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私の中のあなた ▲132

私の中のあなた’09年、アメリカ
原題:My Sister’s Keeper
監督:ニック・カサヴェテス
製作:マーク・ジョンソン、チャック・パチェコ、スコット・L・ゴールドマン
製作総指揮:ダイアナ・ポコーニイ、スティーブン・ハースト、メンデル・トロッパー、トビー・エメリッヒ、メンデス・フィン、マーク・カウフマン
原作:ジョディ・ピコー
脚本:ジェレミー・レベン、ニック・カサヴェテス
撮影:キャレブ・デシャネル
美術:ジョン・ハットマン
編集:アラン・ハイム、ジム・フリン
音楽:アーロン・ジグマン


キャメロン・ディアス  サラ・フィッツジェラルド
アビゲイル・ブレスリン  アナ
ソフィア・バジリーヴァ  ケイト
ジェイソン・パトリック ブライアン
エヴァン・エリングソン  ジェシー
キャンベル・アレグザンダー  アレック・ボールドウィン
デ・サルヴォ判事  ジョーン・キューザック
トーマス・デッカー  テイラー
ヘザー・ウォールクィスト  ケリーおばさん
デビッド・ソーントン  ドクター・チャンス


えっ?「タイトルが悪い?」
まあ、そう言わずに。イヤ、私もそう思っていたけれど・・・。
うん、確かにタイトルが悪い。だけど、『きみに読む物語』の監督、ニック・カサヴェテスに、キャメロン・ディアス、そして『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン、と言われたら、多少とも映画好きを自認する人なら、きっと反応しれくれるハズ。。。なんて思う。
で、私はと言えば、「しこたま涙を絞り取られた」と言った感じ。まさに『きみ読む』のように。

自分の娘を助けるため、マッチする臓器提供者といった名目で作られた娘・アナ。
彼女の側から見れば確かに人間とも思われていないような、非人道的なやり方でもって搾取され続ける人生。

考えさせられるタイプの重い物語というより、むしろ一つの幸せな家族の姿、というものが一番印象に残る、温かい物語だった。

自分の体のために姉の命を見殺しにする行動を取るアナ、姉ケイトのためにアナに犠牲を強いる母サラ・・・。一見すれば勝手な行動を取るように見えたものの、物語が進むにしたがって、みなそれぞれに思わず共感してしまうような作りになっている。共感できない嫌な人物は登場しない。

本当は、それぞれが別の誰かを思いやるがために、何か齟齬が出来、溝が出来ているものの、しかし本当には、一つの団結した固い家族の絆、というものが見えてくるのだった。そして、その温かさにやられてしまった。
負けた・・・。

姉・サラの気持ちを見抜いておきながら、「私は妹なんだから、いつも精一杯力になる」と言った、妹・ケリーの一言ですら、心に残るし、
また、女判事のジョーン・キューザックですら、深みのある人間性を感じさせる。

テイラーとのエピソードでは「これでもか、これでもか」というほど涙が出てくるし、
何より「サマーキャンプに行った時と同じで、右のシートに座る」の台詞は本当にズルイ。。。

ここには悪い人が一人も登場せず、だからこそ、悲しい物語なのに、心地よく見れてしまうのだ。


P.S.ところで、余談だけど、トビー・マグワイヤが出ている映画がかかっているシーンがあったけれど、あれって『カラー・オブ・ハート』だよね。
この映画も、本当イイ映画なので、まだ見ていない人は是非!

ストーリー・・・
11歳のアナは、白血病の姉・ケイトを救うために、臓器を提供するドナーとして“創られて”この世に生まれてきた。愛する家族のためなのだから当然と疑わ なかった母は、ある日、衝撃的な知らせを受ける。「自分の体は、自分で守りたい。もう、姉のために手術を受けるのは嫌。」と、アナが両親を訴えたのだ。一 体何故、アナは突然大好きな姉を救うことをやめる決意をしたのか?そのアナの決断の裏には、驚くべき真実が隠されていた・・・

私の中のあなた@映画生活

 

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コメント(53件)

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