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102★インブレッド

’11年、イギリス
原題:Inbred
監督:アレックス・シャンドン
脚本:アレックス・シャンドン、ポール・シュリンプトン
撮影:オーリー・ダウニー
音楽:デイブ・アンドリュース
キャスト:ジョー・ハートリー、シェイマス・オニール、ジェームズ・ドハティ、ジェームズ・バロウズ、ニール・レイパー、クリス・ウォーラー



この作品、もうすぐ閉館してしまうシアターNの、「最後の変態鬼畜モノかもしれない!」と気合を入れて観に行った。ラストを飾るのは事実上、『マーターズ』のパスカル・ロジェ監督の最新作、『トールマン』だったけど。この『トールマン』がもしかしたらそれほど猟奇的ではないかもしれないので、保険をかけておきたかったのでした。って、何の保険だw。今年の『セルビアン・フィルム』のように、「やっぱNすげえええ!!」となるのか、「はー、またもくっだらないホラーを見てしまったガックシ・・・」となるのか!?でも今回は、NがNなりに気合を入れているのはすごく通じた。Nの宣伝はいつも面白くて、またも騙されてしまったのでした。

こちらの作品、『狼男アメリカン』+『2000人の狂人』と言った感じ。人によっては、『悪魔のいけにえ』や『変態村』を思い出す人も居るかも。ボランティアで奉仕活動に来ていた4人の少年少女犯罪者たちが、片田舎にやって来て週末を過ごそうとするが・・という「ヨソ者排除系スプラッター」モノ。イギリスだけにブリティッシュパブを拠点にしていて、パブの名は「ダーティー・ホール」。なんだかこの展開、まるきり狼男アメリカンですよね。食べ物を頼もうとしても、「No food」と入り口に書いてあって、かろうじて頼んだら「豚皮チップス」のみ。豚皮チップスは店主の女房のお手製で、「毛深い」と「クサイ」の2種類という。絶対食べたくないようなおつまみに吹き出しましたw。イギリスのパブで頼むおつまみって、ビールはどこも美味しいのに、おつまみはビックリするほど美味しくなかったのを思い出した。

村の人の手が欠けていたり、体の不自由な人が多かったり、精神遅滞であったりという設定の様子。割と全体的に猟奇的な雰囲気を出すのに成功していたと思いますね。村の人々が集って夜に行われるショー、この馬鹿馬鹿しさには結構ウケたw。地面に下着で打ち付けられた男が、ショータイムで何をされるかと思えば、鼻の穴にアスパラを入れられたり、ショーマンの股ぐらから出した人参を口に入れられたり。馬は、何週かグルグル回って、人参だけ食べるなど、しっかり見る者をジラしたりするのですw。この後馬に踏み潰されて死ぬ、という可哀相な運命に。この“殺人ショー”、かなり『2000人の狂人』を思い出す設定じゃありませんか!そう思うと、このちょっと馬鹿馬鹿しい前座も、ハーシェル・G・ルイス的でなかなか面白い。

この物足りなさはさすがに前座だそうで、次にいよいよ凄いショーが。糞尿を限界まで飲まされて、体が破裂するっていう殺され方。これがなかなか凄い殺され方だったのでは。観客の皆さんに、ゴーグルが配られたりもします。グロさと汚さが掛け合わされているのはなかなかに良かったと思うんだけど、もう少し糞尿を大写しにして、本気でオエっと気持ち悪くさせてからの方が、効果的だったのではと残念に思ったりも。

猟奇っぷりはなかなか凄くて、結構印象的なスプラッタシーン多し。冒頭のシーンの、口がぱっかり斧で・・というよくあるものも結構良く出来ていたり、目が取れたり、顔の一部が欠けるシーンや、首チョンパシーンも何種類かあって、その都度少しづつバリエーションも違っていたり。展開も大体読めてしまうので、最後の辺りは間延びして感じられてしまったのが少し残念だけれど、全体的に普通に楽しめるZ級ホラーでした。しかし、無口な少女サムが、どんな犯罪を犯したのか、最後まで分からなかったのだけが残念。

こういうZ級ホラーももう、Nが無くなったら楽しめないのかな・・。そう考えるだけで寂しくなってしまうのでした。

 

※ストーリー・・・
少年犯罪者のティム、ゼブ、ドワイト、サムは、ボランティアの社会奉仕活動を命じられ、保護観察官と共にヨークシャーの田舎村を訪れる。しかし、そこはカーナビにも存在しない村で、様々な異常者たちがあらゆる邪悪な快楽に身を委ねる恐るべき場所だった・・・

 

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コメント(2件)

  1.  こんばんは!
     『リヴィッド』にTBをいただいたのですが、感想を拝読して「まさに仰る通りでございます」とこれ以上書くこともないと思ったので、こちらにコメントを残したいと思います。

     僕もDVDを借りてこの映画を観たのですが、仰る通り『2000人の狂人』な雰囲気溢れる映画でしたね。フェスティバルで繰り広げられる大殺戮。音楽を掻き鳴らしたりと楽しく殺人している雰囲気は、まさにHGLな感じでした。
     ただ、糞尿を給油ノズルでジョボジョボな描写は、僕はあれくらいで良かったです。あれ以上見せちゃうと『ソドムの市』になってしまうので・・・そこまで観せられると吐いちゃいそうです(笑)。そっち系の描写は苦手なので・・・でも目玉ポーンには笑いましたけどね。

     仕事を終えた狂った住人達、あの後に呑む酒はさぞかし旨いのでしょうね(笑)

  2. 蔵六さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    そうなんですよね!これまさに『2000人の狂人』風でしたよね!
    本当、HGルイス大好きなのね〜!て感じで、微笑ましい作品でした。まあ面白さはそれほどでもないんですけどねw
    いやあこれ、相当貶されているのを見て、ちょっぴり悲しく思っていたのですが、蔵六さんは優しいなw♪

    糞尿のところ、あれぐらいで良かったんですか(笑)。目玉ポーンは、ぷっと噴き出す感じでしたよね^^ 私もあそこ好きです!
    あとね、私結構冒頭の「豚皮チップス」の味が、「毛深い」と「クサイ」の2種類、というのが好きでしたw。

    あー、シアターNが無くなってしまったのが本当に痛手です…どこでホラー見ればいいのか分からないので。はー寂しいな。
    私も今後はホラーはDVD中心になると思います。
    そういえば私、元はホラーってあまり映画館で見ない方でした。レンタルで借りる時、必ずどれか1本はホラーでしたけどw。なんかそう思ったら、またレンタル通いする気満々になってきました!頑張ってDVDで追いかけますので、いろいろ教えてくださいね〜!




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