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■2. ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵<パブリック・エネミー>No.1と呼ばれた男 Part1ノワール編

ジャック・メスリーヌ’08年、フランス
原題:Mesrine: Part 1 – Death Instinct
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
製作:トマ・ラングマン
脚本:アブデル・ラウフ・ダプリ、ジャック・メスリーヌ
撮影:ロバート・ガンツ
音楽:マルコ・ベルトラミ


ヴァンサン・カッセル  ジャック・メスリーヌ
ジェラール・ドパルデュー  ギド
セシル・ド・フランス  ジャンヌ
ロイ・デュプイ  メルシエ
ジル・ルルーシュ  ポール


アチラの『パブリック・エネミーズ』が自分的にはいまいちだったため、反動の勢いをつけて、コチラの<パブリック・エネミー>でお口直し。実はこの映画、去年’08年の東京国際映画祭の際には、タイトルが『パブリック・エネミーNo1』とかいうものだったのだ。劇場で日本公開の今になったら、何故かこんなにも長いタイトルに・・・。ジョニー・デップ主演の『パブリック・エネミーズ』とかち合ってしまったが故か?『ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵<パブリック・エネミー>No.1と呼ばれた男 ノワール編』と『ルージュ編』。さすがにこれだったら、誰も間違う人は居なそう。

こちらのパブリック・エネミーは、本当に悪い悪い!暴力シーンもふんだんに描かれ、中途半端な感じは全く無し。それなのに、どこか悪の魅力ともいうべき憎めなさがあって、しっかり面白く2時間、堪能出来た。
「ノワール映画はこうでないと」と言いたくなるのは、アチラがあまりに綺麗に描かれ過ぎていたからなのだろうな・・・。あっけにとられるほど、ワルいオヤジ。

ジャックの中では、アルジェリア戦争での殺人が、心のどこかでシコリとなっていたのかもしれない。彼の行う行動一つひとつから目を離せず、ついその表情を追いたくなるのは、ヴァンサン・カッセルという人だからかも。私も、昔だったら、この人の顔はどこか怖くて、苦手だったんだけどな。何よりその顔から、オーラが漂っているんですよね。「コイツ、本当にワルイ奴だな」って。

そして何よりジョン・デリンジャーと対照的なのは、女性の扱いかもしれない。いつもイイ女をはべらせているジャック・メスリーヌ。スペイン処女をかっさらって嫁さんにしたその時ばかりは、ジャック・メスリーヌも足を洗おうとした。マフィアの商売をふたたび始めようとした時、子供3人産んだ彼女が反対をしようと足を洗うマフィアの商売を再び始めそうになった時、銃を口に喰わえさせて「仲間が大事だ」と言う。あのシーンはさすがに凍りつく気分がした。

本当に悪い男だけれど、ノワール映画として堪能してしまう。で、頭にふとよぎったことは、マイケル・マンの『パブリック・エネミーズ』には血がほとんど流れてなかったのだ、ってこと。道理で何か綺麗な印象だったなあと。

ストーリー・・・
1959年、アルジェリア戦争に行ったジャック・メスリーヌは上官の命令で初めて人を殺した。その後、パリに戻ったメスリーヌは、幼なじみのポールに誘わ れて歓楽街へ繰り出し、娼婦サラと出会い関係を持つ。そして父親が紹介してくれた堅気の仕事もさぼり、ポールの“闇商売”=強盗に手を出し始めたメスリー ヌは、元締めのギドを紹介してもらい、さらに犯罪に手を染めていく・・・

ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵〈パブリック・エネミー〉No.1と呼ばれた男 Part.1 ノワール編@ぴあ映画生活

 

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コメント(4件)

  1. こちらにも、、、、、
    わたしもジョニーのパブリックエネミーズより
    こっちの方が断然面白かったでーす。
    前後編で面倒だけど(?)
    一気観して見応えありでした〜★

  2. ジャック・メスリーヌ/フランスでパブリック・エネミーNo.1と呼ばれた男 Part.1&Part.2

    「どんな映画もフィクションの部分があり、一人の男の人生を忠実に描き切る事は出来ない」
    という前置きでそれぞれ始まる前後編。
    まとめて観て来ました〜。2本まとめてレビュー{/light/}
    別々料金で同じ期間上映、計4時間超えっていうのがひっかかったけど面白そうだっ…

  3. migさんへ
    こちらにもコメントありがとうございます〜♪
    あ、migさんもこちらをご覧になられたのですね!
    そうそう、前後編でやってて、一つの映画館でやってることが多かったので、なかなか見に行くことができませんでした。
    来てみたらvol.2の時間帯だよ〜、とか・・・。
    しかも、料金は二本分で二倍!だという(笑

  4. ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part1 ノワール編

     『1959年、犯罪王の覚醒。 32回の銀行強盗、 4回の脱獄を繰り返した男。』
     コチラの「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part1 ノワール編」は、フランスとカナダという大西洋をまたぐ2つの大陸で「社会の敵No.1」と呼ばれた伝説のギャングを….




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