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メアリー・ブレア展に行って来ました!

メアリー・ブレア27/18(土)〜10/4(日)まで、東京都現代美術館にて開催されている、メアリー・ブレア展に行って来ました。

「ウォルトが信じた、ひとりの女性ー。」

ディズニー・スタジオでコンセプト・アート・ディレクターを担当していた、メアリー・ブレア。
左画像のような、「不思議の国のアリス」を初め、「シンデレラ」、「ピーター・パン」などのアートを作成。彼女のイマジネーションの世界を元に、ディズニー・アニメーションが作られていった、というわけなんですね。

メアリーの描いた絵は、きちんとアートしてました。
私は思わず、メルヘンちっくでおとぎ話的なものを想像していたのだけれど、意外やそうでもなく、心の中の影の部分に入りこんでくるような、内省的なものも多くあって驚きました。
思わずその世界に魅入られてしまうような、心に響くアートになってました。

それからもう一つ、彼女の仕事として忘れていけないのが、イッツ・ア・スモール・ワールドのコンセプト・アート。
こちらは、一度子育てのためにディズニーを辞めた彼女が、再び新しいアトラクションの作成のために、呼ばれていって作ったというものです。

イッツアスモールワールド2ディズニーランドの中でも、イッツ・ア・スモール・ワールドのイメージが自分の中では大きいのだけれど、皆さんはいかがでしょうか。
あの幾何学模様のような建築物をすぐ思い浮かべます。
あれはまるっきり彼女の世界だったんですね。

イッツアスモールワールド1コチラの方は、カラフルなかわいい世界。
とはいえ、私は正直、この手のタイプのものは門外漢でして・・・。
「イッツ・ア・スモール・ワールド」の良さは、子供の頃からはっきり言って全然分かりませんでした。
一度、男友達二人とディズニーランドについて話したことがあるんですが、「イッツ・ア・スモールワールドの良さだけはサッパリ分からん」と言ったら、二人に「カワイイじゃ〜ん!」と言われ絶句したことがあります(苦笑)「こいつら、男のくせに」なんて。

大学の頃に来た時は、朝まで飲んだ友人と翌朝その足で行ったことがあるのですが、その中の一人がウィスキーボトルの小瓶を抱えたまま、ここのアトラクションに入りました。酒臭い私たちは、思いっきり来ちゃいけない人たちのように思えました。最低の酔っ払いぶりで、我ながらなんだか可笑しかったけど。あのときほど、居心地の悪い思いをしたことはありません・・・。とほほ。

メアリー・ブレア1やっぱり、一番私の好みだったのは、『不思議の国のアリス』!
物語のテーマとしても、自分の心にしっくり来るものだから余計かもしれないのだけれど、あの不思議な夢の世界を旅する感じが本当に好きです。

それから、彼女の書いた絵本二つ。
一つは、『わたしはとべる』で、こちらの方は本当にかわいくて一枚一枚が本当に素敵。

ちいさいおうちそれからもう一つが、『ちいさいおうち』(文・バージニア・リー・バートン)。
私はこの絵本が子供の頃、一番好きでした。私にとって忘れられない絵本と言えばこれのみ。大きくなって、大人になって後も、「またあれが読みたいなあ」と思って探したぐらいでしたからね。
これを読んだため、本当のことを言えば、いまだに都会が嫌いだったりします・・・。今、東京なんかに住んでるけど。

今回この美術館を見て、私はこの後、彼女の一言が忘れられなそうです。それは、
「私は“3つの仕事”をした。妻であり、母であり、そして、プロのアーティストだった」
という言葉。

アーティストとして、破綻した人生を送り、苦しみながら自分のアートを実現させていった人は、これまでの自分にとって、一番心に残るアーティストであることが多いけれど。
一方で、女性として、その生き方として、自分の人生とアートを円熟させていった彼女のことは、
とても羨ましく、かつ上手に生きるお手本のように思ったりもします。
だからこそ、こんな心和ませられるアートを描ける人なのだ、と思ったり。


メアリー・ブレア・・・
オクラホマ州生まれ。カリフォルニアのシュイナード美術学院を卒業後、水彩画家としてそのキャリアをスタートさせる。1939年にディズニー・スタジオに 入社し、コンセプト・アートなどを担当。その後、ウォルト・ディズニーらと共に訪れた南米への旅を経てその才能が開花。「シンデレラ」(1950年)、 「ふしぎの国のアリス」(1951年)、「ピーター・パン」(1953年)などでカラー・スタイリストとして活躍。素晴らしい色彩感覚を活かして数々の功 績を残す。ディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインも担当した。また、絵本の挿絵や多くの広告デザインの実績な ども残しており、特に挿絵を担当した絵本『わたしはとべる』は現在も世界中で親しまれている。


 

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コメント(6件)

  1. ああ、ちいさいおうちの絵は彼女だったですか〜ワタシも忘れ得ぬ本です。。
    今よりも昔の方がずっと都市は人に厳しかったのではないでしょうか。特に近代とかは。
    日本の江戸は例外かも。
    ところでお帰りなさいませ?

  2. これは行っといたほーがエエですよ 「メアリー・ブレア展」

    メアリー・ブレア展
    2009.7.18-10.4 東京都現代美術館
    http://www.ntv.co.jp/mary/
    挿絵やら絵コンテやらビジュアルデザインやらとARTとの違いはよくわかんないんですが、機能性のある無しとか商業的な道具とか、そーゆーのんと哲学みたいな無駄なもんが入ってくる…

  3. メアリー・ブレア展 The Colors of Mary Blair

    メアリー・ブレアは、長年にわたってウォルト・ディズニーを支えたデザイナーである。
    特に1940〜50年代のディズニー長編アニメの黄金時代に??.

  4. お帰りなさい〜♪
    私も早速行ってきました。
    質量とも予想以上の素晴らしさで、閉館時間がどんどん迫ってきて焦りましたよ。
    終わるまでにもう一回くらい行きたいですね。
    グッズも欲しくなるものが一杯でした。

  5. manimaniさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    おー!manimani氏も、『ちいさいおうち』覚えていらっしゃいますか!
    私は小さい頃、この絵本ばっかり、繰り返し繰り返し読んでいましたよ。
    いまだと『かいじゅうたちのいるところ』や『100万回生きたねこ』なんかの方が好きなんですが、子供の頃読んだ記憶、ってのは最強ですね。
    都市生活全てを否定するつもりはないんですが、この絵本のように、都市開発で次々に周りに建物が立っていって、どんどん空気が汚れていく様を描かれると、なんだか、胸が痛みますね。
    人間が自然の中で共生している存在、とは思えなくなってしまうんですよ。

  6. ノラネコさんへ
    ただいまです〜♪コメントありがとうございました!
    ノラネコさん、早速行かれましたか!そして、満足されましたか〜♪
    そして、ノラネコさんには珍しく、この記事をお書きになったのですね!早速遊びに行かせていただきます。
    本当、たくさんの作品が展示されてましたね。
    こんなにたくさんあるとは思わなかったので、意外でした。
    おお、また行かれますか!




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