ミッション:8ミニッツ #76

’11年、アメリカ
原題:Source Code
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
製作:マーク・ゴードン、フィリップ・ルスレ、ジョーダン・ウィン
製作総指揮:ホーク・コッチ、ジェブ・ブロディ、ファブリス・ジャンフェルミ
撮影:ドン・バージェス
音楽:クリス・ベーコン
キャスト:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト

 

「映画通ほど騙される」という、この手のよくある余計な広告文は半ばウンザリしもはや読む気にすらなれなくて、サクっと無視していた。もちろん見る気になったのは、去年の『月に囚われた男』が面白かった、ダンカン・ジョーンズ監督だったから。今作ではジェイク・ギレンホールを、前作『月に囚われた男』ではサム・ロックウェル!(大好き!)を主役に据えている辺り、センスいいなー!と思っちゃう。

「これこれ、こーいうの、待ってました!」と言いたくなるような、素直に見て面白い作り。なんだか安心出来る感覚なんですよね。SFって元々、ワクワクできる最高に楽しいジャンルだったんだよなあ!こんな風に実感できる良作って、なんだか最近めったに出会わなくなったからか、ものすごく新鮮。嬉しい。

『月に囚われた男』は、とても良く出来た佳作だったんだけれど、タルコフスキーの『惑星ソラリス』やら『ぼくの地球を守って』やらをどうしても思い出してしまって、素直にこれが大好き!とは言えなかった私。こちらの作品も、他の作品に似てはいるんだけれど、そのデジャブ感すら愛しくなってしまって。主人公の正義感が悲しくて、より苦しい思いで共感してしまったせいもあるかも。

一つの人生のある部分を、もう一度繰り返し再生する、という辺り、他の多くの人も言っているけれど、『恋はデジャ・ブ』を思い出してしまう。個人的には『バタフライ・エフェクト』も。「バタフライ・エフェクト」という言葉の意味同様、これらの物語は、少しの主人公の行いが全てを変えたりする。このジャンル、最も有名なものでは、ケン・グリムウッドの『リプレイ』という’87年の小説がある。「記憶を持ったまま人生のある部分をもう一度生きる、やり直す」というもの。自分は、勝手に「リプレイモノ」と呼んでいたりする。ああそうそう、ジェイク・ギレンホールが初めて映画に出て評判になった『ドニー・ダーコ』も、何度もリプレイできるわけではないけれど、あれも「リワインドもの」(巻き戻し)。同じ人生をもう一度記憶を持ったまま生きる話だったっけ。

ジェイク・ギレンホールを初め、ヴェラ・ファーミガがとっても良かった!この人って本当に演技がいいんですよね。機械的に接しながらも内心は揺れ、主人公に加担してしまう、美味しい役どころ。あのいかにも冷たそうに見せて本当は人間味がありそうな、そんなギリ見せ具合にシビれ、心惹かれてしまう。うーん、美人て得ね。

ただ、この物語、ツッコミどころがないわけでもないんですけどね。パラレルワールドってどうしても、グチャグチャしてしまうせいか。過去だけパラレルワールドで、現在を変えることが出来たり、現在は一部だけ繋がっていて、所長は記憶がないけどヴェラ・ファーミガ演じるコリーン・グッドウィンは記憶が残っていたりして少し不思議だったりもする。

とは言え、ニュートリノが今年のキーワードになりそうな年に、この題材はすごくグッドタイミング!でしたよねえ。→ ニュートリノは異次元空間に突入していた!?この世界にパラレルワールドが存在する可能性!

URLが2チャンまとめサイトですいません・・・。

 

※コメント欄はネタバレしています。まだ見ていない方は読まないでくださいね!

 

※ストーリー・・・
死者の生前最後の8分間に意識を転送できる装置“ソース・コード“。列車の爆破事故の真相を探る命を受け、パイロットのコールターはこの装置で、ある犠牲者の最後の8分を体験することに。真相を掴む彼は何度もそれを体験し、やがて意外な事実に気づく・・・

ミッション:8ミニッツ@ぴあ映画生活

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  • サイ5150

    えへへ。どーもです。
     
    「映画通ほど騙される」に惑わされ、見終えてから何?何?何?、何に騙されてんの?オレ?
    ってなってしまい、ネットでレビューやら何やらあさってみた所、
    「なーんだ、その通りじゃない」と落ち着きました。宣伝部は何を言いたかったのかな?
     
    これは他の方の意見にボクが納得した見方です
     
    何回目かのミッションで爆破は避けられないものの彼女は死なず、でも列車に轢かれちゃう時がありましたよね。これによってクリスティーナが死なない過去も起こる事がわかり、プラス現実に戻るときのフラッシュバックでオブジェ景色やらクリスティーナの横顔やらでコルターは過去にも、進行する未来(パラレルワールド)があるのではと感じ、しかしながら現実世界で生きている限り必ず引き戻されるのでグッドウィンに「死なせて」と頼んだと。現実での死=過去の世界での時間が止まった瞬間・・・の先に進んだ事でコルターは自分の考えが正しかった、過去にも別の未来を作れるんだと思ったんじゃないかなーと。
    「“ソース・コード“は過去に行けるだけじゃない」とかってセリフを確か言っていたような。
    メールを受け取ったグッドウィンは過去(パラレルワールド)のグッドウィンだと思います。ケンカ別れした父親との会話で「愛してくれていた」ことも分かり、爆破も防げた(あくまでもパラレルワールドだけど)し、諸々含めて「すべてうまくいく」と伝えてほしいとメールしたんじゃないかな、と思います

    そーなるとショーンの魂が可哀想かなー。クリスティーナはコルターに取られちゃうから♪

  • とらねこ@管理人

    サイ5150さんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
    祝日ですねー!私は風邪引いてるくせに、ゆうべ朝まで呑んでしまい、今、絶不調です・・。うーん頭痛〜い。。

    ふむ。過去のパラレルワールドが現在の時間軸に繋がり、現在を変えていくのだけれど、その過去との鎖を絶つのがコルターの死だ、という見方は正しいと思いますし、私も賛成します。この映画を解釈する上で、その通りだと思います。ただ個人的に、過去のパラレルワールドに繋がるのはそのパラレル上での「現在」であり、今現在つながっているものはまた別のパラレルワールドでないと、パラレルワールドという概念そのものが存在できないではないか、なんて思っていたりします。まあ、そうかたくなに言い張ると、要はこの映画が成立しなくなってしまいますから、そこはやはりこの世界ではそれが変えられるのだ、と信じなければいけませんよね。要は、それが大前提なんですもの。

    ショーンの魂はちょっぴり可哀想でしたよね。でも、話や対応の仕方が違うだけで、相手の女性の反応がまるきり変わってくる、というのはすごく分かる気がします。女性として(笑)。きっと、本来のショーンの中身では、彼女との間柄はそれほどホットなものではなかったのかもしれないけれど、コルターの中身だったからこそ、彼女がグッと彼に惹かれてしまったのだろうな、って。これは本当にそう思います。モテって、決して見た目ではありえないし、相手の一つひとつの反応で女って変わるものだと思うんですよね!

  • サイ5150

    きゃは♪
    お体、お大事に~。

    マネーボール見たよーん。
    面白かったッス。

  • とらねこ@管理人

    サイ5150さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    うん、ありがとー。今日は何とか一日頑張りました。
    葛根湯、ビタミン剤で風邪薬要らず!おっ、見ましたかー。

  • http://blog.livedoor.jp/ken_taro/ 健太郎

    ラストの意味がさっぱり分からず、そもそもタイムリープの原理が理解出来ないので、あきらめました。

    そこはおいといても、映画として楽しめました。

    遅ればせながら、良いお年を。

  • とらねこ@管理人

    健太郎さんへ

    あけましておめでとうございます〜♪コメントありがとうございました。
    タイムリープの原理は、よくあるタイムリープを、PC言語であるソースコードを用いたところが新しかった、というその程度の理解で良いのかなあ、なんて思っています。でも私としても、パラレルワールドの原理を超えてしまっているんじゃないのかなあ、とは思います。ただそこが奇跡でもあり、切ないラストに繋がる部分でもあり。
    おっしゃる通りストーリーとしてもすごく楽しめましたし、基本こういう映画は大好きだったりします♪
    こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。

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