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#66.恋愛睡眠のすすめ(トークショーつき)

恋愛睡眠のすすめいやー、これ、ミシェル・ゴンドリー監督の本領をいかんなく発揮した作品でしたよ。
本来のゴンドリーらしさが爆発。
「『エターナル・サンシャイン』が大好きだった」という人より、ゴンドリーの作るPVが好き、という人におすすめ。



ワコール協賛の試写会ということで、睡眠を科学した布の織り方をされた、という、パジャマをもらい、それを羽織っての鑑賞でした。
この映画の原題も、“Science of Sleep”だったから、ちょうど良かったのかな。
だけど・・・みんな上半身、パジャマを着ている、とっても異様な風景が繰り広げられていましたよ。
まるで、隔離病棟みたい・・・。

でも、トークショーには、シークレットゲストの梨花が来て、会場はたいそう盛り上がったのだ

梨香トークショー遠目

うーん、梨花って、今までも結構好きだったけど、このトークショーを見て、さらに好感度がアップしてしまいました。すごく感じが良くて、かわいくて。

「寝る時は何を着ますか?」との質問に、「フリフリが好き。ロリ系」と答えたり、「男性のパジャマは」との質問に、「Tシャツなどで、胸板の厚いのが分かるようなのがいい」なんて言ったり、とにかく、受け答えに気が利いてる。
TVで見るバラエティのイメージと違って、それほど毒の強い事は言わない。感じが良く、答えもなかなか素敵な言葉をチョイスする辺り、「この人って、頭の回転早いな」なんて思ってしまいました。
TVでは、確かに毒舌な方が面白いし、そっちはそっちで上手にコナしているのに、生で見る時に、こうしてニコニコ、答えているのね。うーん、すごいな。梨花って・・・。

梨花アップで、TV用の撮影と、写真撮影もあって、カップルの人は先着3組まで、この梨花を交えた写真撮影に、パジャマ上下を着て参加すれば、一万円の食事券がもらえる、なんていうのが、私と友達のところにもやって来たんだけど・・・
この友達には、「全国ネットで(TVの撮影クルーもたくさん来てた)恥をさらしたくない」なんて言って、友達に反対されてしまいました。う〜ん、残念。

何がって、一万円分の食事券が。
・・・誰も素人なんて、見ちゃいないのにね〜・・・( ̄◇ ̄;)はぁ〜。

ストーリー・・・
引っ込み思案なステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、仕事も恋愛も失敗ばかり。新しく就いた、カレンダー会社の仕事では、面白みのない仕事に埋没し、彼の望んだクリエイティブな仕事ではなかった。
そんな現実から、眠っている間だけでも幸せになるような、夢ばかり見る。
パリに引っ越してきた彼は、隣の部屋のキュートな住人ステファニー(シャルロット・ゲンズブール)と出会い恋をする。
だが内気なため隣に住んでいることすら言えないステファン。
夢と現実が次第しだいに交錯してゆく・・・。

ミシェル・ゴンドリー監督のPV、the White Stripesの“the Denial Twist”が、この映画のイメージにソックリで、この映画の間中、ずっとそのことを考えていた私。
この、何よりも、クラフトワークという、手作り感を重視した映像が、なんとも言えず、あったかい。
そして、あちこちに、「これ一体どうやって撮っているの?」と言いたくなるような、変テコな仕掛けがしてあって。
このPVは、せっかくなので、最後に紹介しますので、良かったら見てみてくださいな。

音楽のプロモーション・ビデオ、PV界の奇才として、三本の指に入る、映像作家としては、十分な地位をすでに築いているゴンドリー。
そのいわゆるゴンドリー印が色濃く出ている作品だった。きっと、『エターナル・サンシャイン』より、そして、見てはいないけど、『ブロック・パーティ』(スヌープはミュージシャンとしては好きだけど、彼が出ている映画かぁと、ついついスルーしてしまった・・・)よりも。

なんと言っても、アーティストの彼の頭の中が覗ける作品なんて、きっと、何作も作るわけではないと思うのだけれど、こんなに素敵で、かわいくて、そして、現実逃避ばっかりしている、アーティストの、アーティストたる映画。
芸術至上主義。アート一辺倒な人なのです。
創造性って、こうやって生まれるのね〜、なんて思って、興味深く見てしまった。

でも、そうした作品だからこそ、余計、一般の創造性とは無縁の人生を送っている我々には、ちょっと難しくて、分かりずらい作品、と言えるかもしれない。
何しろ、夢と現実が交錯してしまったところは、現実なのか、夢なのか、と、分からなくなってしまうから。

でも、そうしたことを全て考慮に入れても、私は、これが大好きなんだよなあ。
なんたって、フランス語と、英語と、ほんの少しスペイン語を喋るガエル君。
そんなガエル君が、たとえイジイジしてたとしても、かわいくて仕方がないのです〜ガエル君て、得だなあ。何演っても、かわいいって言われちゃうんだろうなぁ。
でも、ガエル君、ってだけでこの作品を見ると、ちょっとダメかもしれないけど・・・。

見ているだけで、心地の良い映画。とにかく、映像を見ているだけで、幸せ感に浸れてしまう♪
そして、やりたくないことはやらない!という、実際の人生で、カレンダー会社に勤めたこともあるゴンドリーが、退屈そのものな現実の中で、いかにして創造性を失わずにいるか・・・。
退屈で付き合いきれない現実、それに自分を合わせることは、自分の中の想像性が死を迎えてしまうのかも。

ステファンは、ひたすら、自分自身でいようとしていた。自分の好きな女の子に対しても、上手に自分を出すことは出来なくても、せめて、夢の中では、思いっきり羽を伸ばして。

夢って、もっともクリエイティビティな世界なんじゃないか、と私は思ったりする。
その人の、無意識から、表象の世界で、ぼんやり形作られる世界。
そこで生まれたものは、自分の世界の創世記、ジェネシスだったりもするのかも・・・
なんて思う。
夢を題材にした映画は、私は、大好き。

恋愛睡眠のすすめ@映画生活

 

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コメント(62件)

  1. 【DVD】恋愛睡眠のすすめ

    原題:THE SCIENCE OF SLEEP/LA SCIENCE DES REVES
    製作年度:2005年
    製作国:フランス
    上映時間:105分
    監督:ミシェル・ゴンドリー
    原作:
    脚本:ミシ…

  2. とらねこさん、明けましておめでとうございます!
    今年もぜひぜひよろしくお願いしますね。
    ガエル君が好きなスワロですが・・・(照)
    『バベル』の時のサンチャゴのような役も男前で好きなんですけど、
    今回のヘナチョコな役どころもキュートでした。
    しかも、コッチが恥ずかしくなりそうなくらいなだめっぷりでもカワイイ!
    ガエル君だけじゃなくてストーリーもなかなか面白かったです。
    >アーティストの彼の頭の中が覗ける作品
    >創造性って、こうやって生まれるのね
    そうですよね。
    豊かな想像力がアーティストの大事な要素ですものね。
    スワロは・・・頭がカチコチで(苦笑)

  3. swallow tailさんへ
    こんばんは〜♪コメントTBありがとうございます!
    お、スワロさんは、ガエル君好きですか!
    私も実は、デビュー作『アモーレス・ペロス』劇場で見て以来ずっと好きですよん(あ、ちょっと偉そう☆)。まー私はそれほど熱心な人じゃないんですが。
    ちなみに私の好きなガエル君ですと
    一位はやっぱ『モーターサイクル・ダイヤリーズ』で、
    二位は『バッド・エデュケーション』、
    三位は『ブエノス・アイレスの夜に』ってとこでしょうか?
    その次が『アマロ神父の罪』かなあ・・・
    ちなみにまだ『キング 罪の王』は見てないんですけど
    ちなみにスワロさんはなんでしょう〜。
    この作品ですが。
    そうですね、アーティストと想像力、現実乖離性についての映画だと思います。
    スワロさんは結構頭脳派というイメージですね☆

  4. 【映画】恋愛睡眠のすすめ…人の夢の話を延々と聞かせられる罠?

    今日はレンタルDVDの映画観て、寝て、定例買い物に行っただけの一日{/face_ase2/}
    雨{/kaeru_rain/}だったしね
    そんなわけでサッサと映画レビューです。
    「恋愛睡眠のすすめ」
    (監督:ミシェル・ゴンドリー、出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブ…

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  6. 恋愛睡眠のすすめ

    恋愛睡眠のすすめ スペシャル・エディション
    「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督の「恋愛睡眠のすすめ」
    久しぶりに、めちゃくちゃ気に入った映画 [:ニコニコ:]
    めちゃくちゃ可愛いファンタジー&ラブストーリーの映画でした。
    こんな可愛い映…

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  8. 映画『恋愛睡眠のすすめ』

    原題:La Science des Reves/The Science of Sleep
    ヒトのノンレム睡眠からレム睡眠の周期は約90分、統計的に1日7時間睡眠が最も長生きできるという・・夢もうつつもまぼろしも、愛してそして結ばれる物語・・
    物語はいきなり夢の世界から始まる、ステファン(…

  9. 映画評:恋愛睡眠のすすめ

    ステファンは、父親の死を切っ掛けに、パリに戻ってきた。
    母の紹介で、ラトレイユ社にデザインの仕事に就く。
    ステファンは、現実の何もかもが気に入らない。
    同じ頃、アパートの隣部屋に、若い女性が引っ越してくる。ステファニーだ。
    間もなくステファンは、…

  10. 恋愛睡眠のすすめ

    「恋愛睡眠のすすめ」を観た。
    さえない人生を送るステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は父の死をきっかけに、住み慣れたメキシコか??.

  11. こんばんは。
    おー生梨花でしたか。彼女って同性に人気あるタレントさんですよねー。よく女性が彼女をカワイイカワイイ言ってるの見かけますけど、自分は「そ、そう?そうだね〜・・」って生返事しかできません(笑)男と女じゃカワイイの基準が違うことをいつも思い知らせてくれるタレントさんです。何の話でしょう。
    そうそう、ガエルくんってV6の岡田くんと雰囲気にてません?ずっと思ってたんですよね。こちらは男からみてもカッコイイです(笑)
    映画について触れてないけど、ま、いっか!

  12. baohさんへ
    おはようございます〜!コメントありがとうございました。
    そうかー、確かに梨花って、男子から見ると違うのかも・・・?
    若いころはきっと、彼女すごいモテそうな感じがする。年を取って、女性に人気が出るようになった、というイメージかな、と。
    違う?^^;;;
    ガエルくん、V6岡田に・・似てるかな〜??
    自分としては、ガエルくんはもっと何十倍もカッコいいと思います〜!(ぷんぷん)
    私がV6岡田に興味がないだけかも。。。




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