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9年ぶりに会えた新シリーズ 『ホビット 思いがけない冒険』

2012-08-10-050943’12年、アメリカ
原題:The Hobbit : An Unexpected Journey
監督:ピーター・ジャクソン
製作:キャロリン・カニンガム、ゼイン・ワイナー他
製作総指揮:アラン・ホーン、トビー・エメリッヒ他
原作:J・R・R・トールキン
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン他
撮影:アンドリュー・レスニー
音楽:ハワード・ショア
キャスト:イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミテージ(トーリン・オーケンシールド)ジェームズ・ネスビット、ケン・ストット、シルベスター・マッコイ、ケイト・ブランシェット、クリストファー・リー、ヒューゴ・ウィービング、アンディ・サーキス、エイダン・ターナー(キーリ)、ディーン・オゴーマン、グレアム・マクタビッシュ、アダム・ブラウン



『LotR』シリーズが大好きな私には、また中つ国に来られただけで幸せ~♪な状態。この幸せ感は勝手に私の心の中を支配して、いつの間にか喜びで満ち溢れてしまい、「もう理屈じゃない」状態。中には、LotRシリーズがそれほど好きじゃない、という人も居るのは知っているんですけどね。私も、映画だけ観てたら、それほど好きではなかったかも。内容があまりに込み入っていて、難しすぎるから、原作を読んでいない人には無理なんじゃないか?、と『旅の仲間』の頃から私は言っていた。だから、LotRシリーズをそれほど好きじゃない、という人が居たら、「じゃあ原作を読んでみて!」と声をかけてしまいます。まあ、原作を読むのも一苦労するし(特に1巻が大変)、ものすごーく大変なのは分かっているんですけどね。

ドラクエは2から、FFは5からリアルタイムでやってきた、「大のRPG好き」な私には、初めてLotRシリーズに出会った『旅の仲間』の頃から、ずっと疑問に思っていたことがあった。それは、「何故主人公となるべきホビットが、「勇者」でも「戦士」でも「魔法使い」でも無く、ただの小人なのか?」ということ。RPG慣れした私には、これが本当に分からなかったのです。武器が使いこなせる訳でも、魔法や特技がある訳でもないホビット。日本のRPGではほぼ主人公が万能な勇者タイプ。それなのに、何も出来ないホビットが主役なんて、そんなRPGは嫌だ!って思ってたのです。でも私にとっては、RPGの元祖と言うべき『指輪物語』だから、もう使命感みたいなもので読んでいたんですね。で、指輪物語を読み進める内に、この理由がだんだんと分かってくる。ホビット達の素晴らしさが分かってくるのです。彼らはビールが好きだったり、食べ物は一日に5食ぐらい食べたりする。とても心の綺麗な奴らであること。いざとなれば、小さい体にビックリするぐらいの勇気があること。何より、平和を好む善良な心根を持っていること。だからこそ、指輪を運ぶことが可能だった。欲望が大きい人には、指輪の力に負けてしまうんですよね。これはこの作品を理解する上で、何よりも大事な部分だったのです。J.R.R.トールキンの原作を読んで感動したのは、ここの部分だった。

じゃあ、指輪物語の映画化作品が、ホビットのそうした資質、「真の値打ち」を知らしめる描き方だったか?というと、その部分に関しては、疑問に思わざるを得ない作りだったと思います。どちらかと言えばアラゴルンが真の主役のようになってしまっていた。もちろん、ある種彼の物語でもあるのだから、間違ってはいないのだけれど、こと「指輪のキャリアー」としてのホビットの素晴らしさに関しては、物語構築のダイナミズムの中でそれほどスポットが当たらず、打ち消されざるを得なかったと思う。だから、今回のビルボの物語でこのホビットの資質についてはもう一度、クローズアップして描かれていたと思うので、ここがまず満足。

それから、この作品の上映方式はいくつもあって、3Dと2Dばかりでなく、これにプラス、HFR(ハイ・フレーム・レート)3Dというものがあるんですね。通常の映画では24フレームである映画の規格を、その倍の、一秒間に48フレームにした規格。さらに、字幕と吹替にも分かれている上に、IMAXとそれ以外にも分かれているという…。こうなっては、さすがにどの見方を選ぶべきか?で迷ってしまいそう。私はとりあえず物珍しかったので、HFR 3Dを選びました。IMAXではありませんが。

で、画質についてはどうかと言うと。私が普段3D作品を見る映画館だと、全体的に暗くなってしまうことが多いんですね。それに比べれば、明るすぎる画面になると言えます。なんか、絵の中に居るみたい。それから、雨のシーンが妙に迫力があって、冷たそうに見えました。ああいう雨は、初めて見たなあ。鳥の背中も綺麗だったと思います。人の顔はつるつるすべすべしていて、まるで『ヒューゴの不思議な冒険』で出てきた最後のつるつる顔みたい。このぐらいかな。3Dはわざとちらつく映像で、邪魔したりはしないので、見づらいことが無く助かりました。私基本3D嫌いなので、あの飛び出るのが邪魔でしょうがないんですよね。このぐらいかな。人間の目では、ハイフレームレートの48コマがそれほど必要では無いのかも。

 

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コメント(2件)

  1. こんばんは。

    僕はRPGはRPGでも、TRPG派なので、トールキン先生は「世界の理」です。
    ホビットやゴブリンの生態、文化。
    ドラゴンの光物好き。
    トロールやオークの「実は凶暴」。

    等々、何処を見ても見どころだらけでたまりません。
    あと2作も楽しみです。

  2. 健太郎さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    へえ〜、そうなんですか!TRPGって、クトゥルフ神話などでチラっと聞いたことがあったけれど、それって大昔に流行ったものだと思っていたんですが、健太郎さんはご存知だったんですね…!なるほど…。なんだか壮大な世界観ですね、健太郎さん!

    トールキンの世界観が堪能出来る本作、最高でしたよね。私も次回作が楽しみで仕方がありません^^*




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