_450いやあ〜、本当森山未來君すげーいいよ!!
満島ひかりの歌も踊りも、ちゃーんと人の気を引くもので素敵でした。
何より「今、生きて動いている」その熱気を感じるところが、ミュージカルの良さだよね。

舞台構成は、一部でトラねこの様々な生をバラエティ豊かに、想像力を膨らませてたくさん見せ、
二部では白猫に会ったその後のトラねこの人生を、全てピアノ一本で見せる。本当、二部はピアノしかつかってなかったんですよ。
シンプルだからこそ返って際立つ。このミュージカルの演出センスの良さにまたヤラれました。
二部はほぼ1幕のみ。別の猫たちにチヤホヤされるところから始まり、
白猫に出会い、彼女と恋に落ちて、トラねこが泣きながら死んでしまうあのシーンまで。

img_375945_6269189_1絵本のこのシーンは、いつも見る度泣いてしまいます。
この絵本をまだ読んでない人は、良かったらぜひ読んでみてくださいね!

 

 

 

 

原作:佐野洋子(『100万回生きたねこ』[講談社刊])
演出・振付・美術:インバル・ピント、アブシャロム・ポラック
脚本:糸井幸之介、戌井昭人、中屋敷法仁(50音順)
出演:森山未來、満島ひかり、田口浩正、今井朋彦、石井正則、大貫勇輔、銀粉蝶、藤木孝、水野栄治、柳本雅寛、江戸川卍丸、皆川まゆむ、森下真樹、清家悠圭、鈴木美奈子、三東瑠璃

 

 

 

関連記事

舞台『LENNON レノン』を見た

ジョン・レノンの歌を何よりも聴きたい日に行って来ました。 ジョンの命日...
記事を読む

舞台版『幕が上がる』 活き活きと熱が伝わる身体性

映画『幕が上がる』に続いて行って来ました、舞台版。 映画版とは全く異な...
記事を読む

十二月大歌舞伎を見て来ました!@新橋演舞場

【夜の部】演目 一、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ) 三世 ...
記事を読む

ミュージカル『RENT』2012に行って来ました!@シアタークリエ

演出:マイケル・グライフ 日本版リステージ:アンディ・セニョールJr ...
記事を読む

6,156

コメント(4件)

  1. はや!
    今日はお疲れさまでした。
    はい、絵本ね。 読みますですよ! 絶対ね。

    絵本をミュージカルにする、という発想がまず素晴らしいし、きちっと仕上がっていたのもよかったです。
    ダンスのクオリティですよね。構成も見事でした。
    心に沁みる仕上がりになっていたと思います。後日書きますね。

  2. rose_chocolatさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    うん、こちらこそ、ありがとうございました〜♪
    なんか、私ばっかり楽しんでしまったような気がして、恐縮です。
    roseさんは眠くなっていたようで…。原作を知らないとミュージカルってやっぱりきキツいですかね?あぁ…私持っていたので、貸してあげれば良かったなー。
    本当、気が利かずすみませんでした。
    自分は映画の場合であれば、基本的に予習はしたことないし、する必要もない、と思っているのですが、
    ミュージカルの場合はやっぱり元媒体に触れておかないと結構きついものがありますね。本当すみませんでした…。

    でも、そうなんです、基本的に内容は大満足でした。
    こんな体験が出来ると思わなかったので、新鮮な驚きです。

  3. そうだねえ。。 
    私も基本映画はよっぽど難解じゃなければ予習しない人だし、ミュージカルもあんまりしないから、今回も何も考えないで行ったんだけど、
    絵本っていうのがポイントだったかな。
    読んでおいてもよかったかもしれないけど、読まないで行ったから味わえなかったということはないです。
    むしろ全く知らないならではの感じ方もあるしね。
    なので、そこはお気にされなくてもいいと思いますよ。

  4. rose_chocolatさんへ

    こんばんはアゲイン♪
    そうなんだ、roseさんはミュージカルでも予習しないんですね。私の場合は、ミュージカルは予習は必要だと思ってます。そうでないと、意外に内容についていけないことが多いので。

    なんとなくでも、雰囲気は分かりましたかね。
    自分は割と気に入ったのですが、なんだか一人で楽しんでしまったみたいで、申し訳ないなと思ってしまいました。




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑