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53●非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

ヘンリー・ダーガーの謎孤高のアウトサイダー・アーティスト、ヘンリー・ダーガーの一生・・・

’04年アメリカ、ジェシカ・ユー監督・脚本・製作。
ダコタ・ファニング、ラリー・パインによるナレーションあり。



ストーリー・・・
1973年、ヘンリー・ダーガーというひとりの老人がひっそりと他界した。彼の死後、部屋を片付けていた大家は、15000ページを超える世界最長の小説と、数百枚に及ぶその挿絵を発見。「非現実の王国で」と名づけられたその小説は、子どもたちを奴隷として虐待している王国で自由のために立ち上がった7人の少女たち「ヴィヴィアン・ガールズ」の活躍を描いたものだった。しかし彼が作品を書いていた事を知るものは誰もいなかった。・・・

親類も友人もなく身寄りもないまま、掃除夫・雑役夫として、ひっそりと孤独な生涯を終えた知られざるアーティスト。
だがそもそも、彼の苗字はどうやって読むのか、「ダーガー」なのか「ダージャー」なのかすら、分からない・・・そんな話から始まる。
貧しくて施設に預けられ、知能障害を疑われて別の施設へ、転々とする子供時代。そして、親の死。誰にも愛されなかった子供時代が、誰にも愛されない大人へ成長する孤独な男。・・・

一人で部屋の中でブツブツ声音を変えて、自分だけの世界に没頭するヘンリー。
死ぬまで誰にも知られなかった15000ページに及ぶ大叙事詩。小説と数百枚の挿絵。
彼が死んで初めて、周りの人達は、彼がゴミをあさっていたのは、彼のアートのための題材探しだったのだと分かる。

「もし彼がお金持ちだったら、“変人”と呼ばれただろう」・・・。
「だが、貧乏なので、“狂人”と呼ばれた。」

極度の人嫌いで、決して誰に心を開くこともなく、自分だけの王国の中に棲み続けたヘンリー。・・・

こうした感じで物語は進んでゆく。大家さん、近所の人、ヘンリーの周辺の人の彼に対する印象などが語られ、「精神異常では」とすら疑われた、彼の異常なまでの人嫌いと、孤独な人生が語られる。

そして、彼のアート。全く独自に、自分だけで作り出し、学んでいった、彼の絵だ。
紙切れに繋ぎ合わされ、いかにお金をかけずに絵を描いていったか、そうしたことが語られてゆく。

お金がないこと、ホームレスとすら疑われるほど汚い格好を毎日していたこと、人間不信ぶり・・・
そんなことばかり、次から次へと語られてゆく。

確かに、彼の人生を語る上で、そのアートだけを取り上げるのではなく、こうして孤独な人生というのも、セットにして語られるべきなのかもしれない。
だけど、私は、ただ、悲しくなってしまった。

惨憺たる惨めな一生、それはもう分かったよ・・・
途中でそう言いたくなるくらいだった。
やはり、そこまで執拗に語らないといけないのかな?って・・・。
アーティストであれば、そのアートだけで評価されるのではダメなんだろうか?

ヘンリーが忘れたかった「現実」の話ばかりを語られているように思ってしまった。
ヘンリーの才能そのものではなく、彼の生きた“非現実の世界”でもなく・・・
執拗に“現実”に彼を見た人の意見、そればかりをクローズアップして、ただひたすら「可哀想な老人だった、孤独な人だった」と、そう言っているように思えてしまったのだ。
ヘンリー・ダーガーは、アーティストとして、このやり方を望んだだろうか?

なんだか、残念で堪らなく思えてしまったのだ。

では一方で、じゃあ自分だったらどうしただろう?と疑問に思う。
私は、このヘンリー・ダーガーという人を目の前にしたら、仲良くしようと思っただろうか?好意的に思えなくても、偏見を持たずにいられただろうか?
孤独で人嫌いで、貧乏そのもの、毎日同じみすぼらしい服を着て、卑屈な顔をした人、自分の家にこもって、なにやら独り言ばかりをつぶやく人に対して、
好意を持てただろうか?・・・

きっと、無理だっただろうと思う。
もしかしたら、彼が嫌った、意地悪な学校の先生のように、あるいは彼が嫌っていたクラスメートのように、やはり冷たい視線を送ってしまっただろうと思う。

とてもじゃないけど、ここに出て来たアートを楽しむゆとりなど、無くなってしまった。
彼の孤独をひしひしと感じて、寂寥感でいっぱいになった。

いつ会っても同じ服を着ていたら、その服を不潔に感じただろう。
目が合った時に、微笑むことも出来ず、投げやりな視線を目の当たりにしたら、その視線をすら嫌って、二度と目を合わせることなどしないようにしようと、思ったかもしれない。

なんだか虚しさでいっぱいになった。・・・
こんなやり方でしか語られないアーティストは、あまりに不憫じゃないか?
じゃあ、どうすればいいのかも分からないけれど・・・寂しさでいっぱいになった。

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎@映画生活

 

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コメント(26件)

  1. こんばんは♪
    おっしゃる通り!とヒザ打ちひとつ
    や、もうふたつくらい(笑)
    ドキュメントとして微妙だったかも…
    ま、興味の指向性の問題なんですが
    ダコタん、ナレーション仕事も結構いけるんだネ!てのが収穫か(笑)
    ヘンリー翁の人となりは、もうちとサラリでよかったかな〜とは、わたくしも思いましたね
    そんなに執拗に社会不適合者呼ばわりせんでも絵見りゃ分かんだろー!
    むしろその妄想幻魔大戦を深堀してくれよ、と
    7人の美少女戦士ヴィヴィアン・ガールズを主人公にした「グランデリニア」vs「アビエニア」戦記…
    フンフン、面白しろそうじゃない
    って、15000ページ強ですとー!
    あまりに膨大すぎてテキスト刊行はされてないんですよね、確か
    それにしてもライズのラインナップ…
    イアン・カーティスとヘンリー・ダーガーって偏りあり過ぎでしょうよ(笑)

  2. みさま
    おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
    さすが、みさまはこれご覧になっていらっしゃいましたか☆
    これもおっしゃる通りの『コントロール』も、本当見る人を選ぶラインナップになってますよね、最近のライズ。
    とか言いつつ、おとといも誰も見てなさそうな作品を見に、ライズに行って来ちゃいました〜。
    >7人の美少女戦士ヴィヴィアン・ガールズを主人公にした「グランデリニア」vs「アビエニア」戦記
    >フンフン、面白そうじゃない
    ですよね、ですよね!そのアーティストが現実世界に適合できずに苦悩している、という辺りでなく、
    ではその苦悩がどのような形になって昇華されているか、
    そういうところを楽しむのが芸術の楽しみ方じゃないのか〜
    ・・・というのが信条にあって、自分は心理学を勉強したほどなのですよ。
    フロイトのダ・ヴィンチ分析はいかに面白いか。

  3. 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

    最近、上映スケジュールの関係もあってホームにしてるチネチッタに暫く行ってなかったから急遽上映が決まったらしいこの作品については予告編も一度も目にしてないんだけど、紹介記事などを読んでるうちに興味が沸いてきました。他では上映してない作品をチネチッタで唐突に….

  4. >誰も見てなさそうな作品を見にライズに
    水玉番長ですよね?ピンクの(笑)
    ニアイコールシリーズも劇場を転々としながらも、森山大道、会田誠、舟越桂、天明屋尚と、がんばって続けてますよね、素敵チョイスを(笑)
    >フロイトのダ・ヴィンチ分析
    「禿鷹空想」から口唇期へのリビドー固着をみた!
    欲求充足が不足してるからアイツは同性愛に違いない!ズギャーン☆て『〜幼年期のある思い出』でしたっけ?ちょとウロ覚え
    『トーテムとタブー』あたりは結構読み込んでたんだけど…
    また読み直してみよっかな
    フロイトは、その分析マニアなとこと超解釈と「至る穴(口唇とか肛門とかw)」っぷりが堪りませんね
    ヘタな推理小説読むより面白いかも(笑)

  5. 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

    公式サイト。写真を見ると、まるでヴィンセント・ヴァン・ゴッホだ。ゴッホの作品も死んでから有名になった。何かもう元祖ヒキコモリ、元祖大人になりたくない、子供のままでいたい、のような人の生涯を描いたドキュメンタリー。大家だった日系のキヨコ・ラーナー夫妻が死後….

  6. >40歳で孤独な生涯を終えた知られざるアーティスト。
    今晩は。うーむ、かなり疲労に襲われていたんですかねえ。この方、80歳過ぎまで生きていましたよ。イメージ的には若死にしそうな生き方でしたけどねえ。

  7. みさま
    おお!みさま、フロイトのダ・ヴィンチ論なんていう、賛否両論・非難GOGO!な辺りにノってくれてありがとうです♪
    フロイトはおっしゃる通り、超解釈というか、思いつきが面白すぎるんですよね〜。独創性ありすぎw
    ただフロイトの時代と違って、現代でちと違和感があるのは、超自我というより今は、エス、イドの活動が歯止めが効かなくなっている、現代人の心性の方が問題かな、と思ったりもしますが。
    『トーテムとタブー』読まれましたか☆
    ユングの影響で世界各国の民話なんかも読んだんですね。
    そしたら、フロイトのいう事も眉唾モンでは全くないなと思いましたよ。
    未開部族になればなるほど、こういう変わった伝説やら伝承やらが溢れているんですよね。特別な例じゃないですねー
    ところで、みさまは自分で何期だと思う〜?w。
    「口唇期」「肛門期」「男根期」「エディプス期」
    好きなの選んでみて〜w。
    いやー、どれもこれもスゴイ☆ネーミング。こんなの普通、企画だけで却下でしょー(爆)

  8. 佐藤秀さんへ
    初めまして!コメントありがとうございます。
    TBいつもありがとうございます。
    こちら訂正もどうもありがとうございました!
    すみません、確かにちょっと疲労でグッタリしちゃいました。
    それにしても自分でも全く気づかなかったです。
    老人が死んだって言っておいて、40歳て・・・

  9. いや〜、この手のネタにはノリノリですよ
    プチ心理学ヲタだから(笑)
    民話、伝承系のネタだとウラジミール・プロップやレヴィ・ストロースあたりの構造分析アプローチも興味深いですねぇ、もはや古典ですが
    ユング→オカルト→グノーシス…流れだと、とらねこさまの専門分野かな(笑)
    T2PMキャプテン、ラス信者、ポ解同(ポロリズム解放同盟)…
    疑いの余地なく「口唇期」固着でしょう(笑)

  10. みさま
    そうですね〜♪私も、心理学話は時々話したいですね〜★
    民話、伝承系ですと、日本だとやっぱり、1に河合隼夫、2に河合隼夫、3、4がなくて5に河合隼夫って感じかもしれません。
    私はフォン・フランツ女史なんか好きですよ〜。
    レヴィ・ストロースなんかも面白そうですけど、やっぱりユングです・・。
    それぞれの象徴が、人の想像力の中で何に結びついてくるか、という辺りが自分の興味にありまして。
    要するに論理より、象徴そのものを扱えるようになりたくて。
    みさまの嗜好性とはちょっと違うでしょうか。
    ギリシア神話大系とか、古事記とか、錬金術とか、そういうものから心理を語っちゃうユングは面白いです。勉強することがいっぱいですよ・・
    あとオススメはグッゲンビュール・クレイグとか、E・フロムですね。他に好きなのは(河合さん以外で)、鑪幹八郎とか。土居健郎はいまいちかな・・・みさまにオススメするなら、フロムなんかいいかな。
    で、みさまは口唇期固着ですか〜★うん、カワイくっていいんじゃないでしょうかw。
    なんだかんだ言って、女から見て、分かりやすくて付き合いやすい男はこのタイプかなあと思ってたり。
    そんな私は、昔は肛門期だったと思います・・。我慢強くてM気味。

  11. 勤勉なる引き篭もり 「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」

    http://jp.youtube.com/watch?v=y_cIjMLCAuU&feature=related
    「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」http://henry-darger.com/
    不幸とか貧しいとかの価値尺度は人それぞれで、他人がその人の価値尺度でとやかくゆーことじゃなく  
    友人や家族や親しい人が必…

  12. うぃっす
    自分はそれほどヘンリーさんが「哀れ」だとは思わなかったなー あれはあれで充実した人生だったんじゃないかと
    ま、その辺はそれぞれの感じ方次第、ということで
    ただ彼を「可愛そうだな」と思ったところがあったとすれば
    ひとつは病で病院に入らなければならなくなり、最愛の作品たちと離れ離れになってしまった時と
    恐らく唯一彼を心からいつくしんでくれた父の訃報が届いたとき
    「泣くことすらできなかった」
    という言葉と、窓のそばで降る雪を眺める少女の絵がなんとも切のうございました

  13. 美少女戦隊ヴィヴィアンガールズ ジェシカ・ユー 『非現実の王国で ヘンリ-・ダーガーの謎』

    1973年、一人の男がこの世に生を受けました。男の名はSGA屋伍一。彼の存在は世

  14. SGA屋伍一さんへ
    こんにちは〜★コメントありがとうございました!
    そうですね、SGAさんとしては、「充実した人生」と捉えたのですね。なるほど・・
    ヘンリー爺は、超のつく人嫌いでとにかく人を避け、自分の人生全てを非現実の世界に逃げ続けることだけをしていた人ということですが、
    確かにそれはそれで、彼の勝手ですよね。
    私は記事中で、そういう、彼の「人となり」を評価するのではなくて、「アーティストとしての評価」をきちんと描いて欲しかった、と思ったのですよ。

  15. はじめまして。
    「もし彼がお金持ちだったら、“変人”と呼ばれただろう」・・・。
    「だが、貧乏なので、“狂人”と呼ばれた。」
    コレ↑、上手いこと言ってましたよね〜(笑)。
    プロフィールに書かれていることにつながりますが、
    とらねこさんご自身はどうするか?
    というのをちゃんと自己吟味なさっていて、
    とても誠実な方だなぁと思いました。
    TBさせていただきます。

  16. 映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』

    ■■■
    と、いうアレで観てきましたよー(^^)
    ★過去関連記事。関連書籍もリンクあり
    OPの「掴み」が完璧だった。
    「彼は十字架の真の敵か?
     それとも哀しい信者か?」
    とか、なんかそんな(うろおぼえ)。
    外界との交わりを拒み、近しい人たちも

  17. 紫式子さま
    こんばんは!初めまして。
    コメントTBありがとうございました!
    そうなんですよね、確かに、金持ちだったら変人てだけで済んだのに、貧乏だったから、精神状態まで疑われる、なんていう・・
    なんだか心底グッタリしてしまいましたよ・・。
    自分だったらと仮定しての自己吟味は、してみたら、自分の偽善に気づいて余計嫌になってしまいました〜(泣)

  18. とらねこさん、こんばんは。
    この映画、あたしもすごく悲しくなってしまいました。
    観たくせに変なんですけど、彼はそっとしておいて欲しかったんじゃないかな、なんて…。

  19. ヨゥ。さんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    なんだかね、見てはいけないオナニーをノゾキ見た、みたいな気持ちになっちゃって・・。
    現実的な価値判断、常識的基準で見てどういう人物かを測って「この人の謎」を究明したことになるのかな?って。
    「現実の王国にしか住めない人の意見でしょ、それ?」って思っちゃったんですよ。

  20. 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎:爆睡したのに長いレビュー(笑)

    ★監督:ジェシカ・ユー(2004年 アメリカ) ★あらすじ(京都みなみ会館のサイトより引用) 知り合…

  21. こんばんは。
    今回は不覚にも爆睡してしまったので、作品の出来を云々する立場ではないのですが(苦笑)。
    >彼の「人となり」を評価するのではなくて、
    >「アーティストとしての評価」をきちんと描いて欲しかった
    なるほど・・・。近所に住んでいた人だけでなく、プロの同業者(小説家や画家など)からの評価がインタビューに盛り込まれていたら、もっと見応えがあったかも知れません。
    端から見れば奇異な「ひとりごと」であっても、それを小説やドラマの一部(セリフとか)として機能させることができれば、アートとしての「昇華」になるわけですね。とらねこさんのように物事に対する柔軟な見方はとても大切だなあと感じされられました。

  22. 椀さま
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    アートとしてそれが一流であるのか、三流であるのか、はたまた単なるオナニーであるのかは、正直言って、区別つけどころが難しいものかな、とは思います。
    アートとして「昇華する」という状態になるには、自分を表現することが出来、それが他人に対して何らかの感情や、作用を及ぼすような出来であるときに初めていうのでは・・・そう言われれば否定はできませんし。
    どこからどこまでが芸術なのか、それは難しくて、一概には言えませんからね。
    私の考える芸術への昇華は、描いたその絵に、たとえば彼の不安がどんな形になって現れているか、それが怪獣になっていたり、あるいは死への不安で千々に乱れる気持ちが、ヴィヴィアンガールズをバラバラ死体にすることであったり、そうしたことも芸術への昇華、と考えるのですよ。

  23. 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

    昨日久々に一人で映画を見て・・まともな映画が見たくなってしまったので連日ですが映…

  24. mini review 09394「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 」★★★★★★★★☆☆

    死後、急に評価が高まりつつある孤高のアウトサイダー・アーティスト、ヘンリー・ダーガーの一生に迫るドキュメンタリー。アカデミー賞受賞経験もある気鋭のジェシカ・ユー監督が病院の掃除人として生涯を終えた一人の男の人生を、生前の彼を知る人々の証言と、その膨大な作…

  25. TBありがとう。
    たしかに、僕だって引いちゃうでしょうね。
    でも、彼の疎外感が、逆にこんな豊潤な世界をつくらせた、というところが人間の不思議です。
    悲惨の強調も、芸術というのは、非日常の表現衝動ががあってなんぼ、と言いたかったような気もしました。

  26. kimion2000さんへ
    こんばんは〜♪こちらこそ、TBありがとうございました。
    >悲惨の強調も、芸術というのは、非日常の表現衝動があってなんぼ、と言いたかったような気もしました。
    なるほど。しかしこれは、kimion2000さんのような、芸術に対して見る目のある人だからこそ、こういう見方が出来るのだと思います。
    彼の芸術、それのみを、曇りのない目で見れば、そうなるのでしょうけれど。
    しかし我々が、“現実の”ヘンリー・ダーガーを見た時に、彼の変人ぶりであるとか、孤独で貧乏だった悲惨な生活、そればかりを強調されてしまうところで、
    私には、彼の内面の芳醇な世界を、非現実の世界にまで入り込んで、汚されてしまうように感じてしまったのです。




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