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テラートレイン ▲71

terrortrain’08年、アメリカ
原題:Train
監督・脚本:ギデオン・ラフ
製作:レス・ウェルドン、ダニー・ラーナー
製作総指揮:アビ・ラーナー、ボアズ・デイビッドソン、ダニー・ディンボート、トレバー・ショート
撮影:マルティナ・ラドワン
音楽:マイケル・ワンドメイカー
編集:アラン・ジャクボウィクス

ソーラ・バーチ  アレックス
ギデオン・エメリー  ウィリー
デレク・マギヤー  トッド
ケイヴァン・リース  シェルドン
グロリア・ボトシス  クレア
マイク・ストラウブ  マックスウェル
コイナ・ルセバ  ドクター・ベリスラワ

ストーリー・・・
大学のレスリングチームに所属するアレックスたちは、リトアニアでの試合の後に飲み明かし、翌日の列車に乗り遅れてしまう。だが親切な女医に助けられ、別の列車に乗ることができた。車内でくつろぐアレックスたちは、ゲームで負けたアレックスの恋人・トッドを裸のまま車内を走らせる。しかしいつまでたっても戻ってこないトッドを彼女たちが探しに行くと・・・

うわあ!電車を通る音が時々するこの映画館、シネパトスでは、この映画には最適の環境だったのかも!
なんたって、電車の音が二倍ですよ!
ただね、せっかく電車が止まるシーンが一箇所あるんだけど、そこでも電車の音が鳴り響いていたけどね!ww
(「あちゃー、今来ないで、電車!」)

間抜けなゲームに興じて、若者が外国で不運な目に合うホラー、というのは思わず『HOSTEL』を思い出すし、よく勉強している、という感じで好感が持てる。特に前半部分の物語冒頭についてユックリ語るところなんかは、とてもイイ感じだ。全員が全員、間抜けなのではなくて、中には真面目なヤツも居たり、恋人同士の関係性を描いたりと、その辺りも抜かりがない。
アマチュア・レスリングの試合のためにリトアニアに来るのだけれど、飛行機に乗り遅れたがために、他のトンでもない列車に乗らざるを得なくなってしまう。英語が全く通じない、という前提も良いし。

飛行機に乗り遅れた理由、というのが、前夜にハシャいでマリファナ・パーティに興じていたためなのだけれど、仲間数名だけではなく、見張りに立っていたはずの男・ウィリーもクラブに偶然行くことになったり、翌日遅刻してきたことに対してガミガミ文句言っていたはずの、コーチも一緒にそのいわくつきの列車に同乗することになってしまう。こうした、仲間たちの“偶然さ加減”“バラバラ加減”はホラーを面白くするポイントじゃない!?なんて、すごく高得点の出だしだった。

’80年の『テラー・トレイン』のリメイクということなんだけれど、ほとんど脚本は書き直してあって、オリジナルに近い。
問題なのは、その先だった・・・。ゴアシーンの多くは、とても強烈なはずなのに、もったいないことに、残酷さを少しも感じられない。goo映画の説明では、「ソフトなスプラッタ描写」とまで言われてしまっているぐらいだ。これだけ頑張ってゴアシーンを描いているのに、見せ方が足りないがために、見ているこちらが退屈する類の画になってしまっている。
さらには、緊張感の持続と緩急のつけ方が粗く、ポイントがズレてしまっていた。そして物語の流れを説明づけるのが非常に下手。
音楽の使い方などは、結構気を配っていて、やりたいことがこっちに伝わってくるだけに、そのツボの外し具合が逆に気になってしまうのだった。

最後は、「成長物語ですかー!」とニンマリする場面もあって、可笑しかったけど。
恋人トッドが伝授してくれたチョーク責めに、オリジナルネーミングがもしあれば、★一つオマケしたと思うなあ・・・。

 

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コメント(9件)

  1. おお、本当にホラーが好きなんですね。
    行間から愛情がにじみ出ている様な気すらします。
    僕はなんだか列車(映画)にノッて行く事ができずに
    ホームに置いてきぼりになった様な感じでした。
    あ、死なずに済むのか!
    「ホステル」に似た感じというのは同感ですね。
    あのくらいの爆発力があれば私ももっと楽しめたんですが・・・

  2. さんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    これ、見ている人少なそうですね
    いやーしかし、これをパトスで見ずに、何をパトスで見るべきか!
    ぐらい言えば良かったかなァ〜なんて思っちゃいました。
    そうですか?ホラー愛?わはは♪
    そうそう、最初の方、『HOSTEL』みたいで。こういうところをゆっくり描くのっていいですよね☆
    今後はこういうの、流行りそうですよね。
    確かに、電車に乗り遅れずホームに居たら、死なずにすみますね☆
    『HOSTEL』でも電車は帰りで出てくるんですよね。そこで偶然加害者の一人を見つけるんでした。

  3. テラートレイン

    (原題:TRAIN)
    【2009年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★☆☆)
    1980年に公開されたサスペンス・ホラー「テラー・トレイン」(原題:TERROR TRAIN)をリメイク。
    東欧を走る逃げ場の無い列車の中で起こる惨劇を描いたサバイバル・ホラー。
    国際大会出場のため、東ヨーロッ…

  4. こんにちは、とらねこさん♪
    何だかホラーネタでしかお邪魔してない気が…(笑)。
    (あれ〜、そんなはずはないんだが…)
    ま、今は倫理とかいろいろ規制が厳しくなってるんでしょうけど、頑張ってるグロ映画も多いですもんね。
    そういう意味では本当もったいない。
    でもホラー初心者には、ちょうどいいくらいなのかな?
    ちょっとしたスパイスが一つ入るだけで、だいぶ変わったりするんですけどね〜。
    もったいない、もったいない。

  5. ともやさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
    ちょっとお久しぶりです♪
    最近来てくれなかった気が・・・って、私はバーのホステスか!
    でも、嬉しいですー♪特にこの作品は、きっと見ている人が異常に少ないはずだから!
    うん、そうですね。ちょっともったいないところのあるホラーでしたね。
    うーん、最近のホラーって、基本的に出来が良いものが多いという証拠なんでしょうね。

  6. こんばんは♪
    パトスには、その特異なテロワールを完璧に理解した凄腕のソムリエが居ますネ!
    「おぉ…おぉ…」(遠峰一青風)と思わず感嘆の声をあげてしまうこの絶妙なマリアージュはどうだ!と
    このプロットで俺が監督やったらあと3倍は面白くなるね、と思わせる絶妙なC級感とパトスの場末感の相性の良さたるや!
    3倍増しにしかならない微妙な頭打ちっぷりも含めて素晴らしい
    電車繋がり絡めるあたりも心憎いばかり(笑)
    >「成長物語ですかー!」
    無敵超人化→恋人直伝の必殺技(確かに技名欲しいっスねーw)でトドメ→試練を乗り越えてちょっぴり自信を取り戻したワ・タ・シ☆
    オチには驚愕しました…良い意味で(笑)
    バチ子とスカソン嬢の今をみるに
    リアル『ゴーストワールド』その後
    みたいで切ない気持ちになるんですが…
    本作のように輝きを取り戻して欲しいですねぇ
    バチ子には(笑)

  7. みさま
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    おお、踏んじゃいましたか、この地雷を!わざわざ地雷だと分かっていてもなお!さすが、男前ですね〜!
    もうね、ジョイシネマなくなるなんて聞いたら悲しくて私。今後、もっとパトスに通おうかなあ、なんて考えています。
    凄腕ソムリエと来ましたか!う、だめだ・・ワイン分からないから言葉が出てこない。シャトー・ロートシェットぐらいなら知ってます。『お天気お姉さん』の影響でそれだけ覚えました(笑)
    >オチには驚愕しました…良い意味で(笑)
    成長物語っぷりには、少し驚きましたね♪教えられたトッドのチョークの描き方の丁寧さには悶絶しそうになりませんでした?「んな丁寧にやらなくたって、分かっとるわ!!」って。私は出るのはまだか、まだかと待ってしまいましたよ。
    >このプロットで俺が監督やったらあと3倍は面白くなるね、と思わせる
    そうなんですよねー・・・。なんか、自分で撮ってみたいな、と不思議に思わせる何かがありませんでした?「そこ、ちがーう!」って(笑)なんか添削先生な気持ちになりましたよね。
    >リアル『ゴーストワールド』その後
    あー!それ言っちゃいました(笑)?ついつい頭をヨギっちゃいましたよねー。スカヨハとのあまりの距離の違いに(泣)
    でも私、『ゴーストワールド』ではスカヨハより彼女の方が好きだったんですよー。そして、あの作品のブシェーミが時々見たくなるんですよね〜、たまに借りたくなるんです(笑)
    あの日記に描かれたブシェーミが泣けるんだこれが!んで、『コン・エアー』とか『レザボア』とか『ファーゴ』とか『ハードロック・ハイジャック』でブシェーミ祭りね(笑)
    バチ子は、『穴』は結構面白かったから期待してたんですよねー。

  8. コピーがいかしてますね
    『地獄の車窓から』
    なんだか男ひとり、風に吹かれて自由気ままな地獄ぶらり旅に出かけたくなりましたよ
    そうです。旅は男を一回り大きくするのです
    生きて帰ってこれないかもしれませんけどね・・・

  9. SGA屋ゴア一さんへ
    こちらにもコメントありがとうございます〜♪
    そうですね!このコピー、なかなかですね。
    『地獄の車窓から』って
    地獄ぶらり旅ですか、SGAさんが東京に来る時、ちょうどそんな感じなんでしょうか(違うか




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