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ルーブル美術館展に行って来ました!

ルーブル美術館展上野公園にある、国立西洋美術館にて。
「ルーヴル美術館展 -17世紀ヨーロッパ絵画」。
今回は日本初公開作品が約60点も含まれているらしい。
そして、海外にもこれまで門外不出だった、“ルーブルを初めて出る約30点”があるとか。
それは見逃せないゾ!と。
2009.2.28 〜 2009.6.14 まで。



入ってすぐに目に付いたのが、アブラハム・ミニョン『ジョウビタキの巣』
死んだ魚や、まだ生きている魚、それを狙うカエル。リスや小動物が逆さになって吊るされている姿、奥に据えられた銃口。
静物画の形を取り、人間は誰も出て来ないのに、争い合う人々を描いた作品だった。面白い。

それから、17世紀スペイン派の『法悦のフランチェスコ』
無名の作品なので、誰が書いたものなのかは分からないのだけれど、暗い色彩の迫力のある作品。ユラリと天を仰ぐフランチェスコの姿が印象深く、強烈だ。

ルイス・トリスタンの『法悦のフランチェスコ』、こちらも同時に出されている。構図が似た作品ではある。
フランチェスコの法悦は、いろいろな人に何度も描かれているものだけれど、このトリスタンの“法悦”を見た、17世紀スペイン派の無名の誰かが、インスパイアされて描いたのかも。なんて想像することが出来る。このフランチェスコは、他の人の作品と全然違うの。トリスタンのフランチェスコは1620年頃、17世世紀スペイン派の方は1650年頃、と言われている。

神々しさを描くのではなくて、まるで問いかけるように、強いまなざしで天を仰ぐ姿。心に残るものとなりそう。

トロイアを逃れる人々を導くアイネイアス











ルーベンス 『炎上するトロイアを逃れるアイネイアス』

まるで映画の1シーンのようにいろいろなことを想像してしまう。
戦火のトロイアから人々を導く行動を取った、この時のアイネイアスの言った言葉は、十分に説得力のあるものだったのだろうか。人々の表情はどうだったのだろう。優しい絵を描くルーベンスが、この時何を思っていたのだろう・・・。

クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス














クロード・ロラン 『クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス』

船に当たった光が本当に眩しくて、素敵な作品。ウットリ。
グーニーズを思い出しちゃった。素敵な夕日。

メランコリアドメニコ・フェッティ
『メランコリア』

本の上にある骸骨を抱え、指で頭を支える姿。この人の表情がすごい。取り憑かれているようにものを思う姿。

外に一歩踏み出せば明るい世界が開けていて、それは遠くまで見渡せるほど広い世界に繋がっているのに、
地球儀は暗い部屋の中にある。その傍に砂時計、どれだけ多くの時間をここで費やすのだろう。
これを見て自分の姿だ、と考える人は大勢居そう。
今回、一番心に残った絵。



アンドロメダを救うペルセウスヨアヒム・ウテワール
『アンドロメダを救うペルセウス』
















思う存分長い間見惚れていたい、素敵な絵。
アンドロメダがすごく綺麗なの。
ファンタジー好きの自分には、幻獣の色使いにもウットリ。

英雄ペルセウスの物語は、ゴルゴン退治の話を片っ端から調べたことがあったので、自然、私はペルセウスについてはギリシア神話をよく読んだの。(メドゥーサが好きなのよね。)
自分の頭の中にあった本だけの世界が、まるで映像化されたような感激さで、しばし時間を忘れてしまった。大工ヨセフ
ジョルジュ・ラ・トゥール
『大工ヨセフ』


写真でしか見たことなかったこの作品を見れて嬉しかったな!
こんなに実物が素晴らしいなんて、やっぱり絵の本物の凄さは違う。

ろうそくの光が当たる様に、これほど感激できるなんて。
これはオススメ。







レースを編む女フェルメール 『レースを編む女』

こないだのフェルメール展では、人が大勢居すぎて、よく見えない最中、人々の頭と頭の間を覗き込むようにして見なきゃいけなかったな。すごく大変だったし、人疲れした。
ちょっと苦々しく思い出しちゃったりして。

ルーヴルにある2点のフェルメールが見たくて、世界から人が訪れる、と言われているらしい。
それも納得。見ていてこんなにも時間を忘れ悦びに浸れるんだものね!

縁なし帽を被り、金の鎖をつけた自画像ルーブル初出の作品の一つがコレ。
レンブラントの『縁なし帽を被り、金の鎖をつけた自画像』

レンブラントが大好きな自分には、写真で何度も見て馴染みのあるものだったけれど。

レンブラント、27歳の時。
1633年。

去年公開のグリーナウェイの映画『レンブラントの夜警』は、評判はそれほど良くなかったなあ・・・なんて思い出す。
まあ私は、去年のベスト10に入れたんだけど。レンブラント好き、グリーナウェイ好きにはオススメの映画だったよ。良かったら見てみてね。

 

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コメント(7件)

  1. こんばんわー。
    ご鑑賞のとらねこさんも満足なご様子・・・わっちも観に行きてぇでやんす
    ふむふむ、6/14までっすか
    まだ余裕ありますね・・・館内はそーとー混んでました?
    明日は・・・というか、もう今日ですね
    ボクはテオ・ヤンセン展を観にいく予定です
    「誰でもピカソ」で知ったんですけど・・・子供心がくすぐられたというか
    とにかく間近で見ないとなーと思いまして
    一応、公式HPのアドレス http://www.hibiya-patio.jp/theo/
    スゴクないすか、これ!?

  2. サイさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    サイさんは今日テオ・ヤンセン展に行かれたのですね!
    私もHP早速見に行きましたよ、とっても面白そう〜!
    私も、見に行きたいなあ、サイさんのチョイスもとっても素敵ですね♪
    サイさんの趣味ってなんだか自分にヒットするものが多いんですよね、コメントくれるところもいつも予測がつかなくて楽しいし、目の付け所がすっごくサイさんらしい視点、って感じで面白いな。
    私も誰か一緒に行く友達が居れば、是非行ってみたいなあ、って思います^^*
    で、こちらですが、館内はそれほど混んでなかったですよ。テオ・ヤンセン展は混んでいたんでしょうか?

  3. きゃは。
    こんばんわww
    テオ・ヤンセン展、行って来ました♪
    感想は正直なところ、ちょっと物足りないかなーと
    展示場自体さほど大きくないから展示物も思ったより少なくて・・・
    展示物にそれぞれ動いている映像があるのかと思ったらなかったし
    流している映像も販売してるDVDからの物みたいだったし・・・
    ただ、HPにも載っているアニマリス・オルディスというのには実際に触れて動かせるのね
    足首の部分とか駆動する所が間近で見れたのには感動
    あと映像で見られるんだけど木材で作った大きめのヤツがありまして・・・
    それなんかはガンダム世代が見ると「おぉ、スゲー、乗ってみてぇ!!」と
    思わずにはいられないモノとかもありました
    「ワルキューレ」見ました
    こちらは楽しめました。監督がブライアン・シンガーなのに気付いて納得
    事実に基づくってんだからスゴいなーと思いました

  4. サイ5150さんへ★
    こんばんは〜♪そっかー、思ったより小さかったんですね!
    こういう展覧物って、小さいものの時もあるんですよね。
    この木の作品を見て、ガンダムっぽさを思い出されたんですね。
    私は実はHPを見た時、ハウルの動く城に出て来たおっきい船を思い出したんですよ。
    木という有機物で出来ている、っていうのがいいですよね。
    ワルキューレ、見たんですね。これ結構評判いいみたいですね。
    そうそう、ブライアン・シンガーなんですよ。

  5. レンブラントは、やっぱり佐藤蛾次郎に似てると思います
    グリナーウェイはあのあと「今度はラジルでポルノを撮ります」とか言ってたけど、いまどうしてらっしゃるんでしょうかねー
    いま六本木でこんなのもやってるみたいですね
    http://www.asahi.com/louvre09/index.html
    ルーブル関連の展示も一年おきくらいでやってるけれど、同時期にかぶってしまうのは珍しいんじゃないでしょうか
    わたしが個人的にひかれてるのはもうちょっと先のこれ
    「海のエジプト展」 6月27日〜9月23日 
    http://www.asahi.com/egypt/
    「海底からひきあげられた」というところに、わけもなくワクワクするのであります

  6. SGA屋さんへ★
    こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
    ハハハ!佐藤蛾次郎似てますかね?レンブラント。言われてみるとちょっと似てるかな?
    新作はどんな作品なんでしょう!楽しみですね。ポルノなんて言ってたんですか。
    >六本木のルーブル博物館展
    そうなんですよ!私もこれ、実は先週の土曜日に気付いたところでした。
    『美の巨匠たち』という、私が4年前から毎週欠かさず、唯一録画しているTV番組があるのですが、そこでホーホストラーテンの『部屋履き』を取り上げていました。
    今「ルーブル博物館展にこの作品も来ている」ということだったので、「えっ私見てないぞ」と思って調べたら、やっぱり上野の国立博物館に来ている71作品には無く。そこで初めて六本木の“新国立博物館”の存在を知ったのでした。
    記事につけ加えようかな、とも思ったのですが、ただでさえ長すぎる記事だったので、やめてしまいました。もうUPしてしまったし。
    誰かに言われたら、言おうかな、と思ってたんですよ。そしたらちょうどSGAさんが(笑)・・・ありがとうございます♪
    >海のエジプト展
    これも私、電車の壁の広告を見て、オッ!と立ち止まって見てました。
    SGAさんもこちらが、楽しみなんですね!私も見たいなあ、とは思うのですが、いかんせん横浜なんですよね。横浜でやるものだったら、東京にも後でムーブしてくるかなあ、と。
    でもでも、早速HPのブログパーツは貼り付けちゃいましたよ!へへへ♪

  7. これ宝石箱でしょ 「レースを編む女」フェルメール 

    ルーヴル美術館展、全く興味が無かったのですが、フェルメールの「レースを編む女」が一緒に来日されるとゆーんであれば 話は別
    当然であるが一点狙い 他のめんどくさそーなゴテゴテしたガラクタは全て素通り
    だっておっちゃんのハードディスク容量はめっさ少ないけんね…




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