rss twitter fb hatena gplus

*

34★ミッドナイト・イン・パリ

’11年、スペイン、アメリカ
原題:Midnight in Paris
監督・脚本: ウディ・アレン
製作総指揮: ハビエル・メンデス
キャスト:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、キャシー・ベイツ、マイケル・シーン、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ、コリー・ストール、ミミ・ケネディ、アリソン・ピル

 



ウッディ・アレンの中でもかなりのお気に入りになったかも。

とは言え、それほどウッディ・アレンのファンて訳ではなく。劇場公開を見逃してしまっても、特に残念感を感じないぐらい。でも、DVDで見かけたら、真っ先に手に取り借ります。見てそれほど退屈はしないけれど、「特にこれが好き」というほど気に入る作品があるほどでもない。その程度のウッディ・アレンファンです。でも、映画好きの中にはウッディ・アレン好きが多いので、「実は不勉強で、ウッディ・アレンはどうでもいい」とは言いづらい。でも、好きでも嫌いでもないので、何とも言いようのない監督だったりします。アハハ、好きな人には、ごめんなさい^^;

この作品はたくさんあるウッディ・アレン作品の中でも、とりわけリラックスして気軽に楽しめる、とっても微笑ましい良作。一捻りしたひねくれ者な感のあるウッディ・アレンなのに、この作品に関しては、すっごくミーハー目線で、なんだかキュートとすら言える。

誰もが知る有名人が出てくる辺り、気恥ずかしいようなミーハーっぷり。パリ組んだりまでわざわざ来て、一番最初に逢えた作家がフィッツジェラルドにヘミングウェイってー。オイオイ!アメリカ人じゃねーかあ!それってどうなの?・・・という意地悪な思いが、一瞬よぎってしまった。

いやいや!正直すごく分かるんですよネ。会ってみたいアメリカの作家だったら、この辺がどうしても出てきてしまう〜!馬鹿みたいにテンションが上がってしまった。お話の中、映画の中と言えど、「生きて動いてる」、そして「それらしい台詞を操る」彼らに、キャーキャー言いたくなってしまうし、心が踊ってしまって仕方が無い。しかも、ジャン・コクトーのパーティを「退屈」ですってよ〜〜〜!死んでも言えないその台詞、一度だけでいいから言ってみたいかも!?コクトーと言えば天才がわんさか集まってくるイメージじゃないですか。でも、フィッツジェラルド夫妻は、こんな風に早くにパーティに見切りをつけてたらきっと人生変わったかもねw。

馬鹿みたいな台詞のダリは、最高〜!エイドリアン・ブロディが演じているところがまた可笑しい。付け髭も似合い過ぎてるし。あと、婚約者がたとえレイチェル・マクアダムスでも、マリオン・コティヤールに恋してしまうなんて辺りも、すごく良く分かるなあ。

たとえどの時代に生まれても、その前の世代に対して、誰しもが無条件に憧れを抱いてしまう、このテーマも皆抱いたことのある問いという感じ。タイムスリップする映画を描いて、SFになることなく、自分なりに調理してしまう。この余裕がすごくイイ!

映画ってやっぱり楽しいなあ〜♪という、幸せになれる物語。他方で、アートは小難しいものや教養のために身に付けるものではなく、ミーハーに楽しむ方がずっと楽しい。こんなメッセージも素直に心に届いて、なんだか思わずハッピーになってしまうのだった。

映画の終わりにはちゃっかり、雨の日のパリを傘なしで歩いてみたくなってしまった私だった。

 

※ストーリー・・・
ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いており・・・

ミッドナイト・イン・パリ@ぴあ映画生活

 

関連記事

『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義

80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む

『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの

一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む

美容師にハマりストーカーに変身する主婦・常盤貴子 『だれかの木琴』

お気に入りの美容師を探すのって、私にとってはちょっぴり大事なことだった...
記事を読む

『日本のいちばん長い日』で終戦記念日を迎えた

今年も新文芸坐にて、反戦映画祭に行ってきた。 3年連続。 個人的に、終...
記事を読む

1,500

コメント(10件)

  1. 私もこれ好きですよ。夢があっていいじゃないですか。で、その夢の中でもほろ苦いことはあるんだよなと。
    そこが妙に現実的でいいですよ。

  2. rose_chocolatさんへ

    こちらにもありがとうございます♪
    本当、キュートで夢のある話でしたね。ウッディ・アレンでこんなに楽しめるなんて、驚きました。
    ホロリと苦い…、うん、確かにそうですね。リアルな婚約者は浮気するし、恋に落ちた人に自分の得た啓示の意味もわかってもらえないし。でも、ウッディ・アレン映画だと、恋はスムーズに上手くいかないことの方が多いですし、特に苦さは感じなかったりして。

  3. とらねこさんとワタシはどうも似たようなことを考えるらしく 、自分が書いているレビューなような気がしてしまった^^;それも冒頭からww
    ワタシも結構気に入りました。

  4. すた(manimani)さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    同じような思考回路してましたか。^^*
    いやー、いいですよねやっぱ多幸感のある作品は。
    パリに行きたくなる気持ちでいっぱいでしょう?私もです^^v
    これね、すたさんに見て欲しかったの。やったー見てくれたーって感じでしたよ。

  5. 久しぶりに面白いウディ・アレン映画でした。
    最近のアレンは肩の力を抜きすぎていて
    ゆるゆるな作品ばかりだったのですが、
    「ミッドナイト・イン・パリ」は決めるところはばっちり決めていてよかったです。

    過去への憧れは誰にでもあると思いますが
    それをこんなに上手く描いた作品は他にないかもしれません。

  6. moviepadさんへ

    こちらにもありがとうございます。
    最近のウッディ・アレンはなんだかぽい作品と違うな〜ということが多かったですよね。
    確かに、過去への憧れを表現した作品でなかなかないですよね!
    ウッディ・アレンを「エセ知識人」とバッサリなmoviepadさんがカッコエエ〜と驚きました♪




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑