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ガラスの仮面48巻

 作者:美内すずえ

号泣がとまらない・・・!!

今回のガラスの仮面は、いや、本ッ当ーに良く出来ていて、久々に美内センセの絶好調の時代の腕を、思う存分堪能することが出来たように思えました。これよっ!これだったのよっ!と言いたくなるぐらい、”震えるぞハート”なシーンが多かったと思いませんか?

紅天女のオーディションもいよいよ佳境に入り、マヤと亜弓さんの個人的状況も、これ以上抜き差しならない事態に陥っていて、物語構成も本当にドラマチック。

以下、ネタバレ*************



前巻の47巻では、長年からのファン(小学校以来。と言ってもリアルタイムではありません)にとって、「ついに!!!」という展開が初めて現れた、そんな驚愕・そして感動シーンを含むものでした。いやあーもう、長年待たされたのなんのって、これ、1975年から連載されていているんですからね。そしてついに前回、マヤと真澄さんが恋仲に陥った・・・!これが衝撃でなくして、なんでしょうか。もはや「チビちゃんとは言わないでください」って、ひえええええーーー!いや、どれだけ長い間スレ違ったかって。

で、今回はその後の展開。まずこの話をするには、亜弓さんのことを話さなければなりません。そう、ファンは45巻の表紙に胸を貫かれたはず。なんと、亜弓さんが失明してしまうんですね。(とは言え、私はこの話を、20年前に花ゆめ立ち読みして知ってたがな・・・!)亜弓さんの失明は、現在はすぐに全く見えない、という訳ではありません。が、このままでは一生見えなくなる。すぐに手術を受けなければ失明してしまうのに、紅天女の試演がこれからあるので、それを無理やり突破する亜弓さんです。目がよく見えない状態で五感を鍛える、歌子ママの特訓の下に。そして今回はその特訓の甲斐あって、これまで以上に鬼気迫る亜弓さんの演技が見られます。今回の亜弓さんの迫力は凄いです!ガラかめ風に言えば「これは、主役の呼吸」。この分では、さすがのマヤも負けるんじゃないか?・・という危惧を抱いています。それぐらい、亜弓さんの演技に磨きがかかっている、いや、神がかっています。きっと長年のファンの中には、私のように、「今回ばかりは亜弓さんには勝てないような気がする・・・」と思っている人もいるのではないか。

この巻の亜弓さんには、思わずグッと来るシーンがありました。それは、よく見えない目で迎えの車を断り、一人電車で帰るシーン。都会の真ん中で、たった一人孤独に戦う自分を思う。この亜弓さんの描写は実は二度目です。前回は、言わずと知れた「二人の王女」オリゲルド役の時。自分の住む豪邸をマヤと交換し、一人地下劇場に住んでいた頃の亜弓さんです。変な女のチンピラにカツアゲにあった時、お嬢様育ちとはとても思えない暴れっぷりを見せて、チンピラ達が退散した後の亜弓さんです。馬鹿な人間たちに会い、だからこそ「オリゲルドとして」また一つ強くなることが出来る。「愛」ではなく「孤独」をまとった王女オリゲルドの役柄を、実感として知っていく演技のプロセスを思い出します。思わずうずいてしまった。亜弓さんのクールな一面は、あの頃のオリゲルドのように、いつもたった一人で戦い続けてきたところなのです。人とは群れずに。

そして、桜小路くんです。もー中学生時代からのボーイフレンド、桜小路くんには少々飽きたよ〜!という人もいるかもしれません。その気持ち、分かります。イルカのペンダント、あっちゃー、うぜー!!!と叫びたくなるでしょう。しかし!そうはいかないのです。いかせてくれない。何故なら、彼の運命も紅天女の運命と三つ巴だから。一真を演じる彼の衝撃のバイク事故(前号)のおかげで、まさに亜弓さんと同じ、盛り上がり必須の状態。彼もまた、歩けなくなってしまうかもしれないリスクを背負うはめに。亜弓さんばかりではなく、「長年のいいひと」桜小路くんも、鬼の黒沼監督の下、役者運命を賭けて一真の役に打ち込んでいきます・・。どうですか!昼メロも真っ青の展開でしょう!?

さらに極めつけは、真澄さんの婚約者の末路です。いやー、この人ばかりは、なかなか諦めてはくれないとは思ってました。本当言えば、「熊本の天才少女」・乙部のりえのように、あるべきタイミングでサクっと退場して欲しい、と愛読者は思っていることでしょう。ええ、私もその一人です。しかし、彼女の運命はかわいそうに、オフィーリアもかくやの悲劇っぷり。古くは、中森明菜・・・。ああ、昭和の香りのするドラマ展開に、ついつい私も昭和フレーズを散りばめたくなります。

しかーし!!!今回の新刊で、「一番の驚きで賞」をゲットしてしまったのは、そんな主役群の奮闘、死闘にも関わらず、脇役のとある彼の存在でした!!・・・それは、フランス人写真家の、ハミルさん。彼が出てくるたびに吹き出しは横文字になり、「オー、アユミ・・・!綺麗だ・・・!」などと言うだけの脇役キャラだと思っていたハミルさんが、この巻では一気にメジャーへと躍り出て来ました。そして、まさかの名台詞を吐きまくります。「教エテクダサイ、日本語デジュテーム、ドウ言イマスカ?」よ、よもや、吹き出しが縦に・・・!亜弓さんの為に一肌脱ぎ、記者を撒くために日本語を喋っているから吹き出しが縦なのです!痺れる!!「日本中の男たちを羨ましがらせてやろう」!だって。キャハー♪

愛読者たちよ、暗闇で彼がデュポン(フランス製のライターで、ジッポに似た物)を消した理由をじっくり堪能し、浸ってみるとしようじゃありませんか?私と一緒に・・・。

あそうそう、最近のちょっぴりウザいガラかめの宣伝部隊に、文句は言いっ子なしですよ・・!

最後に一言だけ。

スチュワートの青いハンカチ〜〜〜〜〜!!!(意味は特にありません。)

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