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■38. ザ・ホード 死霊の大群

ザ・ホード’09年、フランス
原題:La Horde
監督:ヤニック・ダアン、ベンジャミン・ロシェ
脚本:ヤニック・ダアン他


クロード・ペロン  オロール
ジャン=ピエール・マルタンス  ウィセム
エリック・エブアニー  Adewale
オーレリアン・ルコワン  Jimenez
ドゥードゥー・マスタ  Bola

こちらの作品、東京はシアターNにて開催だったのですが、なかなか面白いフェスティバルを地味に開催していて。
「夏だ!ゾンビだ!!サマーフェス!!!」
などといかにも楽しげなフェスティバルを開催しているものだから、そりゃついつい釣られてしまうってもの。
今年の夏のホラー映画では、『ゾンビランド』とカップリング計画。それは私としても賛成!なのでした。
だって、ロメロゾンビのようなブランドゾンビではなく、いわば、名もなきゾンビ。映画館違えど、渋谷ミニシアター系で、細々と生き長らえる可哀想なゾンビたち・・。そんな協力関係は、そりゃアリでしょうね!?

この協力関係は、「Save the Zombie」という気の利いた名前がついていたのでした。そして、スッゴク気になるゾンビTが売っていた。
私は実は、『ドアーズ まぼろしの世界』の前売り券付きTシャツをチェックしに、シアターNに足を運んだのです。そしたら、その横にゾンビTが売られていたのでした。 (その下にあった宣誓文)

セイブザゾンビー 「ゾンビを救え」って・・・最初から、死んどるやん!
・・・そんなツッコミをしたくなる、このタイトルがとっても秀逸ですよね!

そしてどうやら、この宣誓文にまんまと誓ってしまった人も居る様子。

miurajun(みうらじゅん ← )

さて、こちらの作品。
ゾンビ映画史上最多を誇るのが売りだったのだけれど、正直、「ノセられちゃったかなあ」感はちょっと否めないのでした。

これだけゾンビが多くて、しかも疾走するとなると、人間が生き残る生存率はものすごく低くなるでしょ。
hanakumaそれなのに、この作品の登場人物と来たら、対ゾンビに全力を傾けることなく、むしろ人間同士の争いの方を優先させているんだもの。

その辺が、フレンチノワール的?

「警察vsマフィア」間の対立も、初めからほとんど協力し合うことがなく、さらにマフィア同士の仲間割れも、早い段階から読めてしまうだけに、
ラストの展開も「ああやっぱり」、の一言で終わってしまう。
おかげで90分という短い尺なのに、妙に長く思えてしまうという。

「ゾンビより怖いのは、むしろ人間の心の闇」。

って、アレー結局、ロメロゾンビと同じですね。
だったら、何故無駄に数が多かったり、疾走したりするの?とも思ってしまう、ロメロゾンビクラスタな私なのでした。

フレンチホラーらしさ、ということで言えば確かに、手加減を知らない壮絶さ、という、いいイメージがあるのだけれど。
この作品の公開前に並べられていた別タイトル3つ、フレンチ・ホラーの大傑作『ヒルズ・ハブ・アイズ』、『マーターズ』、『屋敷女』。この名前と一緒に並べられるのは、よっぽどの作品でないと逆に損してしまうよ。
まるで、イタリア映画だから、といって、毎回必ず『ニュー・シネマ・パラダイス』の名前が挙げられてしまうのと同様に。

などとブツブツ言いながらも、結局またゾンビのように蘇って、またぞろ騙されてしまう気のする、懲りない私なのでした。

benjこの作品の監督、ベンジャミン・ロシェの「Save the Zombie」署名 (←)



rafプロデューサーのラファエル・ロシェの署名。

シアターNの、こういう努力がやっぱり大好き。

ストーリー・・・
ギャングに同僚を殺された警官たちが、ギャングが潜伏するビルに乗り込み銃撃戦を開始。ところがビル内にゾンビの大群がなだれ込み建物全体が大混乱 に。警官とギャングたちはひとまず手を組んで脱出しようとするが、お互いの疑心暗鬼がさらに事態を悪化させ・・・
ザ・ホード-死霊の大群-@ぴあ映画生活

 

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