2★スプライス
- 2012年01月13日 14:40
- 映画:SF・ファンタジー
- エイドリアン・ブロディ, カナダ映画, ヴィンチェンゾ・ナタリ
’10年、カナダ・フランス
原題:Splice
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ、アントワネット・テリー・ブライアント、ダグ・テイラー
製作総指揮: ギレルモ・デル・トロ、フランク・コロー、スーザン・モントフォード、ドン・マーフィー
製作:スティーブン・ホーバン
撮影:永田鉄男
キャスト: エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック、デヴィッド・ヒューレット
13日の金曜日がまたやって来ました!私的には勝手にホラー祭りの日。ところが今日は風邪を引いて、寝こんでました。ねこりん寝込んじゃった。(すいません)本当だったら何か今やってる新作ホラーへと足を運ぶんですが。(『フライトナイト』辺りが良かったけど、これまた微妙そう?)今回はDVDで我慢することに。
などと言いつつ、これは大のオススメ!!です。このわたくしが、自信を持ってお送りする、素晴らしい変態ムービー。13日の金曜日、私的お祭り日にふさわしい映画!でも、これ本当はホラーじゃないんですよね。 面白SF。ただ、キモいわグロいわ、変態だわの何拍子も揃っていて。これはまだ見てない人は、是非チェキって欲しいシロモノ!絶対君はこれを好きになる!
『CUBE』、『nothing』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督に、エイドリアン・ブロディなんつったら、私のモロ好みに違いないのに、これを映画館スルーしてしまったのは、新宿バルトだったから。ここはレディースデイがないので、ほとんど行く機会がないのだけれど、映画サービスデイの日に満席で入り口で帰ったことなら何度もあります。『スプライス』や『東京公園』もそのうちの一つ。(サービスデイがないから行かない、なんて言ったら映画好きに怒られてしまいそうだけれど、別にDVDになってから見ればいいことだし、それほど映画館でないと…と思うタイプでもないので。)
最高に面白い作品でした!科学者が新生物キメラを創り出す物語なのだけれど、クリーチャーの造形が進化していく姿を見るだけで、こんなに面白くて何度もギョッとさせられること自体が素晴らしい。すべてのシーンやカメラに驚きが詰まっていて、クリーチャーが次にどんな動きをするのか、ヤツが何を考えているのか、それらをずっと興味深く見ているうちに、いつの間にか夢中になって見てしまう作り。これまでに見たような物語であるにもかかわらず、この吸引力の凄さは、ひとえに演出と脚本の力だと思うし、何とも言いようのない全編を漂う雰囲気も本当に素晴らしい!
このクリーチャーの成長していく姿を見るのが、本当に面白いんですね。彼女(生まれた時はメス)は一日で一年ほど年を取っていくのだけれど、この成長ぶりが目を見張るばかり。初めは宇宙人の触手にしか見えないのだけれど、これを殺そうとする時の動きがまた怖いのなんの。実験場所で、ビチビチ飛び跳ねる!で、やっとの思いでその宇宙的生物を殺したと思ったら死なず、中から生き物が出てきて、まだ生きているんです!ギョエーっ、怖い怖い。この進化した生物は、ポニョが生まれてすぐの頃みたいに、トリと人間のあいのこのような姿なのだけれど、それが何とも言えず不気味。全く人間に見えない。
でもその後、このトリのような顔が水色のワンポースを着て動いてたりするんです。この感じ、うーんなかなかすごいでしょ。もうニヤリとしてしまいます。彼女が成長していく時に、女っぽくなったりして、その微妙なキモチ悪さがすごいんです。でも慣れると意外にかわいく思えたりして不思議。
この作品が何より突出しているのは、変態ぶりなんですよ。この変態っぽさ、と思ったらアナタ、何とギレルモ・デル・トロ製作じゃないですかw。でもここまで遊んでいるギレルモ製作はあまりないかも。とにかくこだわりがすごい。これはSF好きやホラー好きにはきっとたまらないと思います。生まれてすぐの姿がほぼ男性器にしか見えないんだけれど(オスだろうがメスだろうが)、あれはわざとにしか思えない!それから、プレゼンが大失敗に終わる様も、これほど酷いプレゼンはないよ、っていうw。ビジネスマンなら腹を抱えて笑ってしまうかも。
もちろん、後半の展開の変態ぶりには言うに及ばず。新生クリーチャーがアダムでしかもイブだったりもするので…あ、これ以上のネタバレはやめておきますね。是非見て欲しいので。ただ、『ザ・フィースト』に次ぐクリーチャーとのFuckモノ、とだけ言っておこうかな。その辺の突出したお馬鹿ムービーを押さえておきたい人は是非どうぞ。
それにしても、iPS細胞の発見で科学が大きく進歩しよう、という昨今、この物語も現実味を帯びているように実感されますよね。マッド・サイエンティストと新生物の微妙な人間関係、飼育関係を描いたものとして、『猿の惑星・創世記(ジェネシス)』よりこちらの方がずっと面白く描けています。何倍も面白いし!
※ストーリー・・・
科学者であるクライブとエルザ夫婦は、人間と動物のDNAを融合し、新生命体を創り出すという違法の実験にのめり込む。やがて実験は成功し、その生命体に“ドレン“と名前をつけ、秘密裏に育てる。だが“ドレン“は急速な成長を遂げ、モンスターと化してしまい・・・
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