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■57. 怪盗グルーの月泥棒


’10年、アメリカ
監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー
プロデューサー:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー、ジョン・コーエン
音楽:ファレル・ウィリアムス『アイス・エイジ』のクリス・メレダンドリがプロデューサーを務めたというこの作品。なんでも「アトラクション3D」を目指した、というだけあって、何とも楽しいエンタメ作品。
今年は出来のいいアニメ映画がたくさんあった、アニメ豊作の年。(私は残念ながら邦画のアニメは『マイマイ新子と千年の魔法』、と『借りぐらしのアリエッティ』しか見ていないけれども)。
中でも『トイ・ストーリー3』、『ヒックとドラゴン』、そしてこの作品の3つが頭一つ抜きん出ていた。・・・という説に私も賛成する一人だ。

この作品の面白さの一つに、3Dの3Dらしさを存分に楽しめる、という点がある。先端がこちらへ向かってグイーン!!と飛び出して来る。もっとこっちへ、さらにもっとこっちへ来ようとして、ミニオンたちが競って迫り来る。
「これぞ3Dで観たかった映像!」と誰しも思うかも。まるで、ディズニーランドのアトラクション、マイケル・ジャクソンの『キャプテンEO』の中で、耳がとんがって羽のついたキュートな生き物が飛んで来るあのシーンのように。

3Dならではのシーンばかりでなく、全体的に見ていて楽しいシーンが多いのだ。『アイスエイジ』の冒頭で、氷のシーンが氷解してネズミリスが氷の上を転げ回るあのシーンの楽しさみたいに、とにかく頭を空っぽにして見惚れてしまう類の見事な映像の”芸当”。
例えば冒頭で、エジプトのピラミッドが、実は固い鉱物ではなく、布かなんかを膨らましていたもので、プシューっとへこんでしまうシーンがある。あの固定観念を破る驚きの気持よさ。
それから、泥棒としてもっと名を上げるために、縮小銃(ガン)を用いて月を盗んじゃおう!というアイディア。
こういう途方も無い想像力って、大人の固い頭より、子供の方がもっとずっと喜ぶのかも。

ちなみにこの作品、ツイッターで今年最も話題になった映画のTOP10の4位に入っているらしい。世界上でのtwitterのつぶやきで一番多かったもの、とのことなのだけれど、
こちらの記事で1位が『インセプション』、2位『ハリー・ポッターと死の秘宝』、3位『スコット・ピルグリムvs ザ・ワールド(原題)』、4位がこの作品と、5位は『ベスト・キッド(’10)』。

全米での興行収入では『ヒックとドラゴン』より上で、話題作であっても、日本ではそれほどでもなかった様子。ロングラン上映されていたけれど。

私がこの作品で楽しめた一番の理由は、ワクワクする映像もさることながら、なんといっても音楽の素晴らしさ!
映像と音楽がコラボレーションするみたいに、共鳴し合って、すごく心地の良く堪能することが出来た。私のような音楽好きには、たまらない感じかも。
特に音楽が印象的だったのは、物語の展開が気持ち良く転がっていく前の序盤~中盤辺り。
グルーが三姉妹と仲良くなり、家族の絆について描かれ始めてからは、むしろ印象に残る程でもないのだけれど・・・。

ラストに至っては割とありがちなパターンというか、小奇麗にまとまった感じで、ちょっと物足りなさを感じる人もいるかも。まあ、シンプルで分かりやすいところが、子供向きといえばそうかもしれない。
ピクサーの『トイ・ ストーリー3』程の、完成度の高さにはとても及ばないし、ストーリーの面白さでもまだまだ『ヒックとドラゴン』の方が上。
だけど、この何とも言えない楽しさが私は気に入ってしまった。文句なく映像と音楽を楽しめるこの作品は、すごく貴重、と思うんだ。
ストーリー・・・
ミニオンと呼ばれる小生物の仲間を率いて、空前絶後の強奪計画を企てる怪盗グルー。意地悪で皮肉屋の彼は、あらゆる手を使って邪魔者を叩き潰していた。そんなある日、孤児院で暮らす幼い3姉妹と出会ったグルーは、彼女たちに“未来のパパ“だと勘違いされ・・・
怪盗グルーの月泥棒 3D@ぴあ映画生活

 

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コメント(2件)

  1. とらねこさん☆
    TBありがとう~~
    楽しい映画だったわ♪
    確かに3Dで見るのが良さそうね。
    すっごく評判よかったものね、この映画。
    新作も楽しみ~~

  2. ノルウェーまだ〜むさんへ

    こんばんは。コメントありがとうございました。
    TBはしてませんがーw…というか、出来ないのです。

    ミニオンズ、すごい好スタートを切ったようですよ。
    『ミニオンズ』が北米で1億1520万ドルデビュー
    http://cinema.pia.co.jp/news/166561/63425/

    シュレックに次いで二位ですって!すごいですね。
    これ、アメリカでは人気のシリーズなんですよね。




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