rss twitter fb hatena gplus

*

91★スリーピング ビューティー 禁断の悦び

’11年、オーストラリア
原題:Sleeping Beauty
監督・脚本:ジュリア・リー
提供:ジェーン・カンピオン
製作:ジェシカ・ブレントナル
製作総指揮:ティム・ホワイト、アラン・カーディ他
撮影:ジェフリー・シンプソン
音楽:ベン・フロスト
キャスト:エミリー・ブラウニング、レイチェル・ブレイク、ユアン・レスリー、ピーター・キャロル、クリス・ヘイウッド



こちらは、シッチェス映画祭のラインナップ。私、川端康成原作のこちらの作品は、『眠れる美女』(’68年日本、監督:吉村公三郎)、『眠れる美女』(’05年ドイツ、ヴァデム・グロウナ監督作品)との2つをすでに見ていて、一つの答えが出来上がっていたのです。それは、「この原作物はどれもエロが少なくて物足りない」ということ。今回もその例に漏れず、やっぱりエロはそれとなくほのめかすだけだったのでした。うーん、欲求不満〜。

ちょっと変わった、シルバー向け介護サービスのバイトをすることになったヒロイン。豪華な屋敷で裸にコスプレで給仕したり、何も身につけず朝までグッスリ寝るというもの。これに付け加えたのが、彼女の普段の生活の様子で、同時進行で描かれる。優しいけれど少々物足りないボーイフレンド的存在がいる一方、彼だけに固執することはなく、出会った途端に誰彼構わず性行為にふける奔放な私生活。おとなしそうな顔をしたスリムな子だけれど、思うがままに振る舞う自由な暮らしぶり。その正体は大学生。

彼女の私生活を中心に描かれているだけというのもあり、少々散漫で冗長な印象なんですよね。ただ、よく脱ぐ、脱ぎっぷりはいい。誰だろう、と思ったら『エンジェル・ウォーズ』の主演女優さん。私はまだこちらは見ていないけれど、この作品で人気が出た人らしい。最後の演技はひどかったけど・・。

裸の若い女性の隣で寝るという行為は、老人にとってはいろいろな思いが溢れるようで、その様子をトツトツと語る、日本の『眠れる美女』とドイツの同作。こちらの方がまだ面白かったなあと。個人的に一番好きなのはドイツ版。エロとしては物足りないけれど、作品のテーマにまだ沿っていたから。今回のこちらのオーストラリアのものは、老人側から見た目線ではなく、女性の方にフォーカスを当てたおかげで、単にビッチな若い女性を描いたのみになっている。おかげで、深みや文学性がまるで無くなってしまった。「ジェーン・カンピオン プレゼンツ〜」なんて言ってるんだけど、何していたんですか、一体?と問い詰めてしまいそう。誰かこの「添い寝物」で面白く作ることは出来ないものか!?

 

関連記事

バクシーシ山下国際ドキュメンタリー映画祭 『逆ナンパしちゃった!? 青木ヶ原樹海編』その他

年末にUPLINKでやっていた、「バクシーシ山下国際ドキュメンタリー映...
記事を読む

恥ずかしいタイトルだけど傑作 『妻たちの性体験 夫の目の前で、今…』

なんて恥ずかしいタイトルなんだ…! ロマンポルノの感想を連日挙げておき...
記事を読む

『濡れた壷』 こちらも小沼勝×谷ナオミ!

シネマヴェーラに来れる喜びよ!嗚呼、ロマンポルノ素晴らしきかな。 谷ナ...
記事を読む

『団鬼六 「黒い鬼火」より 貴婦人縛り壺』小沼勝×谷ナオミは間違いなし!

『生贄夫人』が大傑作なので、シネマヴェーラでやってる小沼勝特集では田中...
記事を読む

エイゼンシュテインをグリーナウェイが描く 『エイゼンシュテイン・イン・グアナファト』

そうそう先日、ゲイのカップルの結婚式に行ってきたんですよ。 1人は白人...
記事を読む

1,487

コメント(4件)

  1. test

  2. 書き込みtest

  3. 提供:ジェーン・カンピオンというので、なんだか笑ってしまいましたが。
    「エンジェル ウォーズ」が大好きなので、その主演のエミブラが出ているし、エロっぽそうで興味はあったのです。
    でも、限定公開みたいで、なかなか観に行けないですよ~。(上映もう終わってたりして。)

  4. ボーさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。

    >提供:ジェーン・カンピオン

    笑ってしまいましたよねえ。全然その素振りもないというか・・。これ、長い間映画化されない「お蔵入り」になってたらしいですよね。

    エミリー・ブラント、人気なんですね。いまいち地味な顔の子なんですね。『エンジェル・ウォーズ』、世間の評価は二分されてますよね。まだ見てないのです、私。
    こちらは、普通に新宿シネマートで公開された後、シッチェス映画祭のラインナップにあったのです。もう公開は終わってますね。




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。

前の記事:

次の記事:

Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑