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13 thirteen 男が女を殺すとき ▲25

男が女を殺すとき「バレンタイン」だとぅ?
んなこたぁカンケーねぇ!とばかりに、13日の金曜日の、前夜祭と後夜祭を行う私。てへ。
さて、後夜祭の始まり始まり〜・・・と言っても、私一人しか喜んでないんですけど(苦笑)、今回はこのシリーズでも、オススメの一本をば。



これまた本当に素晴らしかった。
こういうのがあるからこそ、このシリーズを見て良かった、とつくづく私は思ってしまう。
前作のマスターズ・オブ・ホラー、『ゾンビの帰郷』も素晴らしかったジョー・ダンテ監督作。

ストーリー・・・
地球温暖化が進み、「ペンギンが50年後に絶滅する」と言われている未来。
折りしも、ラセンウジバエが大量発生し、その解決法のために、遺伝子操作をすべくとある方法を摂ったところ、生態系は崩れ、その種は絶滅してしまったことがあった。
そんなある日、フロリダのジャクソンビルで、1000名を超える女性が一挙に殺されるという、集団暴力事件が発生。犯人は全て男性だった。
ジャクソンビルだけではなかった。そうした集団暴力事件は、地球上の熱帯ベルト上に相次いで発生していた。
ベラやアラン(ジェイソン・プリーストリー)を始めとする伝染病学者たちは、これをウイルスの一種と判断し始めていた。
ラセンウジバエの解決法を誰かが人間に適用したものではないかと疑い始めていたのだ。男性の性的興奮した感情が暴走し、女性に対し過度に攻撃性を示した結果、このような惨事が起きてしまう。男性はこれに感染すると、まるで人が違ったように変貌してしまうのだった。彼らの内の何人かは、「神の声を聞いた」という。
これは人間種族全体に対する、怖ろしい制裁なのか、最終ウィルスなのか・・・。

シーンが変わる時に差し挟まれる、TVの砂嵐の映像、これが効果的に使われていて、何ともクールなラストシーンに繋がっていた。
砂嵐の中で浮かび上がる、「地球、12月」の文字。

皮肉的で、何とも絶望的な描き方なのに、後味が全然悪くなく、むしろすごくカッコいい。見事すぎる。

「地球は、エデンの園。人間は害虫だ。
誰かが駆除業者を派遣したのだろう」

という言葉が、ラストシーン間際に印象的に響く。

途中、何人かが見たという「天使の姿」が、こんな風に繋がってくるとは・・・!
あんなチープな映像で、こんなに素晴らしいものを見た、という気持ちにさせるところも、感激してしまう。

地球温暖化と、増え過ぎた人間に対する警鐘。
さらに、フェミニズムに対しても、痛烈な皮肉が効いている。

物語って、「想像力の産物なんだ」、と改めて自分は感激した。
自分がSFを、ホラーを好きな理由、それはやっぱりこういう自由な想像力でもって、物語が描かれるところだと、改めて感じる。

「リアリティのない描写が苦手だ」、という人にも、この作品や『ゾンビの帰郷』を見てもらいたい、と心から思う。

 

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コメント(6件)

  1. 13 thirteen/男が女を殺すとき

    (原題:THE SCREWFLY SOLUTION)
    【2006年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★★☆)
    13人の映画監督がホラーを題材にした作品を撮り下ろしたTVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」。
    本作は第2シーズンのエピソード7。
    ラクーナ・シェルドン名義で執筆されたジェー…

  2. こんばんは、とらねこさん♪
    もともとホラーやSFってアイデア勝負やコンセプト重視ってところがあるから、50分弱のドラマと相性良かったりするんですよね〜。
    映画にするまでもないけど、秀作を発表するいい場所なんで、『マスターズ・オブ・ホラー』は第2シーズンで終わらせずに、復活してほしいですよね。
    さてともやもそろそろ中断している「13 thirteen」祭りを復活させようかな…と(笑)。

  3. 「13 thirteen」を観たぞ!その1

    一部のファンの間では話題沸騰の海外ドラマ「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズ。1

  4. おおおおお、またアップしたのですねぇ。
    コレ、面白かったですよねぇぇ
    想像以上にシリアスな展開だったのでビックリです。
    最後も、映像としてはチープかもしれないけれど、心掴まれる展開でござんした。
    『ゾンビの帰郷』も面白かったし。
    サード・シーズン、ジョー・ダンテには是非とも参加して欲しいところです。(もう作られているのかしら)

  5. ともやさんへ★
    おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
    本当!おっしゃる通りだと思います。アイディア一発勝負の50分、ですよね!
    だからこそ、その一瞬で想像力の無限を感じることが出来る、と言えなくもないのですが。
    この短い間に、インパクトを残しつつ、テーマ性を持たせることが出来るのも、全て技量にかかってくる所もあったりしますね。
    そうですね、このシリーズ終わってしまうの惜しいのですが、
    もし次に「懐かしのあのシリーズ」が復活するとしたら、『トワイライト・ゾーン』辺りじゃないか、なんて思ったりして。
    どうでしょうかね。

  6. となひょうさんへ★
    おはようございます〜♪コメントありがとうございました。
    そうですね!シリアスだし、社会派だし、かといってホラーやSF的なものを期待して見ても、ちゃんと面白かったです。
    第3シーズン、あるのかな?これ。
    ジョー・ダンテは早く新作が見たいですね。いやその前に、コンプらなければいけませんね!
    フィルモグラフィーを見たら、私見てないのが結構ありました。




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