rss twitter fb hatena gplus

*

20●マリア・カラス 最後の恋

マリア・カラス 最後の恋マリア・カラスを描いた映画というと、’02年『永遠のマリア・カラス』という、ファニー・アルダン主演のものがあって(ジェレミー・アイアンズも出演)。
自分は、こちらが大好きで、見返したこともあって、まだついこないだだと思ってたけど、もはや5,6年も前のことだったのね。あれー、そんなに前だったっけ・・・焦っ。




ストーリー・・・
マリア・カラス(ルイザ・ラニエリ)は無名時代にオーディションで自分にチャンスをくれた実業家と結婚し、オペラ歌手としてのキャリアを積み上げていた。名声を得たマリアだが、そのためには母になることもあきらめるなど犠牲が伴った。そんな中、マリアはギリシャの海運王オナシス(ジェラール・ダルモン)に、夫(アウグスト・ズッキ)と共にクルーズに招待される。オナシスは妻子がいたが、旅の途中でマリアに求愛。最初はそれを拒んだマリアも、やがてそれを受けて夫を棄てる決心をするが。・・・


’05年、イタリア。ジョルジョ・カピターニ監督作品。


前述の『永遠のマリア・カラス』では、’77年のマリア・カラス隠遁中、晩年の時代から始まるのだけれど。こちらでは、なんといっても美しく、歌手としても、女としても絶頂の時代が描かれている。
主演を演じたルイザ・ラニエリが何より宝石のように美しくて、見ていてウットリとしてしまう。


もうすでに結婚して幸せな一時期を築いていたはずのマリア・カラスが、世界の大富豪、海運王オナシスに見初められて、強引に口説かれてゆく。
この物語では、あまり歌手・マリア・カラスというより、一人の女性としてのプライベートな人生、恋愛、そうしたことが中心に描かれた物語だった。
なので、普通の女性にも、ちょっと豪奢な恋愛物語、として普通に楽しめる作品。

マリア・カラスの最後の恋・・・相手の海運王、オナシスも、石油の輸入を独占!なんていう、巨大な富を得る大きな交渉をその手に控え、
事業の大成功を目前にした、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いをその背に受けた時期。
勝利に次ぐ勝利で、勝つことには慣れているオナシスは、自信満々。きっと男としても、それこそ破格の魅力を兼ね備えていたのかもしれない。


オナシスの恋愛物語というと、私には真っ先にジャクリーン・ケネディとの結婚、これを思い出す。マリア・カラスとの恋愛物語は、正直あまり真剣なものと思ってなかったので、それがどこまで描かれるのか、あまり興味なく見始めたけれど・・・。
結果的に、あれれ、なかなか楽しめるものだった。
やっぱり、男と女が普通に出会って、そして恋に落ちて・・・
という、どこにでもあるような一般的なものでは全くないんだけど。

海運王オナシスの豪華クルージング!そりゃーもう、観てるだけでウットリ、なんていう人が、特にヨーロッパの主婦たちの心をガッシリ摑んでしまうんじゃないかなあ、なんて思う。
そう、庶民にとってみれば、あまりにかけ離れた世界。まさにドリーミンな気持ちで楽しめました。いいのー!素敵なんだからっ。

細かいことを言えば、ジャクリーンと結婚してから、オナシスが死ぬまで、7年間あるのに、あんなにすぐのように描かれているところはまさにメロドラマ的。
でも、きっと、オナシスにとっても、彼女はきっと女神だったのだなあ、と思う。

美しくて、激しいマリア・カラス。
時にわがままで、オナシスもついていけなくなる瞬間がたとえあっても、オナシスが彼なりに彼女を真剣に愛した、というのが伝わる。あのオペラのシーン、まさにディーヴァの恋なのだ、痛くて真剣で、一途な女性。
あー、素敵。もう、自分がマリア・カラスになったつもりで見てしまいました・・・。


前述の『永遠のマリア・カラス』では、多言語を操っていたファニー・アルダンのマリア・カラスとは違い、こちらではイタリア語のみ。
海運王オナシスとの恋も、二人が元々同郷、ギリシアであるにも関わらず、ギリシア語は出会いの場面でしか使われていなかった。

マリア・カラス 最後の恋@映画生活

 

関連記事

『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究

去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む

『AMY エイミー』 今世紀一番ロックだったひと

エイミー・ワインハウスの名前は正直言って聞いたことがある程度で、特にフ...
記事を読む

『極私的エロス 恋歌1974』 40年前の日本女性の逞しさに惚れる

『ゆきゆきて、神軍』を撮った原一男監督作品。シネマヴェーラの「フィクシ...
記事を読む

20年来の愛を超えた告白 ツァイ・ミンリャン最新作 『あの日の午後』

何なんだろう、この愛は。最新作がこんな愛剥き出しの告白とは。驚き呆れ果...
記事を読む

ジャファール・パナヒ 『タクシー』 現実か否か?

東京フィルメックス映画祭にて鑑賞。 『チャドルと生きる』、『オフサイド...
記事を読む

1,243

コメント(5件)

  1. こんばんわ。
    あの豪華クルージングにはさすがに羨ましいと思っちゃいました。ああいうのが本物のお金持ちなんだろうなぁ、にわか成金とは違うんだろうなぁとかいろいろな事を考えちゃいました。外国に気軽に立ち寄れちゃう環境もかなり羨ましいカモ。
    単純にお金持ちに惚れたという話ではなくて、ちゃんと恋をした上で結ばれて、そしてメロドラマ的な波乱があってとドラマとして意外と楽しめた作品でした。オナシスがどれだけマリア・カラスに本気だったかはよくわからなかったんだけど、あのラストシーンを素直に受け止めたいと思います。
    こちらからTBが現在システムの不具合のため不通状態なので復旧しましたら対応しますね、スミマセン。

  2. かのんさんへ
    こんばんは★コメントありがとうございました!
    あの豪華クルージング!そうですね、自分の頭の中で、どんだけ豪華なのか、ちょっと想像がつかなかったんですよ・・なので、こうして実際の映像を見て思いを馳せるだけでした!w
    ちなみに、いつも『タイタニック』しか思いつかなかったのですが♪
    本物のお金持ちって、すんごいのでしょうね・・。
    特に海運王なのだから、桁違いなんですよね。
    私も、メロドラマ的ではあるのですが、しっかりその辺りも含めて楽しめてしまいましたw
    本当、映画としては特に優れたものではないのかもしれないんですが、夢がありました♪
    livedoorって、今調子が悪かったのですね。
    早くシステム変更が終わってくれるとありがたいのですが。

  3. マリア・カラス 最後の恋/ルイーザ・ラニエリ

    オペラ界の伝説の歌姫、マリア・カラス。彼女の物語は過去にも映画化されてたと思うんだけど、この映画では彼女の音楽人生よりも私生活での恋物語に焦点を当てられているそうで、音楽映画ってわけではないみたいです。
    出演はその他に、ジェラール・ダルモン、アウグスト….

  4. 映画『マリア・カラス最後の恋』を観て

    19.マリア・カラス最後の恋■原題:CallasOnassis■製作年・国:2005年、イタリア■上映時間:122分■日本語字幕:古田由紀子■鑑賞日:2月11日、シャンテシネ(日比谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:ジョルジョ・カピターニ□脚本:ラウラ・イ…

  5. マリア・カラス最後の恋■最初で最後の

    マリア・カラスと最初の夫ティッタ・メネギーニとの関係は、まるで「マイ・フェア・レディ」におけるイライザとヒギンズ博士を連想させる。メネギーニにとってカラスは原石から育て上げる対象であり、恋人や妻というよりは父親ではなかったか。一方のオナシスの動機は、お…




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。

前の記事:

次の記事:

Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑