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118★声をかくす人

’11年、アメリカ
原題:the Conspiracy
監督:ロバート・レッドフォード
原作:ジェームズ・ソロモン
脚本:ジェームズ・ソロモン、グレゴリー・バーンスタイン
製作:ロバート・レッドフォード、グレッグ・シャピロ他
製作総指揮:ジョー・リケッツ、ジェレマイア・サミュエルズ他
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
音楽:マーク・アイシャム
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、ロビン・ライト、ケビン・クライン、トム・ウィルキンソン、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダニー・ヒューストン、アレクシス・ブレーデル、ジャスティン・ロング、ジョニー・シモンズ、コルム・ミーニー



ロバート・レッドフォードの5年ぶりの新作。ドッシリとした重さはあるけれども、最後まで面白く見れる力作。

リンカーン大統領暗殺の罪に問われ、合衆国政府によって処刑された初めての女性、メアリー・サラットの物語。リンカーンの死に対する民衆の思いの重さのため、まるで「誰かを吊るしあげなければ気が済まない」民衆の意を組んで、殺されてしまったかのようにも見える。歴史の分厚い隙間に埋もれるかのようにひっそりと散っていった、彼女の命をかけた裁判について、余すところまで見せる、納得いくべき語り口で見応えは充分。歴史的に見ればアメリカの汚点とも言えるけれども、人権について出来るだけ公平を保つための、壮絶な戦いを見せてくれた。「間違いを出来るだけ犯さないようにしようとするシステム」。自分達の過ちについて自己批判を加えることの出来る、アメリカの良識人ならではの勇気ある視点だった。

アメリカが二つに分かれて戦った南北戦争について、この時代に感慨深く思えるのは何故だろう?アメリカがいつも二つに分かれていて、その二つが闘いながら政治を行なっているようにも見える時があるからかも。

「南部の人間にはメアリー・サラットを救えない」と判断すると途端に、全く裁判経験の無い新人に大きな裁判を任せるリバティ・ジョンソン上院議員(トム・ウィルキンソン)。素早い状況判断と次の行動、これを見ているだけで面白く見れる映画はいい。元は裁判長官という肩書きの、彼の冒頭陳述があまりにも力強かった。議論で相手を負かすには、ここまで信じるものの底力の違いを感じさせるせいか、と圧倒される。常識的な裁判とはまるで違うものだからこそ、経験の有る無しに囚われず、勇気を持って戦うことの出来ると判断され、大抜擢されたフレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)。北軍の英雄として帰還したばかりのエイキン。彼が南部の女性の弁護をすることになる。物語は、エイキンの視点で描かれている。彼の成長を、目の前で見ることの出来る物語だからこそ、面白い。

 

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