rss twitter fb hatena gplus

*

82●P2

P2アレクサンドル・アジャ脚本・製作のホラー!なんて聞いたら、「期待した割にそれほど怖くない」ってことになりかねないかもしれないけど。
本当に怖いのは、ウェス・ベントリーの顔だった・・・^^;



ストーリー・・・
クリスマスイヴのNY。残業を終えたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)はホームパーティへ向かうために車に乗り込むが、エンジンがかからない。駐車場の警備員・トム(ウェス・ベントリー)に車を診てもらうが、やはりエンジンはかからなかった。しかもビルが施錠されていてしまい、外にも出られなくなってしまう。それを知り途方に暮れていたアンジェラは、直後、薬で何者かに眠らされる。そして気が付くと、そこには手錠をはめられた自分と、サンタ姿で微笑むトムがいた。・・・

’07年、アメリカ。
フランク・カルフーン監督・脚本、
アレクサンドル・アジャ(『ハイテンション』、『ヒルズ・ハブ・アイズ』)脚本・製作。

今ホラー界で誰が一番楽しみか!?って言われたら、フランスの若き新星、アレクサンドル・アジャコング・・・違った。
基本的な怖がらせ部分に、決して手を抜かず、キッチリ怖がらせてくるところが、とっても好みだなぁ

前半は、監禁サスペンス。
後半は、追う者と追われるもの、というシンプルなソリッド・シチュエーションホラー。
人気のない、クリスマスイヴの地下駐車場、そこに閉じ込められる一人の女性。
本当に怖いのは、この惨劇の最中、楽しそうに飾り付けられたクリスマスの電飾だったり、
このストーカー男の孤独で病んだ心だったりする。

捕らえられて起きると、マリリン風のセクシードレスに身を包み、手錠をかけられているっていうこの恐怖。女性なら、背筋がゾっとしてしまうに決まってる!
(※マリリン風のドレス・・・『七年目の浮気』の時、ブワっと排気口からめくり上がる胸元の大きく開いたワンピース。)

ストーカー役のウェス・ベントリーは、『ゴーストライダー』では顔だけインパクトのある、弱っちい敵キャラ。
『サハラに舞う羽根』では、ヒース去りし後も、ケイト・ハドソンの心をいまいち掴みきれなかった、軍人としては優秀な男。

wesここでは、顔こそ一見、ハンサムなのに、少し口を聞けば、何故か
「コイツってモテないんだろうな」と相手に思わせるタイプの男。
たまにこういう人居るよね。顔が整っているのに、何故かモテなかったり、付き合ってもすぐにフラれたり。
何かが間違っているんだけれど、きっとその何かっていうのは、相手の女性にしか分からない何かなのかも。

怖いのはこのKYぶり。
手錠をかけられて、違う服を着せられて居るのに、
一見下手(したて)に“お願い”してくる、なんて本当に怖い!
このレイチェル・ニコルズ、演技がなかなか上手い。特に手錠にかけられたシーンの怖がり方は、一見に値する素晴らしさ。ここで、完全に陳腐に思えるか、それともリアルな恐怖が感じられるかは、こういう女優の演技の一つにかかっているのかも、と思える。

ま、いくらこんなにダダっ広いとは言え、たかが女一人、まーだキミ捕まえられないのかね。
なんて途中から心の中でツッコミを入れたりするものの、
随所随所、飽きてきたところで、違う展開を見せたり、なかなかの工夫を凝らしていて好感度大。
駐車場も、地下1F〜4Fまで、他にエレベータールーム(途中でシャットダウン)と、あとは駐車場警備員の部屋、そのぐらいしかないというのに、
閉じ込められた空間で、長い間追いつ・追われつの攻防が繰り広げられる。
ありがちっちゃーありがちなハズなのに、見せ方がなかなかに上手くツボを心得ている感じだ。

P2@映画生活

 

関連記事

『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義

80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む

『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの

一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む

『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究

去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む

『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン

心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む

986

コメント(26件)

  1. 「P2」

    5/10、残業禁止。
    クリスマス。アンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は残業で、帰りがいちばん最後になってしまう。
    エレベーターでP2(…

  2. アレクサンドル・アジャだから、きっと観るんじゃないかと思ってましたが…案の定?
    マリリンのめくれるドレスは「七年目の浮気」ですね。
    最近、先にTBもコメントもしてくれないみたいで、お忙しいのでしょうか…。

  3. P2

    「P2」P2/製作:2007年、アメリカ 97分 R-18指定 監督:フランク・

  4. こんにちは。
    この作品を見ている人が少ない気がして、もう上映も終わってしまったというのにノコノコと登場しまぁぁぁす。
    そうなんですよ。
    いわゆるホラー描写よりも、暗闇にボーっと浮かんだウェス・ベントレーの顔が怖かったです。
    >顔が整っているのに、何故かモテなかったり、付き合ってもすぐにフラれたり。
    はははっ、ここが面白かったです。
    確かに、もてそうで余りもてないイケメンって結構いますよね。
    この頃は、ユーモアのセンスもないとダメですもんね。二枚目なだけの男子より、二枚目半の男子の方がもてるかなぁなんて。芸能界を見ていても、そんな風に思います。ルックスが格好良いだけなんてーのは、もうオールドファッションですな。
    私は、最近は癒し系が好きです。今、気になっているのは「キター」の山本高広です。

  5. ボーさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    ああ、『バス停留所』は、大好きで、アメリカでビデオを買った作品なのに、思わず間違えて書いてしまいました。すいません。
    TBコメントは確かに、最近はこちらからはほとんど出来ていません・・・申し訳ないです。
    その上、お返しも本当に遅くて。。。ごめんなさいです。これからもよろしくお願いします。

  6. となひょうさんへ
    おはようございます〜♪コメントありがとうございました。
    お返しが遅くなってしまって、本当にすみませんでした・・。
    確かに、これって見ている人少なかったですよね!
    そういう作品て、TBコメントもらうのが、異常に嬉しかったりします★
    ウェス・ベントレーの顔、マジで怖かったですね。
    なんか見ているだけでムカツいてきちゃうんですよ、あの顔・・・。
    本当、ハンサムでモテない人って、気が利かなかったり、
    自分のことだけ喋りたいのが、バレバレなんじゃないかな、と思います。
    たまに居るんですよね〜。喋ってても、まるで会話になっておらず、独りよがりなんですよね。
    で、となひょうさんは山本高広がお好きなんですか〜。確かに癒し系ですね^^
    モノマネと言えば、映画の中でウェス・ベントリーがエルビスのモノマネしていましたけど、あのシーンだけは妙に浮いてて、笑えました♪

  7. なんせ、パトスとシアターNですからね。見ている奴は少ないです。
    今日、シアターNの1000円の日最終上映に行きました。場内は40人近くの入り!!
    んー。あの男の顔は、いかにも出世できなさそうなんですよ。
    女からも男からもダメダシくらって、可哀想です。

  8. P2

    6月25日(水) 21:10?? シアターN渋谷1 料金:1000円(水曜割引) プレスシート:300円 『P2』公式サイト 大きいほうのスクリーンを「少林老女」に取られていた。例の日本最小級のスクリーンで見る。 フランスのホラー男アレクサンドル・アジャがプロデュース。スプ…

  9. バラサ☆バラサさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    おお、結構入ってたんですか?すごいなあ。
    あの顔、確かに出世は出来無そうですね☆
    ウェス・ベントリーって、こういう役が似合うんでしょうか★
    演技がちょっといまいちだったんですけどね。

  10. 『P2』

    (原題:P2)
    —-またホラーだ。続くニャあ。
    「そう言わないでよ。
    見応えのある邦画がいくつも待機してるんだけど、
    ただ、喋るには少し気力がいる作品ばかり。
    で、サクッといけるこの作品から話そうと…」
    —-ふうん。そうニャんだ。
    まあいいや。
    ところで『P2』って…

  11. 椅子に縛り付けたまま車で激突!
    あれは痛い。
    まともに目を開けていられませんでした。
    警察が、気づかずに去っていくところも
    そうなるだろうと分かっていても
    やはりハラハラ。
    けっこうノッて観てました。

  12. えいさんへ
    こんばんは★コメントありがとうございました。
    そうですね、ノラせ上手な映画でしたよね。
    えいさんのおっしゃるような、偶然ではなしに必然を演出する、これって意外とホラーで忘れられがちな視点だなあと納得しました。
    確かに、警察が気づかずに去っていくところ、等々、演出が上手かったですよね。

  13. 『P2』 2008年39本目

    『P2』 2008年39本目 5/11(日) 泉コロナ
    クリスマスイブの夜。
    仕事が深夜にまで及んでしまった美人キャリアウーマン。
    姉夫婦のクリスマスパーティに出るべく急ぎ帰ろうとするが、車が故障。
    警備員が車を見てくれるが動かない。
    仕方なくタクシーを呼ぶも、今….

  14. こんばんは。
    良く出来た、良い意味でのB級ホラーでしたね。
    大好きです。
    ストーカー野郎のサイコぶりや、プレスリー・マニアぶりが良かったです。
    最初は逃げてばかりだったのに、後半反撃に転じてからの攻めっぷりも良かったです。
    ただ、クリスマスが舞台なのでクリスマスの頃に観たかったですね。

  15. 健太郎さんへ
    こんばんは〜♪こちらにもコメントありがとうございます。
    おー、健太郎さんはなかなかにお気に入りでしたか★
    私も、結構好きでしたよ。悪くないですよね、確かに。
    アハハ、プレスリーマニアぶりは笑えました。
    そうそう、前半と後半の変わり方も、ちゃーんと狙って描かれていましたよね!
    そうですね、クリスマスの頃に見たらもっといいだろうなあ・・

  16. こんにちは。又来ました。
    コメント&TBありがとうございます。
    もろB級でしたが、手を抜かずにきちんと作っていましたね。
    配給のミスでクリスマスには上映出来ませんでしたが、クリスマスの頃に深夜にTV放送したり、場末の映画館でレイトショウ上映するのにぴったりですね。
    絶対観に行きます。
    ヒロインがムダにエロいのもいいですよね。

  17. 健太郎さんへ
    お帰りなさいw
    こちらこそ、TB&コメントありがとうございます。
    >クリスマスの頃に深夜にTV放送したり、場末の映画館でレイトショウ上映するのにぴったりですね
    本当にそうですよね〜♪
    激しく同意してしまいます。
    ヒロインは、とても綺麗な胸の大きい人でしたね^^*
    私もちょっと興奮・・・って、なんでじゃ!?

  18. やっほいでーす
    前半の食事(といってもトム君しか食べてないけど)のシーンの演技や
    あのおっぱいに魅了されてしまい(笑)
    アンジェラ役の女優さん、好きになりました♪
    テンポの良さ、舞台設定、展開の構成など
    ほんとツボをおさえて良くできたB級ホラーでしたね
    あのシーンに「キャリー」を重ねた人も多いはず!?
    寒いのにあんな薄着に水かけられて、見ているこっちが寒くなりました
    へっくしょい!?

  19. サイさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    おっ今回は、これを見たんですね
    でしょでしょ、B級ホラーちっくで、なかなかに上手い見せ方でしたよね♪
    >あのシーンに「キャリー」を重ねた人も多いはず!?
    そうなんです!私もです!ストーカーにいつの間にか椅子に繋がれちゃう設定もまずそうですし、いろんな被害に遭うところ、もう本当これ『ミザリー』だよなあ、って思うんですよ。
    私は昔からかなりキングのファンなので、キングの影響には敏感だったりするのですが、いつもホラーのたびにキングの話ばっかりしてしまうのもアレなので、そこは毎回スルーしてまるべく書かなかったりしてるんです。
    それなのにこうやって、サイさんが分かってくれるところがまた、私にとってはすんごく嬉しいんですよ
    >寒いのにあんな薄着に水かけられて、見ているこっちが寒くなりました
    本当!見てて寒かったです
    「へっくしょい」って言い方にはちょっと笑っちゃいましたけど♪

  20. >>もう本当これ『ミザリー』だよなあ
    一方通行な気持ちは確かに「ミザリー」ぽくもあり・・・
    でも、「キャリー」を重ねたシーンは犬を○して返り血を浴びて
    血まみれになったところです
    白いドレスに血まみれで・・・「キャリー」のシシーさんみたいに怖くはないけど

  21. サイさんへ
    あはは、ちょっと会話がスレ違ってしまってすいません
    大好きな人をストーカーして、とうとう誘拐し、様々な恐怖を与えるところ、『ミザリー』との“タイトルの取り違え”もしくは書き間違いなのかな?と思ってしまったのですが、そうではなったのですね

    キャリーでは豚の血をバケツいっぱいにかぶされてましたけど、こっちでは確かに犬の返り血をものすごく浴びてました♪

  22. No.172 P2

    この映画を見た後に深夜残業が怖くなってしまうOLが
    増えてしまうかも…そんな事をふと考えてしまう。
    クリスマスの日に深夜残業、そして、地下駐車場に
    閉じ込められる。

  23. TB有難うございました。
    これを見たOLは絶対に深夜残業は
    しないでしょうね。
    それほど、リアルな恐怖を体現できますね〜
    しかし、あのスプラッター映像で
    好みが分かれるかもしれません。
    恐怖演出は見事でした。
    今度、訪れた際には、
    【評価ポイント】〜と
    ブログの記事の最後に、☆5つがあり
    クリックすることで5段階評価ができます。
    もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!

  24. シムウナさんへ
    いえいえ、こちらこそ!TBありがとうございました。
    コメントは、特に気を使っていただかなくても結構ですよー。
    そうですね、確かに、これを見たら深夜に残業するなんて恐ろしくなりますね。人気のいないビル・・いや、本当にありそうな恐怖ですよ!
    ところで、毎回この宣伝コメントをいただく度に、私聞かせていただいていたんですよ、「これは映画の評価なのか、その記事なのか、どっちですか?」と。それこそ毎度毎度、聞かせていただいていたのですけど。一度も返事がもらえたことはなく・・・そしてまた同じコメントがコメントが書かれてしまうんですね。
    記事を見たら、今回はどうやら少し変わって、記事の最後に「映画の評価」と書くようになさったのですね。
    ということは、映画の評価、と捉えて良いのですよね?
    あの本当に、私今後そのようにさせていただきますね、なので宣伝コメントは、今後書いていただかなくて構いませんので。

  25. P2

    P2
    2007年:アメリカ
    監督:フランク・カルフーン
    出演:レイチェル・ニコルズ、ウェス・ベントリー、フィリップ・エイキン、グレース・リン・カン、ステファニー・ムーア
    クリスマスイブの深夜の高層ビル。残業をしていたアンジェラはようやく仕事を片付け、急ぎ帰…

  26. P2

    2008年5月上映 監督:フランク・カルフン 主演:レイチェル・ニコルズ、ウエス…




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑