rss twitter fb hatena gplus

*

33●エリザベス:ゴールデン・エイジ

エリザベス:ゴールデン・エイジなんと、9年ぶりの続編!
私、前作の『エリザベス』も大好きだったんだ〜!当時見た時は、鳥肌が立ってしまったの。
ケイト・ブランシェットって、いつも演技が凄くて、本当に好きなのだけれど、その中でも特にスンゲー!と思ったのが、『エリザベス』だったのでした。



ストーリー・・・
25歳でイングランド女王に即位したエリザベス(ケイト・ブランシェット)。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアート(サマンサ・モートン)の存在も火種となっていた。・・・

前作『エリザベス』(’98)と同じ、シェカール・カプール監督作品、’07年。

前作の『エリザベス』も、面白かったけれど、「続編」という認識とは、ほんの少し違っているかな?
この二つは、それぞれ単体としても十分、分かりやすく、楽しめる作りになっていて、親切だよね〜。
これだけの人物がたくさん出てくる、大スペクタクル歴史物なのに、これだけ分かりやすく、設定が把握しやすいなんて。そういうところがハリウッドらしさ、ハリウッドの上手なところだよね。
うん、本当に面白い、見ごたえのあるドラマで大満足でした!

エリザベス一世、“ヴァージン・クイーン”の黄金時代を作り出す以前の、一番危険で、一番試練のその時を描いたこの作品。
この大変な時期を乗り越えてこそ、黄金時代がやって来たのだ、と感慨深くなるラスト。

叶わなかった愛、諦めなければいけなかった人間らしい感情。
“鋼鉄の”心を持っていたという、とても近づきがたい人物ではなく、きちんとこのエリザベスという人物像に肉薄して描けているところが、何よりこの映画の醍醐味だった。
どこまでも知的で、冷徹な頭の良さ・回転の速さ、見ていて興味深い人だった。
前作の『エリザベス』でも本当に面白かったのに、またしてもこんなに面白く見れてしまうなんて・・・本当に素晴らしい!

描くところは描いて、描かないところはそのキャラの濃さで、省略して描かれていて、
そういう徹底した描写があったからこそ、こんなに入り組んだ人物設定をクリアーに出来ているのよね。
だからこそ、ほんのちょっと出てくる俳優陣の、豪華で個性的な顔ぶれ!
こんなところも、見ていて本当に楽しくって仕方がないの。

ケイト・ブランシェットは、いつも完璧で、見ていて素晴らしい主役。そんな存在感を存分に見せつけていて、もちろん素晴らしいけれど。
(彼女の声の張り上げ方なんかも、他の映画に出ている時と、発声方法まで違っていたなあ。)
その他の俳優も、終わってみればちょっとしか出演していないのに、この存在感!

クライヴ・オーウェンは、不敵な面構えのチョイ悪オヤジぶりが、もう魅力的で、素敵すぎなの〜!こんなに頭のキレる魅力的な男、女として惚れない訳ないよ!・・・本当にさ(笑)
リス・エヴァンス、出てくるたんびに顔が笑ってしまうんだけれど、私だけ?
リスぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜。素敵よ〜!あんまり出てこなかったけど、怪しいからリスなのよ!

そしてそして、もう一人のエリザベス。
エリザベスの生きられなかった、もう一人の自分として描かれているところがまた素敵な、この美女は!
『キャンディ』だ!こないだ、さんざん泣かせられてしまったの・・・。
なんとなくケイト・ウィンスレット似の、正統派美女。アビー・コーニッシュ。この先、売れそうな気がする。

この若く美しい“もう一人のエリザベス(ファースト・ネームが同じなだけです)”、彼女の選択した、女王に対する衷心もまた素晴らしかった。賢い女性だった・・・。
「自分の心の半分は女王と同じ」、そう思っていたに違いない、彼女の行動。こんなものがまた、心を打ったのだよね。

ジェフリー・ラッシュの役・フランシス・ウォルシンガム卿もまた、不覚にも事件の一端を担ってしまう、忠臣の役どころ。
スコットランド女王・メアリ・スチュアートの事件の際に、その用心深い性格から来る行動を、逆手に取られてしまう。
だけど、複雑だった事件の全容を、一つ紐解いてすぐに読めるところは、やはり女王の側近として、素晴らしい頭脳と言えたのだと思うな。口やかましくとも。。。

政治に生き、政治に勝つために、落とし穴がいくつもあって、
賢く、かつ正しい判断をするのは、とても難しいこと。
エリザベスは本当に素晴らしい女王だなあ、さすがイギリスの誇りだよなんて、思ってしまいました。
女としての幸せが得られなかったことは、本気で可哀想に思えてしまったけれど、それより大きな使命を感じていたのだものね。

エリザベス:ゴールデン・エイジ@映画生活

 

関連記事

『殿、利息でござる』の志高い傑作ぶりを見よ!ただのイイ話と思いきやとんでもない!

選挙が終わった。今回の選挙はもしかしたら戦後最大の争点になるかもしれな...
記事を読む

『我が至上の愛 アストレとセラドン』泥沼悲劇は途中から転調して…

“愛”について語る時に必ず付いて回る、R...
記事を読む

『フルスタリョフ、車を!』 ロシア的なるものの恐ろしさを堪能せよ

ロシア映画で1番ロシアらしさを感じるのは、私にとってはこの作品かもしれ...
記事を読む

『神々のたそがれ』 泥土と汚物と臓物と

ぐおお!!
グチャグチャの泥土&飛び出る臓物&臭そうな臭気にまみれた映...
記事を読む

新たな古典 『悪童日記』

なんて素敵な怪作なんだろう。 狂った時代の、狂った兄弟とその家族の物語...
記事を読む

1,885

コメント(52件)

  1. エリザベス:ゴールデン・エイジ

    敵は、外にも中にも──そして私の心にも。
    【関連記事】
    「エリザベス」

  2. エリザベス ゴールデン・エイジ

    ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
    2007年:イギリス・フランス・ドイツ
    監督:シェカール・カプール
    出演:ケイト・ブランシェット、アビー・コーニッシュ、クライブ・オーウェン、リス・エヴァンス、ジェフリー・ラッシュ、サマンサ・モートン
    数奇な運命を背負いながらも…




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑