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60★バレエに生きる パリ・オペラ座の二人

’11年、フランス
原題:Une Vie de Ballets
監督:マレーネ・イヨネスコ
キャスト:ピエール・ラコット、ギレーヌ・テスマー、ルドルフ・ヌレエフ、エリザベット・プラテル、マチュー・ガニオ、マニュエル・ルグリ、アニエス・ルテステュ、オーレリー・デュポン、マリ=アニエス・ジロー、ドロテ・ジルベール

何の役にも立たない感想です。ごめんなさい。



母と見に行きました。母は映画好きで、よく映画を見ています。自然、母と会う時はよく映画を見に行きます。今回は母を東京に呼んだ際、「珍しくシネコンでない映画に連れて行ける!」と喜んだ私は、東京でしかやってない映画を母に見せよう、と思いついてしまいました。母からの要望は「アクション映画だけは見たくない」と言うリクエストのみ。「シネマヴェーラにちょうどいいのがあれば」とか、「いややっぱりここは『わが母の記』(←名画座でやってた)もしくは『あなたへ』かな、はたまた『鍵泥棒のメソッド』とか?」などと考えあぐねた挙句、バレエが好きだったら『バレエに生きる』もいいかもしれない!ル・シネマのようなハイカルチャーな場所に連れて行けるし」と考えると、それはいいアイディアのように思えました。そしたら、「私バレエ好きよ!」なんてたまうものだから、これにしてしまった、という。

長い導入でごめんなさい。いやあー、後悔、したした!「この映画を選ばなければ良かった」などとあまり思わない私ですが、母を連れて行ってしまったことに、すっかり後悔しました。母は7割方寝ていて(イビキまでかいている時も)、2割はウツラウツラしているか白目になっていて、後の一割しか目を開けていませんでした。「1歳の孫が今居て、朝4時起きだったから」、などと言い訳していましたが。

バレエファンの方には本当にスミマセン。勉強不足な私達で。でも、映画館で見るべき価値のある映像と思えなかったのが辛い。保存状態があまり良いとは言えない昔の映像、フィルム、DVD、VHSやベータ等に関わらず、データをとにかく集め、あるものを全て掘り起こして、年代順にまとめた。そんな図書館的価値のある作品だったとは思います。構成が地味すぎだけど。

ピエール・ラコット氏は60年間も振付師として活躍した人だということで、クラシック・バレエ界には、知らない人はいない偉人なのでしょう。妻のギレーヌ・テスマーさんは彼にずっと寄り添ったバレエ・ダンサー、そしてプリマ。彼ら夫婦が上手くやっていく秘訣について語る場面は、しっかり心に焼き付けました。でもそれ以外の大部分は、単に手に入った映像を、時系列順に流しているだけでした。ファーストシーンで、ホームビデオ映像がいきなり映し出された時のガッカリ感、そして現在の彼らの映像に関しても、動いた途端に大きく手ブレするホームビデオ的カメラのダブルガッカリ感。逆に、とことんデータ解像度の低いダンスシーンは、むしろ面白く見れました。モノクロ画像なのですが、人の姿、白いチュチュや手がまるで幽霊に見えるぐらいにボヤけて、黒は完全に背景と同化し、ユラユラと人の影が揺れてまるで浮遊する幽霊のように見えるので面白いのです。1シーンだけでしたが結構な長さで、こうした長さもチャレンジ精神があるなあと思えました。

せめて私一人で来ていればもう少し楽しめたかも。クラシック・バレエが好きな訳でも、クラシック音楽に強い訳でもないけれど、ダンスは好きなので。コッペリアやオフィーリアのダンスには魅了されたし、ル・シルフィードも見れたし。でも私のクラシックバレエの知識は、8割が山岸凉子から、後残りはニジンスキーから。それらは糞の役にも立たない、と認識を新たにしました。すいません。

赤い靴』のデジタル・リマスターは本当に綺麗だったなあ。つくづく。

 

※ストーリー・・・
パリ・オペラ座の振付師ピエール・ラコットと元エトワールのギレーヌ・テスマーがバレエの魅力を語る。そして、ルドルフ・ヌレエフ、エリザベット・プラテルらの華麗な舞や『椿姫』『ハムレット』などの映像を通してふたりが人生を捧げたバレエの魅力に迫る・・・

バレエに生きる パリ・オペラ座のふたり@ぴあ映画生活

 

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